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企業価値評価【入門編】

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企業価値評価【入門編】

書籍情報

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  • 鈴木一功 著
  • 定価:2640円(本体2400円+税10%)
  • 発行年月:2018年10月
  • 判型/造本:A5並製
  • 頁数:272
  • ISBN:978-4-478-02862-9

内容紹介

企業価値評価を勉強したいと思っても、会計や数学の膨大な知識が必要だからと諦めてしまった人もいるだろう。本書は、これだけは押さえておきたい最低限の知識や考え方を厳選した。この1冊を読めば、コーポレート・ファイナンス理論の基礎はもちろん、日本企業の事例を基に、企業価値評価の実務まで体系的に学ぶことができる。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

まえがき

第1部 コーポレート・ファイナンス理論

第1章 企業価値と現在価値の関係

1─1 企業や資産の価値とキャッシュフローの価値
1─2 キャッシュフローの現在価値
復習問題

第2章 現在価値と割引率の関係

2─1 割引率=資本の機会費用
2─2 資本の機会費用の決定要因:リスクとリターン(期待収益率)の関係
2─3 リスクと現在価値の関係
復習問題

第3章 ファイナンス理論におけるリスク

3─1 ファイナンスにおけるリスクとは何か
3─2 3つの手順でリスク(分散)を数値化する
3─3 リスク指標としての分散と標準偏差の関係
復習問題

第4章 ポートフォリオのリスクとリスク分散の限界

4─1 複数資産への投資によるポートフォリオとリスク低減効果
4─2 ポートフォリオのリスク低減の仕組みとリスクの計算式
復習問題

第5章 効率的フロンティアとリスクフリー資産を加えたポートフォリオ、資本資産価格モデル(CAPM)

5─1 ポートフォリオ分散投資と期待収益率の関係
    5─1─1 投資対象資産が2つの場合
    5─1─2 3つ以上の資産を組み合わせる場合
    5─1─3 ポートフォリオの最適化と効率的フロンティア
    5─1─4 投資家はポートフォリオをどう選択すべきか
5─2 リスクフリー資産と効率的フロンティア
5─3 リスクフリー資産と資本資産価格モデル(CAPM)
復習問題

第6章 資本政策と資本コスト① 完全資本市場での理論

6─1 MM命題と完全資本市場 ── 資本政策を考えるうえでの出発点 ──
6─2 MMの第1命題:企業の資本構成と企業全体の価値の関係
6─3 MMの第2命題:借入れと株主の期待収益率の関係
6─4 企業の資本構成と企業の平均的な資本コスト(WACC)
復習問題

第7章 資本政策と資本コスト② 完全資本市場の前提の緩和

7─1 法人税の存在と負債金利の節税効果の影響
7─2 負債の活用と財務的困難のコスト
    7─2─1 財務的困難のコスト①:倒産コスト
    7─2─2 財務的困難のコスト②:倒産が視野に入ることによる経営の変質のコスト
7─3 負債活用のメリットとコストのバランス:トレードオフ理論と最適資本構成
復習問題

第8章 負債の存在と株主資本の期待収益率、ベータ、加重平均資本コスト(WACC)の関係

8─1 借入れの有無による企業の貸借対照表の構成と株主資本の期待収益率の比較
8─2 税引後加重平均資本コスト(WACC)
8─3 税引後加重平均資本コストとCAPMのベータとの関係
復習問題

第9章 エンタプライズDCF法の理論的背景

9─1 フリー・キャッシュフローとは何か
9─2 エンタプライズDCF法の特徴
9─3 エンタプライズDCF法の手順の概略

復習問題解答

第2部 企業価値評価・実務編

第10章 エンタプライズDCF法の実務 〔STAGE1〕過去の業績分析

STEP1 財務諸表の再構成と投下資産の計算
    SUB─STEP1 過去の財務諸表の収集
    SUB─STEP2 要約損益計算書・要約貸借対照表の作成
    SUB─STEP3 投下資産の計算
STEP2 NOPLATの計算
STEP3 フリー・キャッシュフローの計算
STEP4 ROICの要素分解と過去業績の詳細な分析・評価
補論

第11章 エンタプライズDCF法の実務 〔STAGE2〕将来の業績とフリー・キャッシュフローの予測

STEP1 将来予測の期間と詳細の検討
STEP2 戦略的見通しの立案
STEP3 戦略的見通しの業績予測への転換
    SUB─STEP1 売上予測
    SUB─STEP2 予測損益計算書の作成
    SUB─STEP3 NOPLATの予測
    SUB─STEP4 予測貸借対照表の作成
    SUB─STEP5 予測投下資産残高の計算
STEP4 予測フリー・キャッシュフローの算定
STEP5 複数業績予測シナリオの作成(適宜)と戦略的見通しとの一貫性・整合性のチェック

第12章 エンタプライズDCF法の実務 〔STAGE3〕資本コストの推定

STEP1 資本構成の推定
STEP2 有利子負債の資本コストの推定
STEP3 普通株式の株主資本コストの推定
    SUB─STEP1 リスクフリー金利の推定
    SUB─STEP2 市場リスクプレミアムの推定
    SUB─STEP3 ベータの推定
    SUB─STEP4 普通株式の株主資本コストの算定
STEP4 WACC(加重平均資本コスト)の計算

第13章 エンタプライズDCF法の実務 〔STAGE4〕継続価値と企業価値の算定

STEP1 継続価値算定の公式の選択
STEP2 継続価値の公式における変数(パラメータ)の設定と継続価値の算定
STEP3 事業価値の算定
STEP4 企業価値、および株主資本価値の算定

第14章 マルチプル(倍率)法の実務 エンタプライズDCF法との併用

14─1 マルチプル法の特徴と計算方法
14─2 マルチプル法計算の実例
14─3 マルチプル法利用上の留意点
14─4 マルチプル法とエンタプライズDCF法の関係

あとがき

謝辞

参考文献





著者

鈴木一功(すずき・かずのり)
早稲田大学大学院経営管理研究科(早稲田大学ビジネススクール)教授
1961年、熊本県熊本市生まれ。1986年、東京大学法学部卒業後、富士銀行(現みずほ銀行)入社。1990年、INSEAD(欧州経営大学院)MBA(経営学修士)、1999年、ロンドン大学(London Business School)金融経済学博士(Ph.D. in Finance)。富士銀行にてデリバティブズ業務、同行M&A部門(現みずほ証券)にて企業価値評価担当のチーフアナリストを務める。2001年4月から2012年3月まで、中央大学専門職大学院国際会計研究科教授。2012年4月より現職。証券アナリストジャーナル編集委員、みずほ銀行コーポレートアドバイザリー部外部アドバイザー。
主な著書として、『MBAゲーム理論』『企業価値評価【実践編】』(以上、ダイヤモンド社)。主な翻訳書として、『行動ファイナンスと投資の心理学』(東洋経済新報社)、『ビジネス統計学【上】【下】』(ダイヤモンド社)。

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■誤りについて

【64頁の数式】

『企業価値評価 入門編』64頁の数式「ポートフォリオのリスク(標準偏差)」に誤りがございました。ルート内に2箇所、3乗の表記がございますが、正しくはいずれも2乗です。訂正差し上げるとともに、お詫び申し上げます。


【88頁の図表6-3】

『企業価値評価 入門編』88頁の図表6-3「(時価ベースの)貸借対照表とMMの第2命題のイメージ」に誤りがございました。下記を訂正差し上げるとともに、お詫び申し上げます。

(誤)
期待収益率:r_{E, U}
市場リスク:β_{E, U}

(正)
期待収益率:r_{E, L}
市場リスク:β_{E, L}


【100頁の文章】

『企業価値評価 入門編』100頁の4〜5行目の表現について、下記の通り訂正差し上げるとともに、お詫び申し上げます。

(誤)
借入れのある企業に比べて少なくなることである。
(正)
借入れのない企業に比べて少なくなることである。


【143頁の解答】

『企業価値評価 入門編』「復習問題Q. 5-1」の解答に誤りがございました。143頁の解答を下記の通り訂正させていただきます。誠に申し訳ございませんでした。
 
(誤)
ポートフォリオのリスク(標準偏差)
19.1%
17.9%
17.5%

(正)
ポートフォリオのリスク(標準偏差)
20.3%
19.2%
18.4%

『企業価値評価 入門編』「復習問題Q. 5-2」の解答に誤りがございました。143頁の解答を下記の通り訂正させていただきます。誠に申し訳ございませんでした。

(誤)
資産7比率:59.7%
資産8比率:2.5%
資産9比率:37.7%
ポートフォリオのリスク(標準偏差):15.6%
ポートフォリオの期待リターン:2.4%

(正)
資産7比率:60.6%
資産8比率:15.2%
資産9比率:24.2%
ポートフォリオのリスク(標準偏差):17.8%
ポートフォリオの期待リターン:2.5%


【211頁の図表11-7】


『企業価値評価 入門編』211頁の「図表11-7 予測フリー・キャッシュフロー」において、下記の黄色部分の値に誤りがございました。訂正差し上げるとともに、お詫び申し上げます。




【247頁の図表13-1】

『企業価値評価 入門編』247頁の「図表13-1モスフードサービスの事業価値」において、下記の黄色部分の値に誤りがございました。訂正差し上げるとともに、お詫び申し上げます。




【247頁の図表13-2】

『企業価値評価 入門編』247頁の「図表13-2 モスフードサービス企業価値、および株主資本価値」において、下記の黄色部分の値に誤りがございました。訂正差し上げるとともに、お詫び申し上げます。



【248頁の文章】

『企業価値評価 入門編』248頁の表現について、図表13-1および図表13-2の修正に伴い、下記の通り訂正差し上げるとともに、お詫び申し上げます。

11行目:

(誤)
以上より、事業価値は、74,425百万円と計算されている。
(正)
以上より、事業価値は、74,076百万円と計算されている。

16行目:

(誤)
株主価値の理論価値が110,734百万円と求められる。
(正)
株主価値の理論価値が110,386百万円と求められる。

17行目:

(誤)
1株当たりの理論価値が3,549円と求められる。
(正)
1株当たりの理論価値が3,538円と求められる。
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