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「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどり着いた 「なぜ」と聞かない質問術

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「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどり着いた 「なぜ」と聞かない質問術

書籍情報

  • 紙版
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  • 中田 豊一 著
  • 定価:1804円(本体1640円+税10%)
  • 発行年月:2025年03月 [予約受付中]
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:256
  • ISBN:9784478120781

内容紹介

「なぜ」と聞かずに「いつ」と聞く。40年超の対話のプロが熟練の経験を文字化した「解釈のズレを取り去る方法」=事実質問術を紹介。賢い人ほど、淡々と事実だけを聞き続ける。誰もと正確に話し、最速で問題を解決する唯一無二の手法。「なぜか話が通じなかった」経験がある人のための知的質問・対話のセンスを養える一冊

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

プロローグ

序章 よくない質問が「会話のねじれ」を生み出す

「なぜ?」は致命的な「話のずれ」を生む
  理由を直接尋ねても、真実は見えてこない
「なぜ?」は相手に言い訳を強要する
  「なぜ?」は、相手を問い詰める
  「なぜなぜ分析」は解釈のずれを引き起こす
理由を問うと「会話のねじれ」が生まれる
  会話のねじれを断つために「適切な質問」を
「どうでした?」は相手に負担を与える
  「どう質問」に答えるのは意外に面倒
「問題は何ですか」は、ないはずの問題を生み出す
  相手への「忖度」が余計な問題を生む
「ご意見をお聞かせください」は、ない意見を語らせる
「いつも」「みんな」と抽象化して聞いてはいけない
  「思い込み」を事実と見誤ってしまう
よくない質問はすべて「思い込み質問」である
  「物事には因果関係がある」という思考の罠
「思い込み質問」を排除して会話する方法
「なぜ」を使ってもいいのはいつ?

第1章 「事実質問」は最良の知的コミュニケーション

質問は「事実」「解釈」「感情」の3つに分けられる
  「事実を尋ねているつもり」が引き起こすズレ
思い込み質問の対極が「事実質問」
解釈がぶつかり合うと会話が「空中戦」になる
事実の力で、浮き上がった会話を「地上」に戻す
解釈は無数、事実は1つ
  事実だけはいつまで経っても「変わらない」
「事実を淡々と積み重ねる」は、解釈を揃える唯一の方法
事実と解釈の切り分けで、メタ認知の力が磨かれる
コラム 「感情質問」は無理にしなくてもよい

第2章 事実質問のつくり方 定義と公式

事実質問の定義:「答えが1つに絞られる質問」
  事実質問の3要件 ①疑問詞 ②時制 ③主語
思い込み質問を事実質問に変えていく
事実質問の原則:「考えさせるな、思い出させろ」
「いつ質問」は最強の事実質問
  まずは「いつ質問」だけでも始めてみよう
事実質問 5つの基本公式
 基本公式① 「なぜ?」と聞きたくなったら「いつ?」と聞く
 基本公式② 「なぜ?」と聞かずに「Yes/Noの過去形」に変える
  おせっかい型「なぜ」は、慎む
  詰問型の「なぜ」「どうして」は、即黙る
 基本公式③ 「どう」と聞かずに「何」「いつ」「どこ」「誰」と聞く
 基本公式④ 「いつもは」ではなく「今日は?」、「みんなは?」ではなく「誰?」と聞く
 基本公式⑤ 次の質問に困ったら「他は?」と聞く
  「他は質問」で事実の視野を広げる
とにかく「過去形」「時間・主語」を意識しよう
コラム あなたが思い込み質問を受けた場合の対処法

第3章 事実質問の繋ぎ方 始め方から終わり方まで

STEP1 最初は何から入ってもいい
  まずは話を始めよう
  相手のいいところを見つけて聞き始める
STEP2 相手の答えの上に次の質問を重ねる
  話をよく聞けば、次の質問は見えてくる
  繰り返し尋ねて、事実を数珠つなぎに引き出す
  事実に事実を継げば、信頼が深まる
STEP3 止まったら、分岐点に戻って再開する
  回復点を用意しておく
  緩衝材の質問「覚えていますか?」
STEP4 答えやすい質問をする
  刑事の尋問にならないために
  「思い出すだけで正確に答えられる質問」をする
  「答えにくい質問」をしない1つのコツ
  事実質問で、相手の自己肯定感も高まる
  低姿勢ワンポイント介入で事実を聞き出す
STEP5 終わり方は考えなくていい
  まず、予想通りにはならないから
  淡々と事実を確認し続けよう
  自らの「思い込み」に自覚的になる練習
コラム いつも事実質問モードでなくてもいい

第4章 事実質問がすべて解決する

大原則:「解決はしてはいけない、させるもの」
  気づくまでにはタイムラグがある
PHASE1 問題・課題を定義する
  事実を基準に、理想と現実の距離を確認する
  あやふやな問題を「思い込み」から引き出す
  問題と課題は厳密に使い分けない
PHASE2 当事者が誰なのか確認する
  当事者と回答者が異なる質問は厳禁
  伝言ゲームを打ち破るために
  二次情報を一次情報に修正する
PHASE3 事実を見つめ、現実を浮き彫りにする
  事実質問による8つの「分析と解決の公式」
 解決公式0 相手の回答を自分の言葉で言い直すのは厳禁
 解決公式1 「問題」を語り始めたら、「いつ?」から始める
  事実のみを照らし、記憶の歪みを矯正する
 解決公式2 「そもそも解決したいの?」と聞きたくなったら、「これまでに何か対処した?」と聞く
  「はい」の場合は、「いつ」「何」「どこ」を聞き込む
 解決公式3 「どうしていいかわからない」と言われたら、「他の誰かに聞いてみた?」と聞く
 解決公式4 「本当に問題なの?」と聞きたくなったら、「誰が、どう困ったの?」と聞く
  「気になっているが、解決を急がなくていいもの」もある
 解決公式5 「一体なぜその選択をしたの?」と聞きたくなったら、「他にどんな選択肢があったの?」と聞く
 解決公式6 「◯◯が足りない」と言われたら、「いくら/いくつ足りないの?」と聞く
 解決公式7 「できない」と言われたら、「それをやるのは、誰が決めたんですか?」と聞く
 解決公式8 「わかっているのにどうしてやらないの?」と言いたくなったら、「軽く微笑みながら、しばらく相手の目を見つめる」
PHASE4 解決のために、「信じて待つ」
  変化はいつも「内側から」起こる
  事実を通じて得た気づきが行動変化を生む

おわりに





著者

中田豊一(なかた・とよかず)
1956年、愛媛県生まれ。東京大学文学部卒。1986〜89年、シャプラニール=市民による海外協力の会・バングラデシュ駐在員。以後、国際協力コンサルタントとして活動。現在、認定NPO法人ムラのミライ代表理事。
20年近く開発途上国援助の現場で活動しながら、文化もライフスタイルも異なる人達とのコミュニケーションに悩み続ける日々を送る。ある時、同じく支援活動に携わっていた和田信明氏の「どんな相手とも正確に意思疎通する知的コミュニケーションの技法」に出会い、衝撃を受ける。
同技法を「メタファシリテーション®」として共同で体系化し、すべての解釈を排する質問術=事実質問術として確立。その後20年以上にわたり和田氏とともに、内外の対人支援専門家、ビジネスパーソン、医療・福祉関係者など延べ10,000人以上に「事実質問」の研修を行い、同技法の伝播に努めている。著書に『対話型ファシリテーションの手ほどき』、共著に『途上国の人々との話し方 国際協力メタファシリテーションの手法』他多数。

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