自炊の壁
料理の「めんどい」を乗り越える100の方法
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自炊の壁
料理の「めんどい」を乗り越える100の方法
書籍情報
- 佐々木 典士 著/山口 祐加 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2025年03月 [予約受付中]
- 判型/造本:46並
- 頁数:352
- ISBN:9784478120491
内容紹介
「どうすれば、自炊を楽しく続けられるのか?」コスパ、レシピ、味、献立、キッチンの5つの壁を乗り越えれば、こんがらがった料理の当たり前が消える! 料理がもっと自由になる! 料理入門中のミニマリストと、ゆるすぎる自炊料理家が100のテーマで「壁」を解き明かす、一生モノの“自炊”啓発書。
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目次
はじめに
1章 コスパの壁 コスパ思考を超えてゆけ
1 料理はプロセスが多すぎる?
2 資本主義に抗う自炊?
3 自炊はコスパだけで語れない
4 料理というセーフティネット
5 結果でなく、プロセスを愛すること
6 料理は人間そのものを形作ってきた
7 料理は「食べにくいものを食べやすくする」こと
8 美味しさは、身体が自然に求めているもの
9 どこからが料理と呼べますか?
10 お前はもう……料理している!
11 自炊は君に、翼をさずける
12 私の私による私のための料理
13 自炊は「自分の帰る場所」を作ること
14 ぼくたちが、自炊をする理由
2章 レシピの壁 レシピを見ずに料理する&レシピを味方につける
15 料理とメイクの共通点とは?
16 料理=レシピをなぞる、という思い込み
17 レシピに沿って作るのは労働!?
18 レシピは敵? 味方?
19 レシピはそもそも目安だった!
20 料理家がレシピを作る方法とは?
21 なぜレシピが必要とされるのか?
22 始め方の壁。ハンバーグ問題!
23 焼き野菜から始めよう!
24 ミニマルに始めよう!
25 最低限の法則を理解しよう!
26 味付けの三種の神器
27 「野菜+タンパク質」「素材+香り」という法則
28 なぜ豆腐にしょうゆだけではさびしいのか?
29 食材の味や香りを楽しもう!
30 解像度を「下げる」ことも大切
31 名もなき料理をたくさん作ろう!
32 すべての料理はシームレスにつながっている
33 包丁を扱うコツを知ろう!
34 分量を量る派? 量らない派?
35 誰でも分量は体得できる
36 味見の作法
37 楽しい「重さ」の世界
38 火入れの感覚を養おう!
39 料理のタイムラインとは?
40 料理を誰かに教えてもらおう!
41 料理がうまくなるレシピの使い方
42 レシピのミニマムを求めて
43 レシピ海の泳ぎ方
44 自分だけのレシピ本を作ろう!
45 料理が創作できる状態とは?
3章 味の壁 味はそれなりでもいいじゃない!
46 日本人は落ちこぼれの東大生?
47 日本人が美味しいものに貪欲な理由
48 美味しすぎるとつまらない?
49 美味しさの9割は安心感
50 失敗料理必要論!
51 ひとりご飯はさびしくない!
52 失敗料理のリカバー術
53 SNSの壁
54 美味しさより創造の楽しさを
55 味噌汁の包容力は異常
56 そもそも出汁とは何か?
57 調味料を選ぶコツ
58 味変は食材ですればいい
59 旨味のハイパーインフレーション?
60 味の責任を食べる人にも
61 味は舌の上だけで決まらない
4章 献立の壁 レパートリーはそんなに必要?
62 一汁三菜はもうムリ?
63 現代にフィットする品数とは?
64 栄養は毎食パーフェクトでなくていい!
65 毎日違うものを食べなくてもいい!
66 料理の「型」を作ろう!
67 自炊のゴールは自分で設定しよう!
68 献立も「型」を作ろう!
69 献立は食材テトリス
70 「冷蔵庫にあるもので作れる」とは?
71 それでも献立決めに迷ったら
72 献立はいつ決めましょうか?
73 旬しか勝たん!
74 家でやらないことを決めよう!
75 「やる気がない」にエスケーププラン!
76 料理上手が買い物するときに考えていること
77 ちょこちょこ買いのススメ
78 最小単位で買おう!
79 買い置きするならこの食材
80 余り物の一掃メニューを持とう!
81 目指せマンネリ!
82 「またこれ〜?」にはこう返そう!
5章 キッチンの壁 料理したくなる環境作り
83 たとえキッチンが狭くても
84 キッチン選びはここを見る!
85 収納はきちんとしなきゃいけない?
86 間違いだらけの冷蔵庫選び?
87 冷凍のセンスがなくてもいい!
88 電子レンジを罪悪感から解き放とう!
89 便利器具は料理がうまくなってから!
90 道具は少しずつ増やそう
91 器は少数精鋭部隊で!
92 危険! 器沼の歩き方
93 なぜ皿洗いは嫌われる?
94 洗い物が楽しい環境を作ろう!
95 おすすめの洗い物の装備
96 洗い物を減らすコツ
97 新時代のふきんマネジメント!
98 ゴミの処理問題!
99 完璧な衛生を目指さない
100 家事は「めんどくさい」自分と向き合う時間
おわりに ── 自炊するより大事なこと?
著者
佐々木典士(ささき・ふみお)
作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。雑誌「BOMB!」「STUDIO VOICE」、写真集や書籍の編集者を経てフリーに。2014年クリエイティブディレクターの沼畑直樹とともに「Minimal&Ism」を開設。初の著書『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は26か国語に翻訳され80万部以上のベストセラーに。『ぼくたちは習慣で、できている。』は12か国語へ翻訳、累計20万部突破。両書とも、増補文庫版がちくま文庫より発売。
山口祐加(やまぐち・ゆか)
自炊料理家。1992年生まれ。東京都出身。出版社、食のPR会社を経て独立。7歳の頃、共働きで多忙な母から「今晩の料理を作らないと、ご飯がない」と冗談で言われたのを真に受けてうどんを作ったことをきっかけに、自炊の喜びに目覚める。現在は料理初心者に向けた料理教室「自炊レッスン」や執筆業、音声配信などを行う。著書に『自分のために料理を作る 自炊からはじまる「ケア」の話』(晶文社)、『軽めし 今日はなんだか軽く食べたい気分』(ダイヤモンド社)など。