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いい音がする文章

あなたの感性が爆発する書き方

  • 紙版
  • 電子版

いい音がする文章

あなたの感性が爆発する書き方

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 高橋久美子 著
  • 定価:1870円(本体1700円+税10%)
  • 発行年月:2025年01月 [予約受付中]
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:314
  • ISBN:9784478117620

内容紹介

人の心に残る文章に必要なのは、論理でも語彙でもわかりやすさでもなく「いい音がするかどうか」です。小説・エッセイ・詩・教科書・歌詞・絵本・キャッチコピー・SNS・テレビCMなどリズミカルな名文から「言葉のビート」を身につける。元「チャットモンチー」ドラマーの作家が教える、自分の感性を爆発させる書き方。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに いい文章は「いい音」がする

第1章 ことばは「音」でできている

本を「音」で読む人
「絵文字」で何が伝わるか
文字のない民族は「音」で感情を伝え合う
突然ですが、ちょっと方言で書きますね
声は世界にひとつだけの楽器
文字はなかなか伝わらないけど音は一気にぜんぶ伝わる
赤ちゃんは「アンパンマン」がなぜ好きか
ニックネームは「呼びたくなる音」
テレビCMは音の戦略
なぜ「よいしょ」と言ってしまうのか
匿名の140字が生むリズム
「バズ」を狙うと自分の音が消えていく

column1 私の好きな「いい音がする文章」① 文豪の音

第2章 文のリズム・日本人のリズム

11歳からの「文のリズムの作り方」
国語は音読から始まる
誰もみな「音」から言葉を好きになる
「いい音がする文章」こそが時代を越える
日本古来のリズムはプログレ
洋楽に慣らされた日本人が忘れているリズム
雅楽の音と「日本人の気質」
演歌はなぜみな同じ曲に聞こえるか
米津玄師の曲が「懐かしい」のはどうしてか
金子みすゞと中原中也と「7・5調」
「音のおもしろさ」と「意味のおもしろさ」
人間関係はリズムでできている

column2 私の好きな「いい音がする文章」② エッセイストの音

第3章 自分の音を鳴らすということ

国語教育のちょっと怖いところ
なぜ「自分のリズム」を見失ってしまうのか?
「文を書く」は「音を作る」と同じだった
みんな知ってる言葉を組み合わせて誰も知らないリズムを作るスピッツ
ドラマー同士「音」で会話していた
音の生産地
リズムは自分の「性格」をもつくる
友達ではなく雲の上の詩人に共感した
「日記」で自分の音を鳴らそう
感情表現のツールは言葉だけじゃない
自分の音を取り戻す

column3 私の好きな「いい音がする文章」③ 方言の音

第4章 なぜ自分の音を出しにくいのか?

『上を向いて歩こう』はなぜ人の胸を打つのか
「歌詞」は音楽の一部にすぎない
「音楽の力」を嫌った坂本龍一の言葉
「お世話になります」はセッション前のチューニング
「あなたの音」をもらったら「わたしの音」を返してみる
生身の自分は「複数のアカウント」を使い分けて音を出している
「チョベリバ」は短命で「ヤバい」が長生きなのはなぜ
「予測変換」で音が死ぬ罠
文字は狭く閉ざされて音は広く開かれている
「自分の音を鳴らしまくった文章」がひしめくすごい場所がある
読む文章を「音」で選べる時代
「自分の音」を見つけるトレーニング

column4 私の好きな「いい音がする文章」④ 新聞記事とルポルタージュの音

作詞講座で伝えている基本的な「書き方」

「いつ・どこで・誰が」を明確に/説明だとわからないように説明する/でっかい言葉入れすぎない/「あの」「この」を入れすぎない/違和感を残す/書きすぎない/上手に書こうとしない/日記のようなリアルを書く/逆説やタブーを入れてみる/他の言葉に置き換わらない言葉/自己満足で終わらない/しかし、意味よりも音/晴れやかな音・くぐもった音

第5章 「音楽」にとって言葉とはなにか

私がチャットモンチーだったころ
「踊れないやつは人を踊らせられない」
「いい音楽」と「上手い音楽」は違う
音は年齢も国境も越える「言語」である
自分の独り言が知らない誰かのものになっていく
歌詞は歌われて完成する
私が憧れた「音としての言葉」の使い手
歌詞は「音」と「言葉」の間にある
「詞先」と「曲先」で変わる言葉の役割
文を音で推敲する
形容が多いと想像力が削られる
自分の音をコントロールして出せるように

column5 私の好きな「いい音がする文章」⑤ 絵本の音

エピローグ 生き方が音をつくる

あとがき

参考文献





著者

高橋久美子(たかはし・くみこ)
1982年、愛媛県生まれ。作家・作詞家・詩人・農家。ロックバンド「チャットモンチー」のドラマー兼作詞担当を経て、2012年より本格的に文筆活動を開始。詩、エッセイ、小説、絵本の執筆、絵本の翻訳の他、さまざまなアーティストへの歌詞提供など、多彩な創作活動を続ける。一年の半分を愛媛の実家で農家として過ごしている。
著書に小説集『ぐるり』(筑摩書房)、エッセイ集『一生のお願い』(筑摩書房)『旅を栖とす』(KADOKAWA)『暮らしっく』(扶桑社)、農業ノンフィクション『その農地、私が買います』『わたしの農継ぎ』(以上、ミシマ社)、詩画集『今夜 凶暴だから わたし』(ミシマ社)、絵本『あしたがきらいなうさぎ』(マイクロマガジン社)等がある。翻訳を担当した『おかあさんはね』(マイクロマガジン社)で第9回ようちえん絵本大賞を受賞。

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