目次

序章　激変した世界、激変するニーズ　〜対顧客への高いアンテナから新たなサービスが生まれる〜

コロナ禍で一変した子どもたちの学びの環境
対面と変わらない授業のクオリティを提供するには
保護者と生徒のニーズを愚直に受け止める文化
オンラインは人が教える効果を最大化させる手段に過ぎない

第１章　数十万人の声を捉える究極のマーケットイン思考　〜「やる気よりまず成績向上」見逃されてきたニーズを具現化する〜

塾は有名校に合格させることだけが目的か
「成績が上がらなければ授業料は返すべきだと思わないか？」
教室の後ろの席でただ座っているだけの子どもたち
先取り学習で学校の授業が分かるようになる
「やればできる」の一回転目を回す
顕在化している顧客のニーズのど真ん中を追求

第２章　データの緻密な活用で向上するサービスと成果　〜コミュニケーション力があれば誰でも講師になれる徹底したマニュアル〜

東大生の講師に教えられれば成績は上がるか
講師に必要なのは“ルックス”と“コミュニケーション力”
「森塾は楽しい」と思ってもらえることに全力を注ぐ
講師のニーズを満たすことが子どもたちの成績アップにつながる
塾業界の課題である講師研修を映像で効率化
サービスレベルの差を生まないために教務をシステム化する
正社員がアルバイト講師をフォローし“楽しく働ける”よう後押しする

第３章　トップブランドを量産するNo.１戦略　〜多様化するニーズこそが事業成功の源〜

マーケットイン発想の追求が私たちのスタイル
ミドル層の子どもたちも通いやすいコストコンシャスの「自立学習RED」
適さない単元は“捨てる”という大胆な発想
AIによる個別最適化と講師による声かけを両輪とする
人が教えてくれるオンライン学習塾「そら塾」
コロナ収束後もオンライン学習塾へのニーズが高まる
AIにより効率的に基礎学力が身につく「フォレスタ学習道場」
日本発の国際基礎学力検定「TOFAS」
日本と世界で一番受けられている中国語検定「HSK」
ベネッセとの共同開発で「読む力」を鍛えるプログラムを提供
保護者と生徒のニーズが急伸するプログラミング教育
教育と検定の両輪で使える能力を育てる
業態が異なる「湘南ゼミナール」のグループ化
初心者支持率No.１「東京ダンスヴィレッジ」
なぜNo.１を目指すのか、そのこだわり

第４章　現状維持は停滞、変化することを恐れない　〜年間4000以上の改善、その陰にある40000以上の案〜

日本は年収格差が夢格差につながりやすい国
大人が考える教育方針と子どもが感じる課題のギャップ
映像授業に吉本興業のお笑い芸人を採用したワケ
塾業界に転職する元教員が増加傾向にある
指導案や板書例など全国の教員の“技”を無料で公開
塾講師を目指す人と学習塾業界の底上げを目指し立ち上げた「塾講師JAPAN」
塾業界のイメージを変え塾講師のモチベーションを高めたい
顧客のニーズに応えサービスの向上を図るには日々の改善が不可欠
グループ内でのカニバリゼーションを許容する
チャレンジし変化することを推奨する

終章　情熱を絶やさず真摯に向き合う　〜子どもを、業界を、教育を変えていく〜

子どもを褒める機会の少ない日本の保護者
子どもたちはICTを用いた新しい学びの方法に関心を示している
海外へのビジネス展開でもマーケットインを貫く

あとがき

著者

常石博之（つねいし・ひろゆき）
広島県出身。慶應義塾大学経済学部卒業。1994年４月、株式会社三菱銀行（現株式会社三菱UFJ銀行）入行。2004年３月、株式会社スプリックス取締役就任。2007年12月、株式会社スプリックス取締役副社長就任。2018年12月、株式会社スプリックス代表取締役社長就任（現任）。