WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か
WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か
書籍情報
- ポール・ナース 著/竹内 薫 訳
- 定価:1870円(本体1700円+税10%)
- 発行年月:2021年03月
- 判型/造本:46変上
- 頁数:272
- ISBN:9784478111079
内容紹介
生きているっていったいどういうことだろう?ノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者ポール・ナースが「生命とは何か?」という大いなる謎に迫る。「細胞」「遺伝子」「自然淘汰による進化」「化学としての生命」「情報としての生命」の生物学の5つの重要な考え方をとりあげながら、生命の仕組みをやさしく解き明かす。
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目次
まえがき
ステップ1 細胞 細胞は生物学の「原子」だ
生命の基本単位
すべての細胞は細胞から生じる
優れたモデル
生命の2つの大きな枝
あの蝶のように……
ステップ2 遺伝子 時の試練をへて
「遺伝子」の発見
メンデルの庭
「小さな糸」のふるまい
遺伝子の正体
最強の凸凹コンビ
「遺伝子暗号」に挑め
ヒトゲノム解析計画の成果
細胞周期研究との出合い
1974年、「あの瞬間」のこと
cdc2遺伝子の特定
私自身についての驚くべき発見
ステップ3 自然淘汰による進化 偶然と必然
生命の多様性と創造の神話
自然淘汰による進化
ダーウィンが示したもの
3つの決定的な特性
マウンテンゴリラとの邂逅
ある馬鹿げた考え
科学の究極の目的
ステップ4 化学としての生命 カオスからの秩序
生命は化学である
パスツールの偉大な貢献
生命にとって不可欠なプロセス
分子の「立体パズル」
「区画化」という機能
原子の外科手術
配達人?
酸素の大惨事
変人化学者の推測
細胞化学の世界へ!
私の「ユーレカ」
ステップ5 情報としての生命 全体として機能するということ
情報は生命の中心にある
細胞の究極の目的
DNAの重要な機能
遺伝子のオンとオフ
ノーベル賞を受賞した庭師?
複雑さの「意味」を捉える
細胞の記憶
エピジェネティクス
一滴のインク
チューリングの独創的なアイデア
新たなひらめきの可能性
複雑さを理解するための手段
世界を変える
緊急手術
感染症との闘い
がんの新しい治療法
遺伝子編集の未来
iPS細胞の可能性
人口増に伴う問題
「合成生物学」のインパクト
生命を理解して世界を変える
生命とは何か?
とてつもなく大きな問い
エレガントな解決策
中間的なウイルス
最も独立した生命体
生命の樹
物語のはじまり
どちらでもない!
並外れた「人間の脳」
われわれは、みな……
謝辞
訳者あとがき
著者略歴
著者
ポール・ナース(Paul Nurse)
遺伝学者、細胞生物学者。細胞周期研究での業績が評価され、2001年にノーベル生理学・医学賞を受賞。1949年英国生まれ。1970年バーミンガム大学を卒業後、1973年イースト・アングリア大学で博士課程修了。エジンバラ大学、サセックス大学、王立がん研究所(ICRF)主任研究員、オックスフォード大学教授、王立協会研究教授を経て、1993〜1996年王立がん研究所所長、2003〜2011年米ロックフェラー大学学長、2010〜2015年王立協会会長、2010年より現職、フランシス・クリック研究所所長。2001年にノーベル生理学・医学賞を受賞したほか、2002年に仏レジオン・ドヌール勲章、2013年にアルベルト・アインシュタイン世界科学賞を受賞。世界中の大学から70以上の名誉学位や名誉フェローシップを受賞。首相科学技術顧問。本書が初の著書となる。
訳者
竹内薫(たけうち・かおる)
1960年東京生まれ。理学博士、サイエンス作家。東京大学教養学部、理学部卒業、カナダ・マギル大学大学院博士課程修了。小説、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している。主な訳書に『宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか』(ロジャー・ペンローズ著、新潮社)、『奇跡の脳』(ジル・ボルト・テイラー著、新潮文庫)などがある。
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