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イギリス諜報機関の元スパイが教える 最強の知的武装術

残酷な時代を乗り切る10のレッスン

  • 紙版
  • 電子版

イギリス諜報機関の元スパイが教える 最強の知的武装術

残酷な時代を乗り切る10のレッスン

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • デビッド・オマンド 著/月沢 李歌子 訳
  • 定価:1980円(本体1800円+税10%)
  • 発行年月:2022年01月
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:384
  • ISBN:9784478110881

内容紹介

情報分析官(スパイ)が、どのように論理的な決断をくだすか。その考え方を学び、より良い意思決定ができるようになることは、個人の人生に大いに役立つ。
イギリス諜報機関の元トップが伝授する、どんな苦境も乗り越える10のレッスン。

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目次

プロローグ 知的武装術のレッスンはなぜ必要なのか

情報分析官(スパイ)が、どのように論理的な決断をくだすか。その考え方を学び、より良い意思決定ができるようになることは、個人の人生に大いに役立つ。

第1部 スパイ必須のSEES分析 ── 考えを整理するための4つのレッスン

〔レッスン1〕 状況認識 ── 知識はつねに断片的で不完全でときに間違っている

状況認識をするには、何が起こっているのかを自分で確認するのが1番いいが、見た目に騙されてはならない。経験にもとづく偏見や先入観に注意が必要だ。

〔レッスン2〕 事実説明 ── 事実は説明を必要とする

説明には前提や仮定が影響を与える。どのような前提や仮定であれば、気持ちが変わっただろうか。最も可能性が高い説明を選ぶときは、仮定が重要になる。

〔レッスン3〕 状況予測 ── 予測には十分なデータだけでなく説明モデルが必要

事態がどう展開し、次に何が起こるかを予測するには、信頼できる説明モデルとデータが不可欠。そして異なる情報や刺激に反応してどう変わるかを判断する。

〔レッスン4〕 戦略的警告 ── 予期せぬ事態もそれほど驚く必要はない

さまざまな影響を受ける「長期的動向」に関する戦略的警告が頭に入っていなければ、最初の兆候に気づくための十分な注意も払えず、戦略的奇襲を受ける。

第2部 推論をチェックするための3つのレッスン

〔レッスン5〕 認知バイアス

バイアスや先入観といった邪念は私たちの判断を誤らせる。認知バイアスや偏見は論理的思考を妨げる。邪念に惑わされないために必要なことは何なのか。

〔レッスン6〕 強迫観念

ふだんは合理的な人でも、妄想にとり憑かれたり、陰謀論を信じたりすることがある。「陰謀の印」に気をつけ「陰謀論の閉じた輪」にはまらない視点を持つ。

〔レッスン7〕 偽情報

政治活動もビジネスも、同僚も友人も、自分自身も欺かれている可能性がある。身を守るには、悪意のある情報・誤情報・偽情報などを的確に識別する必要がある。

第3部 情報を賢く活用する3つのレッスン

〔レッスン8〕 相手の立場で考える

交渉事で大切なのは、双方が相手の「目的」と「動機」を十分に分析しておくこと。交渉のどの時点でも、相手の手の内を知っているより重要なことが多い。

〔レッスン9〕 真の信頼関係を構築する

諜報機関は、強固な協力関係に価値があることを十分に学んでいる。真の協力関係とは、すべての当事者が共通の利益を得られるような関係を模索することだ。

〔レッスン10〕 デジタルメディアという“脅威”

防衛・安全保障・諜報の世界が、いまやインターネット経由で日常生活に直接入り込み、転覆と煽動を助長する有効な手段になり、すでに脅威となっている。

エピローグ 楽天主義における最後の教え

どうすればネット依存やデジタル技術の影響から生じる長期的な危険に害されずにすむか。備えさえあれば、デジタルライフにともなうリスクは管理できる。

巻末注

訳者あとがき





著者

デビッド・オマンド(David Omand)
英ケンブリッジ大学を卒業後、国内外の情報収集・暗号解読を担う諜報機関であるイギリスの政府通信本部(GCHQ)に勤務、国防省を経て、GCHQ長官、内務省事務次官を務める。内閣府では事務次官や首相に助言する初代内閣安全保障・情報調整官(日本の内閣危機管理監に相当)、情報機関を監督する合同情報委員会(JIC)の委員・議長の要職を歴任したスパイマスター。

訳者

月沢李歌子(つきさわ・りかこ)
津田塾大学英文学科卒業。外資系金融機関勤務を経て翻訳家に。『ラテに感謝!』『ディズニーが教えるお客様を感動させる最高の方法』『迷いを断つためのストア哲学』など訳書多数。

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