目次

はじめに　OODAループ思考で最速の状況適応力を手に入れる

序章　OODAループ思考が最速である６つの理由

速くなかったばっかりに、残念な結果になりがちな世の中です
現代において、速さこそが最大の成果を生む
致命的な失敗を避けつつ、最速で実行するために
速い理由①　「フレームワーク」だから、OODAループは速い
速い理由②　「直観」で行動するから、OODAループは速い
速い理由③　「気づける」から、OODAループは速い
速い理由④　「意味づける」から、OODAループは速い
速い理由⑤　「効果起点」だから、OODAループは速い
速い理由⑥　「主体的」だから、OODAループは速い
世界の軍事理論を書き換えたOODAループ
ジョン・ボイドが傾倒した『五輪書』の兵法の思想

第１章　最速思考法のアウトライン

OODAループは「ごく一般的な」思考のプロセス
みる（Observe）
わかる（Orient）
きめる（Decide）
うごく（Act）
みなおす（Loop）
「意識」すればもっと使えるようになる

第２章　OODAループをショートカットで使う

ショートカットがOODAループ思考の実践形
「みない」で「うごく」最速パターン　〔わかる→うごく〕
２回の「みる」で世界観を更新する　〔みる→わかる→みる〕
仮説検証でどんどん「わかる」　〔わかる→きめる→うごく〕
想定外の状況には、ショートカットなしのOODAループを使う　〔みる→わかる→きめる→うごく→みなおす〕

第３章　世界観をつくるフレームワーク

「わかる」と行動は速くなる
つまるところ、世界観がすべてを決する
世界観はVSAMで形作られる
５〜10年後に「こうなりたい」遠くにあるビジョン（Ｖ）
ビジョンがなかなか見つからない人のためのヒント
戦略（Ｓ）と行動方針（Ａ）でビジョン（Ｖ）に近づく
自分のメンタルモデルを知る

第４章　さらに思考を加速させるために必要なこと

世界観を磨く４つのヒント
異分野の経験がOODAループを強くする
武蔵に学び、あらゆるツールを武器にする

第５章　「相手のOODAループに入る」使い方

相手の心を動かす究極のOODAループ思考
面接されているのに優位に立つ不思議

主な参考文献

あとがき

著者

入江仁之（いりえ・ひろゆき）
アイ&カンパニー･ジャパン代表　経営コンサルタント　経済同友会会員
OODAループやサプライチェーンをはじめ全体最適・自律分散の先進的なモデルを提唱し、日本で最初期に導入。OODAループは、これまでに延べ１万人以上が体験し、導入企業では劇的かつ持続的なエンゲージメント、そして生産性向上を実現している。主なクライアントは、トヨタ自動車、日立製作所、GE、NTTグループをはじめIT、ハイテク、消費財などの各業界を代表する日米の企業。米国シスコ本社で戦略担当部門マネージングディレクターとしてエコシステムの構築をグローバルで指揮。ハーバード大学にて米国流の自ら考える教育を体験。外資系戦略コンサルティングファームの日本・アジア代表を歴任。PwCコンサルティングでは、合併統合により1000人規模の組織を構築し経営を統括。アーンスト＆ヤングコンサルティングでは赤字だった日本法人を１年で世界最高の利益率を誇る事業に転換。経済同友会にて経済成長戦略委員会副委員長、情報処理推進機構にて情報処理技術者試験の試験委員、港区立青南小学校でPTA会長などを歴任。2015年からはOODAループ関連の論文をホームページで公開。直近半年での閲覧数が30万になっている。著書に『「すぐ決まる組織」のつくり方 ── OODAマネジメント』（フォレスト出版）等がある。