世界最高の子育て
世界最高の子育て
書籍情報
- ボーク重子 著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2018年02月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:240
- ISBN:978-4-478-10388-3
内容紹介
自分の頭で考える力、回復力、やり抜く力、自己表現力、協働力——全米のトップスクールで行われている「世界№1の教育法」とは。グローバル企業がいま最も重視している<子どもに必要な5つの資質>を伸ばす法!
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目次
はじめに
「全米最優秀女子高生」コンクールでの優勝
「全米最優秀女子高生」コンクールの5つの基準とは
アメリカの名門校で知った、日本の教育との違い
娘スカイが受けた意外な教育法
「レスポンシブ・クラスルーム」メソッド
非認知能力と学力の関係
アカデミックな研究に裏付けられた子育て
娘スカイのこれまで
第1章 世界水準の「思考力」を養う ── 3つの思考法で「自分で考える、自分からやる子供」を育てる
今後、社会で求められる「学力」とは
考える力を養う3つの思考法
3つの思考法は家庭でも実践できる
1 レスポンシブ・クラスルーム Responsive Classroom で考える力を育てる
教えるのではなく、自分で学ばせる
無駄に見えてもプロセスが大切
●今すぐ家庭でできること…子供の考える力アップ!
Yes/Noで答えられない質問を習慣にして考える癖をつける
あなただったらどうする? を口癖にする
子供の能力を信頼し、子供に考える自信をつけさせる
「意見を持たない大人」となり、子供の良い聞き役に徹する
経験を増やし子供の知識ベースを広げる
2 実行機能 Executive Function 自分からやる子を育てる
実行機能とは
実行機能は生まれつきの能力ではない
実行機能の育て方
●今すぐ家庭でできること…実行機能アップ!
大きなことを小さく噛み砕く
子供に家族の中での役割を持たせる
一緒に料理をつくる
ご褒美は逆効果
自分の行動をモニターする
実行機能を最大に伸ばす非認知能力:自制心
●今すぐ家庭でできること…自制心アップ!
十分な睡眠を取る
理由つきの「ちょっと待ってね」
安心感で自制心を育てる
結果をイメージして自制心を強化する
お金の自制心を鍛える
3 クリティカルシンキング Critical Thinking 高い問題解決能力を持つ子になる
クリティカルシンキングとは
クリティカルシンキングで育つストレス耐性
点数主義では育たない
●今すぐ家庭でできること…クリティカルシンキング力アップ!
Pros & Cons表でクリティカルシンキングを育てる
傷つきにくい心を育てる
第2章 双方向の「コミュニケーション力」を養う ── 自分を表現する自信のある子供に育てる
「プレゼン力に自信がない」日本のビジネスパーソンは75%超
アメリカで学んだ「対話」のルール
アメリカの教育はどのように自己表現力を鍛えるのか
1 プレゼン(パブリック・スピーキング)力を鍛える
伝える力は訓練で上達する
幼稚園からプレゼンの訓練:“ショー&テル”
●今すぐ家庭でできること…プレゼン力アップ!
毎晩夕食時に「今日の出来事」を伝える
1カ月に1回、3分間のトピックゲーム
「30秒間で自己紹介」 ── パターンを増やす
もう1つのプレゼン力:意外と大事な第一印象
第一印象を上げるには93%ルールを使う
2 対話力を鍛える
和を乱すという恐怖
間違っちゃいけないという恐怖
●今すぐ家庭でできること…対話力アップ!
「親の言うことを聞きなさい」をやめて、自由に発言する環境を作る
時事問題を使って対話の練習をする
親子で、同じ本を読んだり、映画を見たりして、感想を交代で話し合う
あえて批判や反対意見を出す
インタラクティブな対話には自由な発想が必要
我が家の対話のルール
3 表現する「自信」を育む
自己表現力に最も重要なものは「自信」
健康な「自信」を育むために
●今すぐ家庭でできること…認める力で自信アップ!
1日はモーニング・ミーティングから始まる
子供を1個の個人として認める
親の期待やコンプレックスは子供の重荷
「ダメ」というときは必ず理由付きで
褒めるときも必ず理由付きで
「今日1日どうだった?」と聞く
定期的な運動を取り入れる
●今すぐ家庭でできること…自分を好きになる力で自信アップ!
ありのままのあなたが好き、と言葉で伝える
子供の得意分野でお手伝いをさせる
何でもかんでも叱らない、人前で叱らない
ポジティブなセルフイメージを持たせる
「壁に耳あり」作戦
全てをコントロールするヘリコプターペアレンツ
ヘリコプターペアレンツの子供は失速していく
失敗から学ぶマインドを育てる
第3章 心が折れない「回復力」をつける ── 世界が英才教育よりも注目する「レジリエンス」
「レジリエンス」とは
なぜいま、教育で「レジリエンス」が注目されるのか
人の心は自然とネガティブになるようにできている
「ネガティブバイアス」に支配される日本の若者
レジリエンスの高い人の特徴とは
レジリエンスの高い親子 ── エリザベスとシャーロット
バレエの代役から勝ち取った本番の舞台 ── 娘スカイの場合
レジリエンスは育める
1 心をポジティブに保つ
●今すぐ家庭でできること…心をポジティブに保ってレジリエンスアップ!
今日の成功ノート:寝る直前に成功の再体験
1日1回子供が好きなことをする時間を取る
見方を変える:コップの水の実験
幸福感を見つけ出す
毎日20分の空想
「自己平均」という発想を持つ
自然の中で過ごす
2 想像力で選択肢を広げる
私たちは狭い世界に住むことを自ら選んでいる
●今すぐ家庭でできること…想像力と選択肢でレジリエンスアップ!
「宝探し」メンタリティを育てる
宝探しメンタリティを育てるための質問
アートという限界のない世界の力を利用する
3 良好な人間関係を築く
●今すぐ家庭でできること…良好な人間関係でレジリエンスアップ!
毎晩夕飯を一緒に食べる
安全地帯を確保する
幸せな親でいること
親の「失敗」を躊躇なく見せる
他人との比較はレジリエンスを弱める
「目的意識」が大切
第4章 その子だけの「長所」を徹底的にのばす ── 「出る杭」という人間的魅力を身につける
満点でもハーバードに入れない ── 「出る杭」こそが問われる現代
これからは「ホリスティック・アプローチ」の時代
変わりゆく日本は止められない
1 「出る杭」の持つ人間的な魅力
●今すぐ家庭でできること…「出る杭」力アップ!
観察のなかで子供のパッションを見つける
パッションの大切さ
パッションを否定されたら子供の心には深い傷が残る
子供の得意を見つけてあげる
親が陥りがちな観察の落とし穴
何も好きなことがない? そんなときは「好き」を見つける機会を増やすこと
習い事の始め方と辞め方のルール
2 「好き」を真剣にやらせる環境づくり 6つのコツ
1 適度な期待をかけること
2 即座にフィードバックがあること
3 責任範囲を明確にすること
4 「今」にフォーカスすること
5 チャレンジとスキルのバランスが取れていること
6 「楽しいことばかりではない」と教えること
3 「出る杭は打たれる」という恐怖を克服する
「逃したチャンス」という考え方を持つ
憧れの人はみんな「出る杭」
出過ぎた杭は打たれない
周りに目を向ける
自分の周りを「出る杭」で囲む
第5章 「協働する力」こそが未来を切り開く ── 未来をたくましく生きるために必須の力
アメリカでも重要視される「協働力」
1 コミュニティーの一員として協働力を鍛える
●今すぐ家庭でできること…コミュニティーの一員となって協働力アップ!
協働力の最小単位は家族
より大きな家族の協働力を作り上げる
学校外のコミュニティーで子供を愛で包む
コミュニティーは子供だけでなく親の助けにもなる
たくさんの人と付き合いたいと思わない日本人
2 国際化、多様化の中の共感力を鍛える
●今すぐ家庭でできること…共感力を鍛えて協働力アップ!
ボランティアやインターンでの経験を通して共感力を高める
本やドキュメンタリーによる疑似体験も有効
世界の舞台で共感力を伸ばすためにも英語力を伸ばす
●今すぐ家庭でできること…英語力アップのために
家庭で毎晩、5分間英語で会話する
3 21世紀のリーダーシップとは
変わるアメリカのリーダーシップ教育
ボーヴォワール校でのリーダーシップ育成の試み
カテドラル校でのリーダーシップ育成の試み
21世紀、日本人の持つポテンシャル
謙虚な心を育む
おわりに
著者
ボーク重子(ぼーく・しげこ)
ロンドンの大学院で現代美術史の修士号を取得後、南仏で出会った夫との結婚を機に1998年ワシントンDCに移住、出産。全米一研究機関の集中するワシントンDCで、「自分で人生を切り開き、どんなときも自分らしく強く生きてほしい」との願いを胸に最高の子育て法を模索する。科学的データ、最新の教育法、心理学セミナー、大学での研究や名門大学の教育に対する考え方を詳細にリサーチし、考える力と心の強さを一緒に育むアメリカのエリート教育にたどりつく。娘スカイを「全米最優秀女子高生 The Distinguished Young Women of America」にした。
2004年ワシントンDC初のアジア現代アート専門ギャラリーをオープン。2年後には米副大統領夫人、美術館や有名コレクターなどVIPが顧客のトップギャラリーに。2006年アートを通じての社会貢献を評価されワシントニアン誌によってオバマ大統領(当時上院議員)やワシントンポスト紙副社長らとともに「ワシントンの美しい25人」に選ばれる。2009年には自身のワークライフバランスのためアートコンサルティング業に転業。2011年にスタートした女性の応援サイトaskshigeko.comは人気ブログとなり、ライフコーチの資格も取得。現在は20年近いアート業界でのキャリアに加え、ライフコーチとして全米、日本各地で子育て、キャリア構築、ワークライフバランスについて講演会、ワークショップを展開中。
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
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