• twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

遅読家のための読書術

情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

  • 紙版
  • 電子版

遅読家のための読書術

情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 印南 敦史 著
  • 定価:1540円(本体1400円+税10%)
  • 発行年月:2016年02月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:208
  • ISBN:978-4-478-06857-1

内容紹介

「なんでこんなに読むのが遅いんだろう…」「以前はもっと本を読めていたのに…」というすべての人へ。積ん読、解消!! 月20冊があたり前になる。なぜ「1ページ5分」の遅読家が年700本の人気書評家になれたのか? 音楽を聴くように本を読む——さあ、「フロー・リーディング」の習慣を始めよう。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに なぜ「1ページ5分」の遅読家が年700本の書評家になれたのか?

僕の読むスピードはどれくらい遅いか
元・遅読家として考えた 遅読家のための読書術
速読術というより、「正しい流し読み」
「読書量が減った!」の超シンプルな原因
どちらの「読み方」を選びますか?

第1章 なぜ読むのが遅いのか?

    ── フロー・リーディングの考え方

遅読家に共通するたった1つの「思い込み」
  どれくらい「熟読」してますか?
  じっくり読み込んでも「忘れること」は忘れる

「100%を写しとる」から「1%にめぐり合う」へ
  「その1冊」を読んだのは「その1行」に出会うため
  「スピードが遅い」のではなく「熟読の呪縛」が邪魔している
  「たった1回の読書」に期待しすぎなのでは?

「音楽を聴く」ように「本が読める」ようになる
  「聴く」と「読む」は似ている
  音楽を「記憶しよう」とする人はいない

もう、ため込まない。フロー・リーディングとは?
  なぜ読書のときだけは「お勉強」になるのか?
  積ん読に悩む現代人の「ため込まない」読書法
  「ストック」へのこだわりを捨て、多読生活への一歩を踏み出そう

第2章 なぜ読む時間がないのか?

    ── 月20冊の読書習慣をつくる方法

月20冊があたり前になる「多読リズム」への3ステップ
  読書を「生活のリズム」に組み込む

読書習慣をつくるステップ① 「毎日・同じ時間」に読むようにする
  読書時間の「枠」をまず押さえてしまおう
  「時間帯・シーン」をそろえて、脳に「習慣」だと勘違いさせる

読書習慣をつくるステップ② 「速く読める本」を中心に選ぶ
  ストーリーコンテンツは速く読んでも意味がない
  書評家として読む本の9割は「速く読める」もの
  充実した多読生活は「9対1の法則」がカギ

読書習慣をつくるステップ③ 「昨日とは違う本」をいつも読む
  なぜ通勤カバンに同じ本がずっと入ったままなのか?
  「1日に1冊」読み切ると、はるかに深く理解できる

読書習慣でつくる新しいライフスタイル
  「夜の読書」は習慣化しづらい
  iPhone活用で間違いなし! 超集中の寝起き「ベッド読書」

第3章 なぜ読んでも忘れるのか?

    ── 読書体験をストックする極意

読書は呼吸である。なかなか読めない真の理由
  「吸う・読むだけ」は息苦しくてあたり前
  書評家だけが知っているたった1つの冴えたやり方

読書のムダを削ぎ落とす もっとも効果的な方法
  書評欄を担当してから、本が読めるようになった
  僕のブックレビューがほかの書評と「違う」点
  速くて・深い読書は「引用」からはじまる

読書呼吸法のステップ① 本の魅力だけを抽出する「1ライン・サンプリング」
  気になったところは覚えるな、書き写せ
  A4用紙に本1冊分の「ハイライト集」をつくる

読書呼吸法のステップ② 最高の1行を選び出す「1ライン・エッセンス」
  「たった1つの文」に読書の神は宿る
  読書は「測量」よりも「宝探し」に似ている

読書呼吸法のステップ③ 重要箇所がよみがえる「1ライン・レビュー」
  その1行に感動できた「理由」をストックする
  「1行の感想」だけで「1冊の記憶」が再生

読書呼吸法のステップ④ 読書の足あとを自己評定する
  12冊読むたびに、自分が見えてくる
  「ベストな1冊」を選び、直近の読書体験を評価

引用の効果を倍増させる「手書き」の魔法とは?
  なぜ「手書き引用」だと「本質」が見えるのか?
  読書を「可視化」するA5ノート・レビュー術

なぜ「書きながら」だと、速く・深く読めるのか?
  「持たない時代」の本の読み方
  選択効率を急上昇させるには?

第4章 流し読みにもルールがある

    ── 要点を逃さない「サーチ読書法」

スラスラ読める人は本の「どこ」を見ているか?
  読み飛ばすなら「小見出し」単位
  読み飛ばしても「つながり」は見える

流し読みのための具体的なテクニック
  流し読みポイントを見極める3つの目印
  スピード化への4つのステップ

速く読むためのステップ① 「冒頭」の読み方で、読書スピードは9割決まる
  どれくらい速く読むかは「はじめに」で判断できる
  「目次」は熟読に値する

速く読むためのステップ② なぜ「この5行」だけで、わかってしまうのか?
  「見出し構造」をつかめば、「読み飛ばす単位」が決まる
  読み飛ばすか迷ったら、「最初と最後の5行」だけ
  「まっすぐ読む」だけが「正しい読書」じゃない

速く読むためのステップ③ 「ていねいに読む部分」を見つけるシンプルな方法
  「読む目的」が明瞭だと、うまく流し読みできる
  なにかを探すとき、僕たちは世界を「流し読み」している
  得たい情報だけが流れ込む! 「キーワード・サーチ読書法」

速く読むためのステップ④ 「ギアチェンジ」しつつ、スピードに緩急をつける
  いちばん心地いい読書リズムを把握する
  読むリズムが単調なせいで「遅く感じる」だけかも…

「覚えない読み方」が「忘れない読書」の秘訣
  「線引き読書」はおすすめしない
  いくらラインを引いても、まず忘れる、まず開かない
  覚えようとするから忘れる! 「記憶」せず「記録」する読書法

第5章 本とどう出会い、どう別れるか

    ── 700冊の選書・管理術

多読メソッド① 選書編 「1週間の読書プラン」で「1日1冊」があたり前に
  「毎週6冊」を1つの目安に
  必ず「今週読む本」を計画する日をつくる
  「いつでも読める」では「いつまでも」読めない

多読メソッド① 選書編 「興味の壁」を壊して、「好きな本」を増やす
  「読みたい本だけ」だと読書はマンネリ化する
  本を読む醍醐味は、関心が芽生える瞬間
  書評家とは「本のDJ」である
  「他人のおすすめ本」を選り好みせずに読もう

多読メソッド① 選書編 「速く読めない本」との正しい向き合い方
  「物語」を読まないと、心が貧しくなる
  時間をかける読書は「フリー枠」の日に

多読メソッド② 本の入手編 本を選ぶ場所にバラエティを持たせる
  多読できる人だけのちょっと贅沢な悩み
  新品の本だけを読む必要はない
  図書館に行こう! 視野が広がる選書術
  新古書店に行こう! 宝を掘り出す楽しみ
  リアル書店に行こう! 「売れてる本」を読む意味

多読メソッド③ 本の管理編 読書を愛する人ほど、本とうまく別れている
  多読家たちを悩ませる「本棚どうする?」問題
  不要な本を捨てると、もっと本が好きになる

多読メソッド③ 本の管理編 「処分してもいい本」はこう見分ける!
  ガンコな積ん読を解消! 書棚の「フロー管理術」
  「背表紙の可視化」と「時系列並べ」が基本

多読メソッド③ 本の管理編 本棚はいつも自分自身を映す鏡
  本棚メンテナンスは「3カ月ごと」がルール
  「捨ててはいけない本」から本当の自分が見えてくる

終章  多読家になって見えてきたこと

9歳のときの事故
父親が編集者なのに、読書に「苦手意識」が…
本なんか読まなくてもいい! だから「読書生活」は楽しい
「教養のために読書」? そんなのつまらない!

おわりに 10年後には「7000冊の世界」が待っている





著者

印南敦史(いんなみ・あつし)
書評家、フリーランスライター、編集者。株式会社アンビエンス代表取締役。
1962年東京生まれ。広告代理店勤務時代に音楽ライターとなり、音楽雑誌の編集長を経て独立。
「1ページ5分」の超・遅読家だったにもかかわらず、ビジネスパーソンに人気のウェブ媒体「LifeHacker[日本版]」で書評欄を担当することになって以来、大量の本をすばやく読む方法を発見。
その後、ほかのウェブサイト「NewsWeek日本版」「Suzie」「WANI BOOKOUT」などでも書評欄を担当することになり、年間700冊以上という驚異的な読書量を誇る。
著書に『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)のほか、音楽関連の著者が多数。

プリント版書籍は下記のストアでご購入いただけます。
  • Amazon で購入
  • e-hon で購入
  • HMV&BOOKS online で購入
  • 紀伊国屋BookWeb で購入
  • セブンネットショッピング で購入
  • TSUTAYAオンラインショッピング で購入
  • BOOKFAN で購入
  • Honya Club で購入
  • ヨドバシカメラ で購入
  • 楽天ブックス で購入

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるためお取り扱いがない場合がございます。)

電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。

(デジタル版では、プリント版と内容が一部異なる場合があります。また、著作権等の問題で一部ページが掲載されない場合があることを、あらかじめご了承ください。)

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加