フリーエージェント社会の到来 新装版
組織に雇われない新しい働き方
フリーエージェント社会の到来 新装版
組織に雇われない新しい働き方
書籍情報
- ダニエル・ピンク:著 池村 千秋:訳
- 定価:1980円(本体1800円+税10%)
- 発行年月:2014年08月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:416
- ISBN:978-4-478-02929-9
内容紹介
家庭か仕事か——あなたはまだ悩んでいる?モーレツサラリーマンも今は昔。日本でも「組織人間」より「フリーエージェント」という働き方が確実に増えています。その結果、家庭と仕事の融合が進み、税金や社会保障といった社会ルールも着実に変化するなど、未来を見通し自分の生き方を考えるために最適の社会論がここに!
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目次
序文 玄田有史
プロローグ
第1部 フリーエージェント時代が幕を開けた
第1章 組織人間の時代は終わった
“組織人間”は過去の遺物
アメリカ社会を象徴する人物像は変わった
「ハリウッドの世界」が普通になる
働き方だけでなくライフスタイルの問題
常識は塗り替えられていく
第2章 全米の4人に1人がフリーエージェント! という衝撃
従来の統計で実態はつかめない
フリーエージェントは3つのタイプに分かれる
フリーランス/臨時社員/ミニ起業家
大企業に属する“フリーエージェント社員”とは?
“フリー”の働きバチを数えてみよう
第3章 デジタル・マルクス主義が蔓延する
経済の「子ども時代」は終わった
IT機器の汎用化で生産手段が安価に
経済の繁栄で人々は仕事にやりがいを求めはじめた
組織の短命化は職種の寿命も縮めた
第2部 働き方の新たな常識とは?
第4章 これが新しい労働倫理だ
マズローの世界からフリーエージェントを理解する
意味のある仕事の基準とは?
自由/自分らしさ/責任/自分なりの成功
フリーエージェントの労働倫理
第5章 仕事のポートフォリオと分散投資を考える
保障が大きく変わる
変化の速度がますます増している/リスクをヘッジしよう/リスクのゲーム
タテの忠誠心は消え去った
チームや同僚、昔の同僚に対する忠誠心/職業や業界に対する忠誠心
顧客に対する忠誠心/家族や友人への忠誠心
労働市場で始まった新しい取引
第6章 仕事と時間の曖昧な関係
時間のもつ意味は変わった
1日を自分のリズムで生きる利点と悩み
1週間単位ではどう変わる?
1年単位で見た懸案は休暇
一生涯で教育と引退のあり方は大きく変わる
第3部 組織に縛られない生き方もできる
第7章 人との新しい結びつき方がある
フリーエージェント・ネーション・クラブへようこそ
FANクラブの起源
様々に工夫される運営方法
フリーエージェントに関わる様々なコミュニティー
フリーエージェント連合/起業家ネットワーク/同窓会グループ
第8章 利他主義で互いに恩恵を受ける
真の組織図を書いてみよう
影響力はヨコの関係で決まる
弱い絆の力
信頼が支えるフリーエージェント経済
第9章 オフィスに代わる「サードプレイス(第3の場所)」
「コピー店」にあるコピー以上の機能
「コーヒーショップ」はオープンなオフィス
「書店」は図書館代わり
「エグゼクティブ・スイート」は快適な個人オフィス
何はなくとも「インターネット」
「大型オフィス用品店」は備品棚
メール室になる「私書箱センター」
「宅配サービス」でスピードを手に入れる
第10章 フリーエージェントに役立つ新ビジネス
「仲介業者」の活躍は続く
進むオンライン化
「エージェント」は経済的・心理的機能をもつ
自己実現を助けてくれる「コーチ」
第11章 「自分サイズ」のライフスタイルをみつけよう
仕事の家庭のバランスを取る人、ブレンドする人
「二者択一」から「両取り」へ
家族休暇は無力だった
仕事と家庭をブレンドした成功例
最も心強く健全な変化だ
第4部 フリーエージェントを妨げる制度や習慣は変わるか
第12章 古い制度と現実のギャップは大きい
医療保険の適用外となる恐怖
税金地獄に飛び込めるか
時代遅れな地域地区規制の弊害
第13章 万年臨時社員の実態と新しい労働運動の始まり
テンプ・スレーブの劣悪な労働環境
低給で付加給付はなし/仕事は退屈かつ屈辱的
悲惨な万年臨時社員
自発的に組織する労働者たち
ハイテクで「悪事」を暴露/自主的な行動規範
労働者が所有する派遣会社/新しい組織をつくる
NBA+労働組合?
第5部 未来の社会はこう変わる
第14章「定年退職」は過去のものになった
「依存」から「自立」へ
第15章 教育はテイラーメードでできるようになる
義務教育という「均質化装置」
在宅教育の革命が始まっている
フリーエージェントが教育のプロになることも!
高校はなくなる……?!
大人の「脱学校」
第16章 生活空間と仕事場は緩やかに融合していく
理想のオフィスは「プライベート・アイダホ」と「山小屋」
コンピュータがある場所=自宅
フリーエージェントが集う近未来のオフィス
第17章 個人が株式を発行する
これからはFAN債が広がっていく!
資金調達の転換点だったボウイ債/FAN債が便利な理由
フリーエージェント版IPOのモデル
取引所や投信も登場する?!
第18章 ジャスト・イン・タイム政治が始まる
フリーエージェントが政策も変える
医療保険/マイクロファイナンス/失業保険/税制
臨時社員の権利章典/年金
政治もジャスト・イン・タイム方式で
第19章 フリーエージェントで未来は大きく変わる
ビジネス:企業規模は二極化する
キャリア:「梯子型」から「レゴ型」へ
コミュニティー:いっそう活気づく
エピローグ
著者
ダニエル・ピンク(Daniel H. Pink)
1964年生まれ。ノースウェスタン大学卒業、イェール大学ロースクール修了。米上院議員の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でロバート・ライシュ労働長官の補佐官兼スピーチライター、1995年〜97年までゴア副大統領の首席スピーチライター。フリーエージェント宣言後、ファストカンパニー誌やニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙をはじめ様々なメディアに、ビジネス、経済、社会、テクノロジーに関する記事や論文を執筆。本書をはじめ、『ハイ・コンセプト』(三笠書房)、『モチベーション3.0』、『人を動かす、新たな3原則』(以上、講談社)などの著書は34カ国語に翻訳され、世界中で200万部以上を売り上げている。2013年は世界のトップ思想家を選出する“Thinkers50”の13位に選出された。妻と子ども3人とともにワシントンD.C.在住。
序文執筆
玄田有史(げんだ・ゆうじ)
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業、1992年学習院大学専任講師、2000年より同大学教授。その間、ハーバード大学、オックスフォード大学などで客員研究員を務める。2002年東京大学社会科学研究所助教授、2007年より同教授(現任)。専門は労働経済学。著書に『仕事のなかの曖昧な不安』(中央公論新社/サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞を受賞)、『ジョブ・クリエイション』(日本経済新聞社/労働関係図書優秀賞、エコノミスト賞を受賞)、『希望のつくり方』(岩波書店)、『孤立無業(SNEP)』(日本経済新聞出版社)など著書多数。
訳者
池村千秋(いけむら・ちあき)
書籍・雑誌等の翻訳者。『<新装版>「経験知」を伝える技術』(ダイヤモンド社)、『年収は「住むところ」』で決まる』『ワーク・シフト』(ともにプレジデント社)、『大格差
機械の知能は仕事と所得をどう変えるか』(NTT出版)など訳書多数。
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
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