実践するドラッカー 利益とは何か
実践するドラッカー 利益とは何か
書籍情報
- 上田 惇生:監修 佐藤 等:編著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2013年03月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:268
- ISBN:978-4-478-02432-4
内容紹介
ロングセラー『実践するドラッカー』シリーズの最新刊。今回は、「利益とは何か」という、企業の本質に迫る内容です。私たちの思う「利益」と、ドラッカー教授の考える「利益」はどう違うのか。<5つの質問>を軸に、利益の本質に迫ります。大好評「実践シート」付き。
目次・著者紹介詳細を見る▼
目次
まえがき
Chapter1 「利益」とは何か
利益をあげることは責任である
利益は目的ではなく条件である
利益最大化という呪縛から思考を解放する
物語で学ぶ 北海道健誠社① 利益創造物語—利益は目的ではなく条件である
利益は資本であり、燃料タンクである
コラム 節税思考をどう考えるか
利益の源泉は顧客である
知りながら害をなすな
利益の本質はリスク対応にある
Chapter2 われわれのミッションは何か
〈5つの質問〉を理解する
コラム 旧ドラッカー財団 〈5つの質問〉開発物語
「公」という意識を持つ
そのミッションは組織の信頼性を高めるか
そのミッションは組織を一体化させるか
物語で学ぶ 北海道健誠社② 社会貢献物語—社会貢献が利益の源泉である
そのミッションは正しい行動をもたらすか
そのミッションは利益に結びつくか
実践シート① ミッションを考える
Chapter3 われわれの顧客は誰か顧客にとっての価値は何か
顧客の支持が利益をもたらす
顧客を絞り込む
顧客価値を知る
物語で学ぶ エドワード・ジョーンズ 顧客創造物語—焦点を絞らなければ成果はあがらない
顧客に直接問いかける
顧客価値を計画に組み込む
物語で学ぶ ヤマト運輸 宅急便事業創造物語—主婦の現実と欲求を事業に
実践シート② 顧客を考える
Chapter4 われわれにとっての成果は何か
成果は組織とマネジメントの基盤である
成果の定義① ミッションからスタートする
成果の定義② 三つの領域で定義する
成果の定義③ 効率より成果が先である
物語で学ぶ スターバックス 成功と再生の狭間で—価値を知り、成果を知る
成果は外部にある
外部のさらに外部にも目を向ける
実践シート③ 成果を考える
Chapter5 道具としての「利益」を使いこなす
なぜ、「利益は存在しない」のか
コラム 利益の歴史① 「利益」という概念の誕生物語
利益には三つの役割がある
利益は未来のためのコストである
コラム 利益の歴史② 「利益の機能」誕生物語
損失回避という行動原理を身につける
物語で学ぶ セブン—イレブン 本家買収物語—より大きなリスクを負担できるように
赤字というセンサーの感度を上げる
コラム 赤字企業の何が問題なのか
仕事ぶりを評価する尺度として利益を使う
事業継続のコスト水準を知る
「必要な利益」はいくらなのか
実践シート④ 自社の利益ポジション
Chapter6 「利益」をマネジメントするということ
会計期間に振り回されない
本当の変化と本当の利益を見極める
コストを管理するな
活動を管理せよ
やらないことを決める
物語で学ぶ ヤマト運輸 宅急便利益創造物語—コストではなく活動を管轄せよ
「何を付け加えるか」で価値は変わる
未来の収益性に焦点を合わせる
実践シート⑤ 製品・サービス分析
実践シート⑥ 「必要最小限の利益」と付加価値
Chapter7 われわれの計画は何か
ミッションがスタートでありゴールである
計画策定のための5つの条件
ゴール ゴールは組織の方向性を決める
ゴール ゴールは包括的、かつ絞り込む
ゴール ゴール次第で目標は変わる
目標 目標設定に際して満たすべき条件
目標 条件① 基本戦略を明確にする
目標 条件② 測定可能な形で決める
目標 条件③ エネルギーを集中させる
目標 条件④ 3つのバランスをとる
目標 条件⑤ 8つの分野を網羅する
アクションプラン 目標を実行に移す
予算 予算がコミットを高める
予算 未来のための予算を持つ
評価 評価は成果に焦点を合わせる
評価 2つの企業活動を評価する
評価 外部の評価と未来の評価を知る
評価 活動と資源の見直しを行う
評価 事業活動の有効性と健全性を測定する
評価 ミッションを見直す
評価 継続こそが最も重要な評価基準である
コラム 100年を経て蘇る『論語と算盤』の精神
実践シート⑦ 計画を立てる
〈巻末表〉ある企業における製品のライフサイクルと経営資源の配分例
〈巻末表〉の解説
監修者あとがき
編著者あとがき
参考文献
監修者
上田 惇生(うえだ・あつお)
ものつくり大学名誉教授。1938年生まれ。64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連会長秘書、国際経済部次長、広報部長、ものつくり大学教授を経て、現職。ピーター・F・ドラッカー教授の主要著作のすべてを翻訳。もっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。『プロフェッショナルの条件』ほかを編集。著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』などがある。ドラッカー学会代表を経て、現在学術顧問。
編著者
佐藤 等(さとう・ひとし)
佐藤等公認会計士事務所所長、ドラッカー学会監事。1961年函館生まれ。1984年小樽商科大学商学部商業学科卒業、2002年同大学大学院商学研究科修士課程修了。1990年公認会計士試験合格後に開業し、現在に至る。主催する(有)ナレッジプラザの研究会として「読書会」を北海道と東京で開催中。
読書会 http://knowledge-plaza.biz/
『実践するドラッカー』1DAYセミナー http://d-support-ltd.jp/