次世代医療への道
ITで実現するヘルスケア革命
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次世代医療への道
ITで実現するヘルスケア革命
書籍情報
- 山下 徹:監修 NTTデータライフサポート事業本部 戦略企画室:編著
- 定価:1540円(本体1400円+税10%)
- 発行年月:2012年07月
- 判型/造本:46上製
- 頁数:200
- ISBN:978-4-478-02164-4
内容紹介
日本の医療はガラパゴス化してしまうのか? 世界の医療サービスの先頭を走るヨーロッパと、オバマ政権による医療制度改革で猛烈に巻き返しを始めたアメリカ。なかなか進まない日本の医療サービスのイノベーションにいま必要なものとは?
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目次
監修者まえがき
第1章 医療IT先進国ヨーロッパ
「かかりつけ医」制度をITインフラで支える──デンマーク
電子化で遠隔医療も可能に
患者も利用できる共同インフラ
どこにいても受けたい医療を自分で選べる──スウェーデン
情報を電子管理する「eヘルス国家戦略」
医療関係者が連携すべき3つの戦略分野
電子処方箋の普及で、戦略から実用フェーズへ
患者中心の医療サービスをめざす──イギリス
ICTで質の高いサービスを提供
新たに配備された医療システム
患者の医療記録を電子化する
国家主導から現場主導へ
ヨーロッパとアメリカが動きだした国際標準化
国境を越えた情報運用
米欧連携を強めたアルゴス・プロジェクト
今後の連携のゆくえ
第2章 巻き返しを図るアメリカ
オバマ政権最大の公約・医療制度改革が始まった
民主党の長年の悲願 医療制度改革
改革を急ぐ理由①:猛スピードで増え続ける医療費負担
改革を急ぐ理由②:無保険者が大きな社会問題に
医療制度改革の柱「ハイテック法」とは?
医療情報を有効活用するMeaningful Use
ITがアメリカのヘルスケアを進化させる
官民連携の情報交換
大手医療機関も共有開始
EHR普及の障壁 中小医療機関の意識改革
「五方良し」 医療情報電子化のメリット
1 患者のメリット
2 医療機関のメリット
3 政府のメリット
4 雇用主(企業)のメリット
5 保険会社のメリット
無保険者をなくすための「医療改革法」
国民皆保険制度導入への試行錯誤
「医療改革法」3つのねらい
皆保険に向けた、「医療保険取引所」の設置
【コラム】医療改革法の合憲性をめぐる議論
第3章 局地的に進化するアジア近隣諸国、そして日本
近隣諸国で最も進んだインフラを持つ──ニュージーランド
2014年までにeヘルス実現へ
ITが患者とかかりつけ医をつなぐ
高寿命国にもかかわらず、低い医療費を実現─シンガポール
電子カルテが救急医療でも力を発揮
「国民1人に1つのカルテ」というビジョン
官民一体で医療サービスを強化する──韓国
スマートフォンを活用し患者の利便性を上げるアサン病院
世界に売れる医療サービス
成果を上げる地域医療の実験的な取組み──日本
2万人の患者が利用する地域医療の成功例 《あじさいネットワーク》
地域ぐるみの医療を実現 《わかしお医療ネットワーク》
村の医療崩壊を救った遠隔医療サービス 《檜枝岐村》
第4章 【対談】医療サービスの未来予想図
震災で浮き彫りになった課題
日本の医療現場が抱える「壁」
世界が注目する医療フロントランナー日本の「次の一手」
あなたの医療情報がどんどん消されている!
患者に大きなメリットを生むEHR
情報は守るだけではなく、「活用」するもの
【コラム】EHR(電子健康記録)は、患者にとってどういうメリットがあるのか?
謝辞
《脚注》
監修者
山下徹(やました・とおる)
NTTデータ 代表取締役社長。1947年神奈川県生まれ。1971年東京工業大学工学部卒、同年日本電信電話公社に入社。1988年のNTTデータ通信株式会社(当時)分社以降、2004年常務取締役経営企画部長、2005年代表取締役副社長執行役員を経て、2007年より現職。2010年からはヘルスケアITを進める業界団体「JAHIS(保健医療福祉情報システム工業会)」の会長に就任。IT化による日本の医療サービスのイノベーションに取り組んでいる。
主な著書・監修書に、『貢献力の経営(マネジメント)』(ダイヤモンド社)、『高度IT人材育成への提言』(NHK出版)、『企業変革のマネジメント』(東洋経済新報社)等がある。
編著者
NTTデータ ライフサポート事業本部 戦略企画室