出雲の民窯 出西窯 民藝の師父たちに導かれて六十五年
出雲の民窯 出西窯 民藝の師父たちに導かれて六十五年
書籍情報
- 多々納 弘光 著
- 定価:1572円(本体1429円+税10%)
- 発行年月:2013年02月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:192
- ISBN:978-4-478-04395-0
内容紹介
1947年、島根県斐川町出西の地に陶器の工房が生まれた。地名をとって「出西窯(しゅっさいがま)」と名付けられたその陶窯は、今でこそ実用の陶器の窯元として押しも押されもせぬ存在となってはいるが、そもそもは工芸共同体を夢見た5人の素人の青年たちが始めたものであった。
1947年、島根県斐川町出西の地に陶器の工房が生まれた。地名をとって「出西窯(しゅっさいがま)」と名付けられたその陶窯は、
今でこそ実用の陶器の窯元として押しも押されもせぬ存在となってはいるが、そもそもは工芸共同体を夢見た5人の素人の青年たちが始めたものであった。
本書はその立ち上げメンバー5人のうちの1人であり、柳宗悦(やなぎむねよし)ら民藝運動の創始者たちとの交流を深めながら、
「出西窯」を民藝を代表する窯元に育て上げた著者の記録である。
著者プロフィール
多々納弘光(陶工)
1927年、島根県に生まれる。45年、長崎経済専門学校(現在の長崎大学経済学部)に進学。
終戦後、工芸村の建設を志して47年に仲間4人とともに出西窯を立ち上げる。
河井寛次郎を皮切りに、柳宗悦、濱田庄司、バーナード・リーチら、民藝運動の創始者たちにデザインや思想的な指導を受け、
自らも民藝の思想の普及に尽力する。62年に出西窯が企業組合として法人化されると、初代理事長に就任。
出西窯を民藝を代表する窯元に育てた。現在は相談役として知恵袋的な役割を担う。