クセになる禅問答
考えることが楽しくなる珠玉の対話38
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クセになる禅問答
考えることが楽しくなる珠玉の対話38
書籍情報
- 山田 史生 著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2023年03月
- 判型/造本:46並
- 頁数:288
- ISBN:9784478117248
内容紹介
ちぐはぐで分かりにくい禅問答を「考える」ためのエクササイズとして読み解く。それぞれの問答の背景が理解できるよう、丁寧な解説とイラストを入れて解説。すぐに「わかる」ものより、なかなか「わからない」ものをわかるほうがずっとおもしろい。わからない不安がおもしろさに変わる本
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目次
思考の深さと自由を生む「わからなさ」の魅力 ── 推薦者のことば
はじめに
禅僧たちの系譜
登場人物紹介
禅問答の楽しみかた
第一章 考えるとやめられない問答
問答1 三度問うて、三度打たれる
問答2 そのままズバリだったのだ
問答3 トラのひげをひっぱりおった
問答4 山のなかに松を植える
問答5 またもやトラのひげをひっぱる
問答6 無事であればよいとおもうな
問答7 地べたの線は売ってこれたか
第二章 考える「からだ」になる問答
問答8 なんたるカチカチのウンコ
問答9 手ぶらでどうするんだ
問答10 おなじ過ちをくりかえした
問答11 どちらが主で、どちらが客か
問答12 いえてもダメ、いえなくてもダメ
問答13 さっさとお辞儀をせんか
問答14 どちらにも礼拝しない
問答15 くんずほぐれつ去ってゆく
問答16 よくきたのか、わるくきたのか
問答17 けっきょく意味などない
第三章 考えるのが楽しくなる問答
問答18 払子をグイとたてる
問答19 ヨモギの枝でなでられたようだった
問答20 無情の柱はいったい凡か聖か
問答21 おさめているか、おさめていないか
問答22 二銭、めぐんでやろう
問答23 まだ教えを乞うておらんのか
問答24 足を洗っておるところだ
問答25 ひっくるめて生き埋めだ
問答26 目をとじられ、あわてて退散
問答27 叱られても眠りつづける
問答28 今日のところはボロ負けだな
問答29 矢はとうに飛んでいった
問答30 いたずら婆さんとでくわす
問答31 てっきり牛だとおもったら
第四章 考えると自由になれる問答
問答32 頭はあってもシッポがない
問答33 「お大事に」といって去る
問答34 お膳をひっくりかえす
問答35 「ワル」といいながら去る
問答36 野菜を生で食らう
問答37 明日はご馳走にありつける
問答38 鈴の音とともに去りぬ
おわりに
禅問答の白文および書き下し文
著者
山田史生(Fumio Yamada)
中国思想研究者
弘前大学教育学部教授
1959年、福井県生まれ。東北大学文学部卒業。同大学大学院修了。博士(文学)。専門は中国古典の思想、哲学。趣味は囲碁。特技は尺八。妻がひとり。娘がひとり。
著書に『日曜日に読む「荘子」』『下から目線で読む「孫子」』(以上、ちくま新書)、『受験生のための一夜漬け漢文教室』(ちくまプリマー新書)、『門無き門より入れ 精読「無門関」』(大蔵出版)、『中国古典「名言 200」』(三笠書房)、『脱世間のすすめ 漢文に学ぶもう少し楽に生きるヒント』(祥伝社)、『もしも老子に出会ったら』『絶望しそうになったら道元を読め!』『はじめての「禅問答」』(以上、光文社新書)、『全訳論語』『禅問答100撰』(以上、東京堂出版)、『龐居士の語録 さあこい!禅問答』(東方書店)など。
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