目次

はじめに

日本人の発音はなぜこれほど通じないのか？
英語は発音から勉強するのが最も効率がいい
発音ができると、すべての英語学習が楽しくなる！
「カタカナ発音でも大丈夫」は大嘘です
この苦手意識はどこから来るのか？
「ネイティブのような発音」は必要ない
発音は、誰でも必ずマスターできる
大人になってから発音を習得するための３つのポイント
「フォニックス」でスペルと音を一致させる
この本の使い方

Chapter １　日本語と英語の構造的な違い

日本語と英語は「音のつくり」が根本的に違う
１）日本語にない音が大量にある
２）「音のかたまり」の捉え方が違う
３）リズムが違う
４）繋げて話す英語、ブツブツと切りながら話す日本語
５）イントネーション、アクセントが違う
６）呼吸の仕方が違う
７）声の大きさ、響かせ方が違う
８）声の高さが違う
　Column　罪深い「ローマ字」と「カタカナ英語」

Chapter ２　学習のときに気をつける10のポイント

１）鏡、懐中電灯、スマホを活用して練習する
２）繋げて話す
３）何よりも母音に注意を払って練習する
４）母音の代わりに余計な [r] を挿入しない
５）お腹から声を出して発音する
６）低めの声で練習する
７）いい姿勢で練習する
８）英会話の先生が褒めてくれるからと安心しない
９）きちんとダメ出しをしてもらおう！
10）スマホの音声認識機能を利用しよう！
　Column　何をゴールにどのくらい練習すればいいの？

Chapter ３　発音の原理

そもそも、声はどうやって作られるのか？
口内には３つの空間がある
声が出る仕組み
音の種類
母音と子音は違う原理で作られる

Chapter ４　短母音　〜英単語の最も基本的な構成を知る〜

アメリカの幼稚園児や小学生が必ず習う「フォニックス」とは？
母音の大原則は、口の中を広く大きく！
Short a
Short e
Short I
Short o
Short u
　Column　なかなかトリッキーな [a] の発音

Chapter ５　子音

子音の「発声の原理」を理解する
破裂音について
p, b（破裂音）
t&d（破裂音）
c, k, ck, q&g（破裂音）
摩擦音について
s, z（摩擦音）
sh, zh（摩擦音）
[s] と [sh] をマスターする
f, ph&v（摩擦音）
[v] と [b] を区別する
　Column　意外に難しい /h/と /f/ の区別
h（摩擦音）
th（摩擦音）
x（破擦音）
ch&dz（j）（破擦音）
鼻音について
m（鼻音）
n（鼻音）
ng（鼻音）
接近音について
　Column　日本人にとって最も難しい「接近音」
w, wh（接近音）
[wh] の場合
r（接近音）
l（接近音）
y（接近音）
子音の発音で気をつけるポイント
その他の子音が並ぶパターン

Chapter ６　長母音　〜名前読みをマスターする〜

母音の「名前読み」
「サイレントe」と「名前読み」
「子音＋母音」のときはどう発音するの？
礼儀正しい母音（母音が２つ続くパターン）
- eigh が含まれる場合
母音が [y] しかない場合は？
- ild, -ind, -igh の場合
[o] が名前読みになるパターン
　Column　英語の歌も、音程が変わるのは母音だけ
Long a（名前読み）
Long e（名前読み）
Long i（名前読み）
Long o（名前読み）
Long u（名前読み）
まとめ

Chapter ７　アクセントとあいまい母音

英語で重要なリズムとアクセント
シラブル（音節）とはなんだろう？
アクセントはどこに来る？
一定の原則はある
あいまい母音（schwa sound）
あいまい母音はいつ使う？

Chapter ８　母音が２つ並んでいるとき

スペルが oo の場合
　Column　なぜ過去形の最後の“- ed” は [d] と発音したり [t] と発音したりするの？
スペルが ou, ow の場合
スペルが oi, oy の場合
スペルが au, aw の場合
まとめ

Chapter ９　R性母音

母音をはっきり発音しないケース（R性母音）
R性母音の難しさ
２シラブルの単語の場合
- ar のパターン（R性母音）
- or のパターン（R性母音）
- air のパターン（R性母音）
- ear のパターン（R性母音）
- ure のパターン（R性母音）
まとめ

Chapter 10　消える音、変わる音

「破裂しない」破裂音
水はウォーターじゃなく「ワラ」だった？
消える T 〜 [n] の後に [t] が来る場合〜
消える T 〜 [n] の前に [t] が来る場合〜
消える T 〜語尾に３つの子音が続く場合〜
その他、[t] が発音されないパターン
一体、T はいつ発音するのか？
発音されない /l/

Chapter 11　つなげる音

消えても意味が伝わる音、消えると意味が伝わらない音
have, has の省略
母音同士が連結して音が脱落するパターン
接続詞
動詞＋副詞・前置詞の合体
動詞＋代名詞の合体

Lecture　実際に声を出してみよう！

用意するもの
「発音、呼吸、姿勢」の切っても切れない関係
発音の授業をストレッチから始める理由
背中と肩のストレッチ
肩のストレッチ
首のストレッチ
正しい姿勢で立つ
正しい姿勢の作り方
日本語の呼吸から英語の呼吸へ
腹式呼吸の練習をしよう
いよいよ発声にチャレンジ！
お腹から声を出す練習
音程を変える練習
リズミカルに息を送る練習
ハミング〜鼻で音を響かせる練習〜
リップロール

巻末付録１　日本人が苦手な単語

[r] と [l] を混同するパターン
１つの単語に [r] と [l] の両方が含まれているパターン
[r] と [l] が繋がっている、あるいは近くにあるパターン
[l] から [r] に繋ぐパターン
[th]（無声音）と [s] を混同するパターン
[th]（有声音）と [z]
[w], [wh] の音を日本語の「は行」の音にしてしまうパターン

巻末付録２　発音チェックリスト

チェックリスト

あとがき

著者

松井博（まつい・ひろし）
1966年生まれ。神奈川県出身。米国にて大学卒業後、沖電気工業、アップルジャパンを経て、Apple米国本社に移籍。iPodやマッキントッシュなどの品質保証部のシニアマネジャーとして７年間勤務。2009年に同社退職。カリフォルニア州にて保育園を開業。2015年フィリピン・セブ島にて Brighture English Academy を創設。著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」する』など。