フィンランド式 叱らない子育て
自分で考える子どもになる5つのルール
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フィンランド式 叱らない子育て
自分で考える子どもになる5つのルール
書籍情報
- ベン・ファーマン 著/バレイ友佳子 訳
- 定価:1430円(本体1300円+税10%)
- 発行年月:2013年09月
- 判型/造本:4/6並製
- 頁数:152
- ISBN:978-4-478-02583-3
内容紹介
親はつい、「なぜそんなことしたの!」「ダメでしょ」と子どもを叱ってしまいがち。でも、叱って良くない行動を「禁止」したとしても、子どもが望ましい行動を取れるようになるわけではない。叱ることなく、子どもが自ら考えて行動する力を伸ばすにはどうしたらいいか。すぐに実行できる5つのシンプルなルールを解説する。
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目次
序文
Rule1 子どもはほめて伸ばしましょう
●たくさん子どもをほめてみよう
●たくさんのほめ方を身につけよう
ほめ方1 お礼でほめてみよう
ほめ方2 噂でほめてみよう
ほめ方3 言葉を使わずにほめてみよう
ほめ方4 質問でほめてみよう
ほめ方5 努力をほめてみよう
ほめ方6 ユーモアでほめてみよう
注意1 ほめられることを嫌がる子どもには
●子どもと話し合ってみる
●子どもに許可してもらう
注意2 全体をほめることで、嫉妬を防ごう
注意3 手柄を分け合う方法で、嫉妬を防ごう
注意4 子ども同士を比べてはいけない
Rule2 「こうしてほしい」は5本指で伝えましょう
●子どもは簡単には言うことをきかないもの
●5本指のルールで子どもに伝えよう
親指──コンタクト まずは子どもの耳をこちらに向けさせる
●小さな子どもや話を聞いてくれる相手
●思春期の子や嫌がる相手
人差し指──リクエスト してほしいことをはっきりと伝える
中指──メリット お願いの理由やメリットを理解させる
●いろいろな人にメリットがあることを説明する
●メリットを自分で見つけさせる
●一緒に何かをする、一緒の時間を過ごすというご褒美を考える
薬指──励まし 励ましてやる気を引き出す
小指──約束 約束を確認し、思い出させる合図を決める
●大人から提案する
●子どもに提案させる
●決定事項を確認する
●約束を思い出させる合図を決めておく
Rule3 大人は意見を合わせましょう
●大人は協力し合って子育てを
●大人の意見の食い違いが大きな問題になる
方法1 感謝を伝え、気持ちに寄り添う
●相手にきちんと感謝を伝える
●相手の気持ちに寄り添う
方法2 大人は皆同じ意見であると、子どもに伝える
方法3 問題点ではなく、対処法について話し合う
●問題点だけを取り上げて話すと……
●対処法について話し合おう
方法4 批判したい人にこそ、アドバイスを求める
●決して相手を批判しない
●アドバイスを求めることで、協力の基盤をつくる
方法5 批判を受け止め、会話に変える
●批判に批判で応えると
●まずは相手の話を聞いてみる
●相手が攻撃してきたら
●それでもうまくいかないときは
方法6 思いやりを持ちつつ、ダメなことははっきりと伝える
Rule4 「なぜそんなことをしたの?」と聞くのはやめましょう
●解決策を見つけるための10のステップ
ポイント1 子どもが学ぶべきスキルを見つけ出す
●1 「間違っている何かをやめる」のではなく「正しい行動の仕方を学ぶ」
●2 スキルは具体的で、実際に行えるものにする
ポイント2 子どもの動機を高める
●1 子どもと一緒に学習するスキルを探し出す
●2 「私」ではなく「私たち」を主語にする
●3 利点がわかるようにする
●4 スキルの学習は楽しく
●5 お祝い会を企画する
ポイント3 子どもを支えるサポーターとなる
●ほめる、思い出させる、一緒に祝う
Rule5 子どもに罰を与えるのはやめましょう
●罰を与えても子どもは学習しない
●自分の行動に責任をとれるよう、子どもに教える
ステップ1 したことについて、子どもと話す
ステップ2 迷惑に目を向けさせる
●迷惑に目を向けさせるための質問例──母から子へ
●迷惑に目を向けさせるための質問例──校長先生から生徒へ
ステップ3 どのように謝るか、考えるのを手伝う
ステップ4 どのように償うか、考えるのを手伝う
ステップ5 2度としないと約束させる
●同じことを繰り返さないための質問
ステップ6 貢献する機会を与える
子どもが悪いことをしたと認めなかったら?
訳者あとがき
「エンジョイ子育て!」プログラムのご紹介
*本書での「子ども」とは、思春期を含むあらゆる世代の子どもを指す
著者
ベン・ファーマン(Ben Furman)
精神科医、フィンランド国家資格サイコセラピスト公認トレーナー、解決志向セラピー教育者。1986年、社会心理学者タパニ・アホラと共にヘルシンキ・ブリーフセラピー・インスティテュートを設立。解決志向サイコセラピー、コーチング、スーパービジョンなどの専門家トレーニングを行う。
30年にわたりメンタルヘルスの専門家、学校教職員、医療関係者、教育者、マネージャー、スポーツコーチ、保護者、企業や組織などに向けて行ってきた解決志向トレーニングに参加した人は数千人にのぼり、ワークショップはフィンランドだけにとどまらずヨーロッパ各国、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、メキシコ、カナダ、シンガポール、マレーシア、台湾、中国、イスラエル、エジプトなど、世界各国で開かれている。これまで執筆した20冊以上の本は、各国で翻訳されている。
母国では1990年代から2000年代にかけてテレビの心理番組を持ち、最近ではラジオのライブカウンセリング番組でレギュラーも務める。得意とする分野は、学童期と思春期の子どもたちの心の健康維持などで、児童の問題に対して数々の教育的・カウンセリング的なアプローチを開発してきた。
訳者
バレイ(佐俣)友佳子
臨床心理士、キッズソリューションズ代表。早稲田大学第一文学部心理学専修卒業後、アメリカコロラド州アダムスステート大学院にてカウンセリング修士号を取得。インターナショナルスクール、児童相談所でカウンセラーとして勤務後、EAPコンサルタントとして企業、医療機関、高齢者施設、学校、児童養護施設などで様々な経験を積む。出産を機にフリーの臨床心理士となり、小学校、幼稚園でのカウンセラー、キッズスキルアンバサダートレーニングの講師など、子どもや家族関係の仕事を中心に行うようになり、現在は子どもに関わる方々向けに、解決志向でのサービスや情報を提供する「キッズソリューションズ」代表を務める。これまでベン・ファーマン氏の『フィンランド式キッズスキル』『強いチームをつくる技術』(いずれもダイヤモンド社)を翻訳し、そのほか子どもを対象とした解決志向に関わる本の翻訳に携わる。
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