ひとりっ子の学力の伸ばし方
ひとりっ子の学力の伸ばし方
書籍情報
- 富永雄輔 著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2022年08月
- 判型/造本:46並
- 頁数:288
- ISBN:9784478115855
内容紹介
独自の指導で難関校合格率トップレベル。話題の「成績が伸びる塾」の教育法を一挙公開!自己肯定感、競争心、自立心、親子の距離感、日常的な声かけなど、あらゆる角度から「ひとりっ子が賢く育つ100の具体策」を紹介します。
目次・著者紹介詳細を見る▼
目次
はじめに ── ひとりっ子の学力は爆発的に伸びる
序章 「学力の伸びしろ」はひとりっ子が一番
── ひとりっ子の強みを最大限に生かして伸ばす
なぜ、ひとりっ子には大きな伸びしろがあるのか? ひとりっ子の家庭が持っている強み
ひとりっ子に有利な学習環境が整っている タブレットやオンライン学習の普及が追い風に
子どもの学力格差が拡大している 学力アップの機会を早い段階からつくる
男の子と女の子では学力の伸ばし方が違う 男の子は母親、女の子は父親の影響を受けやすい
「ひとりっ子の男の子」は、母親との距離感が成長のカギ いつまでも男の子の世話を焼きがちな母親
「ひとりっ子の女の子」は、父親の度量が成長のカギ 女の子の可能性にフタをしがちな父親
親がのんびりしているとスタートが遅れる 一度逃した成長機会は取り戻せない
子どもにお金をかけるのは間違っていない 親の願望ではなく、子どもの可能性を広げること
「親の理想」と「子どもの現実」は違うのが当たり前 迷ったときこそ子どもの長所短所を観察する
子どもの10年先の幸せを思い描く 偏差値や進学実績だけで学校を選ぶことの落とし穴
親世代と現代では勉強法が違う 勉強法も子どもの個性に合わせること
子育ての苦労を抱え込むのはやめよう ひとりっ子は閉じ込めずに社会で伸ばす
第1章 隠れた才能を引き出すひとりっ子の7つの特徴
── マイペースな性格の内側にある集中力
1 良くも悪くもマイペース 継続する力がひとりっ子の強み
2 環境や人間関係が限定されやすい フットワーク軽く、多くの選択肢を試す
3 クリエイティブなことが得意 子どもが没頭しているときに干渉はNG
4 こだわり出したら止まらない 苦手を埋めるより得意を伸ばす
5 親の言うことをよく聞く 親の言動を見てひとりっ子は育つ
6 察してもらうことに慣れている 「親がすべて」の環境に子どもを慣れさせてはダメ
7 不条理に対する耐性が弱い 親との時間だけでは「たくましい心」は育たない
第2章 ひとりっ子の「学力」を伸ばす5つの絶対原則
── ひとりっ子の特徴に基づいた学力アップのメカニズム
原則1 学力は必ず「段階的に」アップする 10歳から13歳の過ごし方で学力が決まる
原則2 「わかる」とは点を増やしてつなげること 考える力は「センス」ではなく「知識の積み重ね」
原則3 基礎の習得には「反復」が欠かせない 基礎に時間をかければ、あとから一気に学力が伸びる
原則4 「一人の時間」が集中力と発想力を伸ばす 集中している時間は「かけがえのない財産」
原則5 「客観的な子育て」を重視して柔軟に軌道修正する 優劣はつけずにまわりの子どもを観察する
第3章 勉強でも仕事でも一生役立つ「考える力」の育て方
── 日常生活の中で思考力を鍛える13の方法
1 考える力は「知識量」に比例する 基本を固めるほど応用力も高まる
2 漫画から政治や経済のネタまでさまざまな話をする 子どもが触れる世界を意識的に広げる
3 「会話を記憶する力」を養う 「記憶力と理解力」が低下している
4 大人との会話、大人言葉が成長のカギ 家族の会話レベルで、子どもの学力が決まる
5 「日記」を使った対話で子どもを伸ばす 受験日記で毎日の学習を振り返る
6 「ごっこ遊び」や「独り言」を封印しない 優秀な子どもほど独り言を呟く
7 英語の問題が解けない子は国語力が足りない 語彙の広さは考える力に直結する
8 小さな失敗をたくさんさせる 10歳までに失敗に対する免疫力をつける
9 時間管理、段取りこそ小さな失敗の宝庫 親が先回りして失敗を潰すのはNG
10 「興味がある教科」をとことん追求させる 「バランス型」よりも「一点突破型」
11 低学年の算数で重要な2つのこと 「間違いを直さない」ことと「間違いを残す」こと
12 子どもに自分で選択をさせる ひとりっ子は放っておくと受け身になりがち
13 ひとりっ子には小説や漫画を読ませる 成績が良い子どもほど本をたくさん読む
第4章 仕組みで成績がぐんぐん上がるひとりっ子の「目標・計画術」
── 自発的な学習意欲を引き出す11のテクニック
1 受け身だけど「自分で決めたい」性格を生かす 志望校は、親子一緒に決める
2 予定の合間にゆとりの時間をつくる 「習い事」が多くなりがちで大人以上に忙しい
3 「ほかの子どもとの比較」で目標を立てない 高すぎる目標よりも、現実的なプラン
4 「やりたくないこと」を踏まえた計画を立てる 夢中になっている時間にぐんぐん伸びる
5 最後は子どもが自分の手で書いて仕上げる ひとりっ子の自覚を促すコツ
6 ひとりっ子が自信を失いやすい2つの理由 自己肯定感を高めることが、親の最大の役割
7 「今日は昨日よりできた」を積み重ねる 遠い目標よりも、毎日の小さな達成感
8 計画は現状分析しないと立てられない ひとりっ子が自分を過小評価しがちな理由
9 ひとりっ子の得意教科は放っておいても伸びる 過剰な口出しはひとりっ子のやる気をそぐ
10 「苦手克服の強要」がポテンシャルを下げる 勉強嫌いにさせないために親ができること
11 塾のプランは万能ではない 子どもによって、最適な学習スタイルは異なる
第5章 「必修5教科」の勉強法・暗記法のコツ36
── 国語・算数・社会・理科・英語の成績を上げる最短ルート
算数1 連動性があるのでステップを飛ばさない わからないときは必ず前のステップに戻る
算数2 基礎力となる64項目をマスターする まずは「どのステップにいるのか」を把握する
算数3 算数の基礎力は約分にある 約分が速くできるほど受験算数は有利
算数4 割合の問題は算数の中で最も難しい 日常生活の中で割合のトレーニングをする
算数5 「速さ」に強くなるには国語と絵の勉強が必要 図で整理する練習を繰り返す
算数6 すべての算数は「比」に通じる 比が使えないと算数の成績は頭打ち
算数7 受験算数は公式の暗記ではなく「考える力」が求められる クイズやパズルも受験算数に役立つ
算数8 長文問題を苦にしない読解力をつける 算数が伸びない原因は国語力
算数9 「計算力」は基礎の基礎 計算練習は早い段階から
国語1 実は読解も単語から始まる 大人の言葉で子どもと話す
国語2 基礎は文章を「読む」ことから始まる 読解力をゲーム感覚で伸ばす練習法
国語3 受験国語が求めるものは大人力 親が子どものアンテナを広げる手助けを
国語4 細かい知識より読解力 本を読んで感想をまとめる練習をする
国語5 主語述語のある文を書かせる 家族のラインで子どもの国語力が変わる
国語6 漢字・ことわざ・四字熟語はひとりっ子の苦手分野 会話のレベルを子どもに合わせない
国語7 ひとりっ子が苦手な「ロジカルな思考力」の鍛え方 「読んで・考えて・書く」を繰り返す
国語8 「他人への理解力」がひとりっ子の国語力のカギ 本や映画にたくさん触れて想像力を伸ばす
理科1 理科には「算数・国語・社会」のすべてが入っている 理科が得意な子どもは総合的な学力が高い
理科2 暗記問題と計算問題の2パターン 計算が苦手な子どもは暗記問題から
理科3 暗記のコツは「より多くの問題を解く」こと タブレットや図鑑で視覚的に覚える
理科4 理科の勉強ほど男女の差が出る科目はない 理科嫌いな女の子が多い理由
理科5 「動画の活用」が理科力アップのカギ 実験の動画は学習効果が高い
理科6 表やグラフの読み取りはひとりっ子の得意分野 勉強時間以外で図やグラフを見る習慣をつける
社会1 「ストーリー暗記」には歴史漫画 歴史は大きな話の流れをつかむことから始める
社会2 暗記から逃げない 難関校の問題も暗記で覚える知識の組み合わせ
社会3 覚えるコツは五感をすべて使うこと 子どもにとって最も暗記がはかどる方法
社会4 「視覚的」に学べる環境をつくる 参考書より印象に残りやすい学習方法
社会5 漢字で書く ひらがなカタカナに頼る習慣を断ち切る
社会6 地理と時事問題は範囲が広い ニュース番組を見ながら親子で会話する
社会7 「時間がかかる」前提で計画を立てる 難関校の中学入試ほど出題範囲が広い
社会8 平成史も出題範囲 歴史が苦手な子どもは現代史から
英語1 今の子どもに求められる英語力は親世代の数段上 英検を英語力の基準にする
英語2 言語習得には膨大な時間が必要 本気でやるなら中学受験は二の次
英語3 帰国子女の英語力を過信してはならない 英語学習に終わりはない
英語4 英語の土台は国語や社会 英検準1級以上は、社会的な知識や教養が必須
英語5 タブレットを最大限活用する 日常的に英語に触れる量を増やす
第6章 自分から机に向かう子に変わる「勉強習慣」13のルール
── マイペースなひとりっ子の勉強が継続する仕組み
1 勉強は机に向かう姿勢で9割決まる 最初は親がお手本を示す
2 「ルール化」が自習のエンジン ルールづくりのカギは子どもに合わせること
3 計算や漢字ドリルで自習習慣をつくる 低学年の頃から「一人の時間」を設ける
4 オンライン学習を習慣にする オンライン学習なら自分のペースで進められる
5 幼いうちは勉強と意識させずに勉強習慣をつけられる パズルや本で子どもの学力を育む
6 「15分ルール」で差が開く 隙間時間にゲーム感覚で勉強をする
7 満足感が勉強習慣へとつながる 「口出しをする」よりも「まめに褒める」こと
8 ウォーミングアップは百ます計算 百ます計算は、基礎力向上と頭の活性化に最適
9 基礎は計測して量をこなす 基礎学力と集中力を同時に鍛える
10 勉強時間で評価しない 子どもが自発的に勉強する好循環のつくり方
11 予習はやめて、復習に時間をかける 小学生にとって予習は時間の無駄
12 成績を伸ばしやすい科目 子どもの得意と苦手を正確に把握する
13 伸び悩んだときの対処法 スランプにハマったら、得意な1教科に集中する
第7章 成績が伸びる家庭の「やめる習慣」「続ける習慣」
── 合格する子の親に共通する23のルール
ひとりっ子の親がやってしまいがちなこと
1 「自分の子ども時代」と比べてしまう 塾なしで中学受験は無謀な挑戦
2 スタートが遅いと致命傷になることも 子どもの教育機会は平等ではない
3 「厳しすぎる親」と「甘すぎる親」の両極端が多い ひとりっ子には適度な競争の場が必要
4 子どもの「今」より「未来」を過剰に心配してしまう 将来の心配をしたところで、学力は段階的にしか伸びない
5 自覚なく「共依存」になっているケースが多い 子育てが自分の存在価値になっている親の共通点
学ぶことを好きにする勉強習慣
6 高成績の子どもほど親子の日常会話が多い 子どもの意見を大人と対等に扱う
7 親も一緒に勉強する姿を見せる 勉強習慣は学校ではなく家庭でつくる
8 わからないことはすぐに一緒に調べる 質問が多い子どもほど学ぶチャンスが多い
9 「自己肯定感の高さ」を利用する やる気を引き出す声かけ
心を動かす褒め方・𠮟り方
10 厳しく𠮟るときは言葉を端折らない 「なぜダメなのか」丁寧に説明する
11 「褒める」「𠮟る」の比率は男女で真逆 𠮟る前に、その何倍も褒める
12 男の子は「応援の質」女の子は「応援の量」 声のかけ方次第で子どものやる気は大きく変わる
13 ひとりっ子は「らしさ」にフォーカスして褒める 子どもの性格をポジティブに捉える
競争する力・折れない心のつくり方
14 競争心を持たせる 幼い頃から競争に慣れさせる
15 日常生活に「ゲーム性」を取り入れる 親子で本気のゲームをする
16 男の子の眠っている「競争意識」 競争意識を持たない男の子の「いずれ伸びる」は思い込み
17 女の子は「競争疲れ」させないようにする 向上心とマウンティングの違い
18 リベンジが苦手な男の子、得意な女の子 ひとりっ子の男の子には競争意識を刺激する
19 「自分と戦える」子どもが最も伸びる ほかの子どもを目標にしない
自信・自立心・自己肯定感を育む
20 先回りせずに子どもの「欲求」を育てる 多くの機会を与えて、自分で選択させる
21 塾への行き帰りは子どもの自由時間にする 友だちと過ごす時間を親が奪わない
22 寝る前の復習はできる問題を選ぶ 自信を持たせて学習の好循環をつくる
23 期待ではなく「応援」する 親が果たす最大の役割は「安心感」
著者
富永雄輔(とみなが・ゆうすけ)
進学塾VAMOS代表。幼少期の10年間を、スペインのマドリッドで過ごす。京都大学経済学部を卒業後、東京・吉祥寺に幼稚園生から高校生・浪人生まで通塾する「進学塾VAMOS(バモス)」を設立。現在吉祥寺、四谷、浜田山、お茶の水に校舎を構える。入塾テストを行わず、先着順で子どもを受け入れるスタイルでありながら、毎年塾生を難関校に合格させ、その指導法は、「プレジデントファミリー」「アエラウィズキッズ」「日経キッズプラス」などでも取り上げられる。学習指導のみならず、さまざまな教育相談にも対応し、年間400人を超える保護者の受験コンサルティングを行っている。また各学校にも精通しており、中学校の紹介等をYouTubeで行っている。自身の海外経験を活かして、帰国子女の教育アドバイスにも力を入れているほか、トップアスリートの語学指導、日本サッカー協会登録仲介人として若手選手の育成も手掛けている。著書に『男の子の学力の伸ばし方』『女の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)などがある。
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
(デジタル版では、プリント版と内容が一部異なる場合があります。また、著作権等の問題で一部ページが掲載されない場合があることを、あらかじめご了承ください。)