問題解決ラボ
「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術
問題解決ラボ
「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術
書籍情報
- 佐藤オオキ 著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2015年02月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:256
- ISBN:978-4-478-02892-6
内容紹介
そうか、そこが“問題”だったのか! ロッテ、エステーなどの日本企業から、コカ・コーラ、ルイ・ヴィトンなどの欧州名門ブランド、さらには「箸」や「桶」の伝統工芸職人まで——いま世界が最も仕事をしたがる「問題発見プロフェッショナル」佐藤オオキが明かす、問題を発見し、アイデアを出し、解決するための思考術。
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目次
はじめに 「デザイン目線」で考えると、ホントの課題が見えてくる
第1章 デザイン目線で考えると、正しい「問い」が見えてくる
──オオキ流「問題発見」講座
1 本当の課題は、相手の話の「ウラ」にある
「制約」を少しずつ落として選択肢を増やす
2 必要なのは、「半歩」前に出る感覚
「スキマ」をよく見て、埋めていく
3 「ありそうでなかった」は「ふとした不便」から見つかる
「ありそうでなかった」アイデアは一人歩きして広がっていく
4 「ちょっとした思いつき」から課題を見つける──串刺し発想法
思いつきはお隣さんの頭の中で成長する
5 「二度見」で情報は何倍にもなる──「超・遅読法」のススメ
二度見のポイントは「キレ」と「コク」の2段階
6 「キレイ」よりも「ブサかわいい」が記憶に残る
アイデアが記憶に残る条件「ポジ+ネガ」
7 「はみ出す」流儀が発見につながる
「ムチャ振り」は課題発見のチャンス
8 「たまたま」をヒントに変える脳の鍛え方
センスよりも「好き」でいられるかがカギ
9 チャンスは「3層構造」──運を味方につける方法
「めんどくさい」にトライすればチャンスも課題も見えてくる
第2章 デザイン目線で考えると、ありそうでなかった「アイデア」が見えてくる
──オオキ流「アイデア量産」講座
1 アイデアは探さない──「ボヤッと見」で視点をズラす
「点」を「線」にする遊びで、周辺視を鍛える
2 アイデアは「出し方」よりも「出る体質」
ひらめき体質は、「変化を減らす」努力から
3 既視感も時には「武器」となる
「何%の人が見たことがあるのか」──既視感を調節する
4 「図と地の反転」でアイデアを磨く
図と地に気づくための「フラット見」
5 「当たり前」を掛け算して「メニュー」にないアイデアを
掛け合わせで「食あたり」を起こさないコツ
6 「チマチマメモ術」でアイデアに化学反応を起こす
妄想ブレストで「憑依力」を磨く
7 下手クソなイメージほど、アイデアは「発酵」する
「一歩下がる」だけでアイデアは無限に生まれる
8 アイデアの「入力」と「出力」の循環を保つための3ステップ
白黒はっきりつけない「グレー思考」
9 「アイデアの引き出し」は妄想で増やす
「ウラのウラはオモテ」で発想を少しズラす
10 「忘れる技術」で次のアイデアを呼び込む
アイデアが出ないときは「切り上げる勇気」を
11 「早めに間違える」と「とりあえず2択に」でアイデアを形にする
「振り切った選択肢」を2つ出すクセをつける
12 脳が快適と感じる「スイッチ」をいくつか持つ
環境の引き出しを増やして「脳を甘やかす」
13 「1%の感覚」のために必要な、99%のロジック
右脳と左脳には明確な「使いドコロ」がある
第3章 デザイン目線で考えると、ホントの「解決法」が見えてくる
──オオキ流「問題解決」講座
1 ルールをゆるやかに崩す
「脱線」の有効活用でアイデアをほぐす
2 「正解」は不安と安心の狭間にある
「安心感の領域」を意識する
3 わざと裏切って「思考の自由」を届ける──新しい答えの作り方
「無理やりつなげて断言する」で自主的に裏切る
4 「1+1」ではなく、「1÷2」で──当たり前の疑い方
当たり前を疑うための「フィルター」の育て方
5 「組み換え」だって立派な解決法
リニューアルで終わらせないための2つのチェックポイント
6 「光る脇役」から考えてみる
歪みや偏りあるところに「脇役」あり
7 今あるものを「線」でつなげば答えは出る
「点」と「線」と「面」の違いを知る
8 「差別化」は長所を伸ばしきった先にある
相対評価ばかりしていては差別化できない
9 「ピーク」からの逆算──解決への道筋をデザインする
逆算に学ぶ、デザインとマーケティングの違い
10 「ワガママ」と「コダワリ」のサジ加減を覚える
答えは頭の中ではなく「テーブルの上」にある
第4章 デザイン目線で考えると、刺さる「メッセージ」が見えてくる
──オオキ流「伝え方」講座
1 「そのアイデア、友だちのオカンに電話で話して伝わりますか?」
「素人目線」を持ちつづけるための「もの忘れ」のススメ
2 商品はメッセージ──誰目線で伝えるかですべてを決める
メッセージはぎりぎりまで絞り込む
3 「正しく伝える努力」をしたかを常に問う
「ほどく」作業ですでにあるモノを棚卸ししよう
4 目に見えないものを、「見える化」して五感に訴える
見える化は、「ジャケ買い」で鍛えられる
5 「どう見られているか」と「どう見られたいか」の違いを知る
「脱線力」で無理やり相手の視点を変える
6 相手が何に「しっくり」くるのかを見極める
人が理解できる領域には4つの階層がある
7 奇抜さはいらない──メタファー思考で「たとえて伝える」技術
メタファー思考の鍛え方はゲーム感覚で
8 どんなハイテクも、アナログとの掛け算で伝わるかが決まる
すべてをネガティブとポジティブの両方の目線で見る
9 ブランドとは、信頼。1借り物は逆効果と知ろう
「社内タブー」や「未開の地」を掘り起こそう
10 ブランドとは、信頼。2デメリットも正しく伝えてこそ
「1%のデメリット」も残さず伝える
11 言語が持つ表現力がデザインを左右する
「言わなくても伝わる」からこそたくさん伝える
12 「模型化」で強みも弱みも共有する
視覚化は「ありもの」のイメージでかまわない
13 デザインの力は「発信力」で決まる
「職人気質」と「ユーザー目線」を両立させる
第5章 デザイン目線で考えると、見えない「価値」が見えてくる
──オオキ流「デザイン」講座
1 デザインとは、あくまで「伝える」ための手段
整理、伝達、ひらめき。デザイン思考を構成する3つのカギ
2 デザインが解決できることは広がっている
デザイン=現状を改善する糸口を見つけること
3 センスとは、「目に見えないもの」に価値を見出せるかどうか
曲げてはいけないことを絞り込んで「突破口」にする
4 「美味しいデザイン」と「まずいデザイン」の見分け方
本能レベルにまで訴えて普遍的なアイデアを
5 デザインの「領域」は常に変化している
デザイン思考は誰でも身につけられる
6 「仕事を楽しむ」をデザインする
正解は一番めんどくさい選択肢の中に
7 デザインが優れているからいい、とは限らない
「らしさ」「アイデンティティ」を形にする
8 「覚悟」のないデザインは簡単に見抜かれる
120%のボールを投げてチームに一体感を作る
9 デザインとコストと世界経済の悲しい関係
コストよりも大事な「今あるリソース」をどう活用するか
10 ブレークスルーは「職人型」ではなく「発想型」から生まれる
「発想型」の思考は「慣れ」の否定から
おわりに
著者
佐藤オオキ(さとう・おおき)
デザイナー。デザインオフィスnendo代表。
1977年カナダ生まれ。2000年早稲田大学理工学部建築学科首席卒業。2002年同大学大学院修了後、デザインオフィスnendo設立。「小さな“!”を感じてもらうこと」をコンセプトに、東京・ミラノ・シンガポールを拠点として、建築・インテリア・プロダクト・グラフィックと多岐にわたってデザインを手掛ける。
Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」(2006年)、「世界が注目する日本の中小企業100社」(2007年)に選ばれる。また、Wallpaper*誌(英)およびELLE DECO International Design Awardをはじめとする世界的なデザイン賞を数々受賞。2015年にはMaison et Objet(仏)にて「Designer of the Year」を受賞。代表的な作品は、ニューヨーク近代美術館(米)、ヴィクトリア&アルバート博物館(英)、ポンピドゥー・センター(仏)など世界の主要な美術館に収蔵されている。2012年から早稲田大学非常勤講師。
著書に『ネンドノカンド』(小学館)、川上典李子氏との共著に『ウラからのぞけばオモテが見える』(日経BP社)がある。
ホームページ:www.nendo.jp
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(デジタル版では、プリント版と内容が一部異なる場合があります。また、著作権等の問題で一部ページが掲載されない場合があることを、あらかじめご了承ください。)
内容紹介
そうか、そこが“問題”だったのか!
「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)、
「ガイアの夜明け」(テレビ東京系列)出演で大反響!
300超の案件を同時進行で解決するデザイナーが
「ひらめき」つづけるノウハウを初めて明かす!!
世界中から「引っ張りだこ」のデザイナー、佐藤オオキ。
進行中のプロジェクトは常に300を超え、
そのクライアントは、エステー、ロッテといった日本企業から、
コカ・コーラなどのグローバル企業、
ルイ・ヴィトンやカッペリーニといったヨーロッパの名門ブランド、
さらには「箸」や「桶」などの伝統工芸の職人まで、まさに多種多様です。
なぜこれほど多様な人や企業が、佐藤オオキ氏のもとに集まるのか。
それには、2つの理由があります。
1つは、相手が思ってもみなかった真の課題を捉え、
その見え方を一変させてしまう鮮やかな問題発見・解決のプロセス。
たとえば、外装デザインの依頼に対し、商品そのものの内部構造の簡略化を提案し、
本当の課題であった「コスト」の問題をあぶり出し、解決策とともに提示したりします。
そしてもう1つは、そのアイデア量、すなわち思いつく解決策の数です。
「人が1つ、2つ思いつく間に、1000は考えている」と言う人もいるほどです。
佐藤オオキの問題発見・解決やアイデア出しのステップを解き明かす
——本書はそれを意図して編まれました。全部で55ある項目は、
佐藤氏が日常の疑問や発見をどう「デザイン目線」で見ているかを解き明かす「オモテ面」と、
ビジネスパーソンが問題解決(=デザイン)するのに
使えるスキルに落とし込んだ「ウラ面」で構成されていて、
デザインに苦手意識のある人でも使えるノウハウが満載です。たとえば、
◎本当の課題は、相手の話の「ウラ」にある
◎「ありそうでなかった」は「ふとした不便」から見つかる
◎アイデアは探さない——「ボヤッと見」で視点をズラす
◎既視感も時には「武器」となる
◎「チマチマメモ術」でアイデアに化学反応を起こす
◎アイデアの「入力」と「出力」の循環を保つための3ステップ
◎「組み換え」だって立派な解決法
◎「1+1」ではなく、「1÷2」で——当たり前の疑い方
◎「光る脇役」から考えてみる
◎デザインの「正解」は不安と安心の狭間にある
◎奇抜さはいらない——メタファー思考で「例えて伝える」技術
◎整理、伝達、ひらめき。デザイン思考を構成する3つのカギ
などなど。気になった方は、ぜひ本書をお読みください!
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
- kobo
- kindle
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- 紀伊國屋書店Kinoppy
- honto
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- Google Playブックス
- Apple Books
(デジタル版では、プリント版と内容が一部異なる場合があります。また、著作権等の問題で一部ページが掲載されない場合があることを、あらかじめご了承ください。)