エアトリ(6191)は、2023年9月期の業績予想を修正し、前回予想比で「増収・増益」とする予想を、2023年3月1日の17時に発表した。この業績予想通りの着地となれば、前期比では「増収・減益」となる見通し。
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エアトリは2023年9月期の業績予想を、
売上収益:190億円
営業利益:16億円
税引前利益:15億円
親会社の所有者に帰属する当期利益:11億円
とすると発表した。
前回予想比では、
売上収益:+20億円(+11.7%)
営業利益:+6億円(+60.0%)
税引前利益:+6億円(+66.6%)
親会社の所有者に帰属する当期利益:+4億円(+57.1%)
となり、前回予想比で「増収・増益」の見通しとなった。
エアトリによると、「通期業績予想発表(2022年11月14日)以降、全国旅行支援を契機とした旅行需要の高まりが追い風となり、エアトリ旅行事業の特に国内旅行領域が好調に推移」「その他の既存事業領域に関しては、好調・堅調な事業進捗を継続」していることから、今回の「業績予想の上方修正」を決定したとのこと。
なお、前期比では、
売上収益:+54億1100万円(+39.8%)
営業利益:-6億4300万円(-28.6%)
税引前利益:-5億3000万円(-26.1%)
親会社の所有者に帰属する当期利益:-6億1200万円(-35.7%)
となり、前期比では「増収・減益」となる見通しだ。
ちなみに、「業績予想の上方修正」が発表されたことを受けて、エアトリの株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2023年3月1日)の終値2488円より142円高い2630円(+5.70%)を記録しており、明日以降の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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エアトリの過去5期の業績の推移は?
■エアトリ(6191)の過去5期の業績の推移 | ||||
期 | 売上収益 | 営業利益 | 税引前利益 | 当期利益 |
2019/9 | 243億円 | 6億円 | 5億円 | 7億円 |
2020/9 | 212億円 | -89億円 | -91億円 | -86億円 |
2021/9 | 175億円 | 31億円 | 30億円 | 23億円 |
2022/9 | 135億円 | 22億円 | 20億円 | 17億円 |
2023/9 (予想) |
190億円 | 16億円 | 15億円 | 11億円 |
エアトリは、2022年9月期に「減収・減益」となっているが、2023年9月期が業績予想通りの着地となれば、前期比で「増収・減益」となる見通しだ。
参考として、エアトリの株価も確認しておこう。エアトリの株価は、約1年前にあたる2022年3月の終値3020円から発表当日(2023年3月1日)の終値2488円まで、17.6%下落した水準で推移している。
■エアトリ(6191)の株価チャート/月足・5年
エアトリの配当利回りは?
エアトリの2023年9月期の予想配当は、「配当性向20%水準を目指す」としているものの「未定」であるため、配当利回り(予想)は算出不可能。なお、2022年9月期の年間配当額は「1株あたり10円」であった。また、エアトリは保有株式数に応じて、「エアトリプレミアム優待クラブのポイント」がもらえる株主優待を実施している。
エアトリは、格安航空券などの比較サイト「エアトリ」を運営している企業。ITオフショア開発やWi-Fiレンタル、成長領域への投資事業なども手掛けている。2023年9月期(通期)の連結業績予想は、売上収益39.8%増、営業利益28.6%減、税引前利益26.1%減、親会社の所有者に帰属する当期利益35.7%減となっている(すべて前期比)。
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■エアトリ | |||
業種 | コード | 市場 | 年間配当額(予想) |
サービス業 | 6191 | 東証プライム | 未定 |
株価(終値) | 最低投資金額 | 最低投資金額 | 配当利回り(予想) |
2488円 | 100株 | 24万8800円 | ― |
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