スズキは、2023年3月期の業績予想を修正し、前回予想比で「増収・増益」とする予想を、2022年11月8日の15時に発表した。前期比でも「増収・増益」となる見通し。

スズキは、軽自動車や小型自動車、二輪車などを主力とする輸送機器メーカー。スズキは、軽自動車や小型自動車、二輪車などを主力とする輸送機器メーカー。
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 スズキは2023年3月期の業績予想を、
売上高:4兆5000億円
営業利益:2900億円
経常利益:3200億円
親会社株主に帰属する当期純利益:1900億円
とすると発表した。

 前回予想比では、
売上高:+6000億円(+15.4%)
営業利益:+950億円(+48.7%)
経常利益:+1000億円(+45.5%)
親会社株主に帰属する当期純利益:+550億円(+40.7%)
となり、前回予想比で「増収・増益」の見通しとなった。

 スズキによると、「世界的な景気後退リスクが高まっているとの認識に変わりはない」ものの、「2023年3月期第2四半期累計期間の業績進捗、および販売台数見通しや為替円安を反映」した結果、今回の「業績予想の上方修正」を決定したとのこと。

 なお、前期比では、
売上高:+9316億2000万円(+26.1%)
営業利益:+985億4000万円(+51.5%)
経常利益:+570億8300万円(+21.7%)
親会社株主に帰属する当期純利益:+296億5500万円(+18.5%)
となり、前期比でも「増収・増益」となる見通しだ。

 ちなみに、「業績予想の上方修正」などが発表されたことを受けて、スズキの株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2022年11月8日)の終値5116円より244円高い5360円(+4.76%)を記録しており、明日以降の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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スズキの過去5期の業績の推移は?

■スズキ(7269)の過去5期の業績の推移
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2019/3 3兆8714億円 3243億円 3795億円 1787億円
2020/3 3兆4884億円 2150億円 2454億円 1342億円
2021/3 3兆1782億円 1944億円 2482億円 1464億円
2022/3 3兆5683億円 1914億円 2629億円 1603億円
2023/3
(予想)
4兆5000億円 2900億円 3200億円 1900億円

 スズキは、2022年3月期に前期比で「増収・営業減益」となっているが、2023年3月期が業績予想通りの着地となれば、前期比で「増収・増益」を達成することになる

 また、スズキの業績の伸び具合も確認しておきたい。売上高が落ち込んだ2021年3月期から2023年3月期までの2年間で、スズキの売上高は41.5%増加、営業利益は49.1%増加している。

 参考として、スズキの株価も確認しておこう。スズキの株価は、約1年前にあたる2021年11月の終値4585円から、発表当日(2022年11月8日)の終値5116円まで、11.5%上昇した水準で推移している。

■スズキ(7269)の株価チャート/月足・5年

スズキの配当利回りは?

 スズキは2023年3月期の予想配当を「未定」としているため、配当利回りは算出不能。なお、2022年10月の東証プライムの平均利回りは2.31%(配当実施企業のみ)となっている。ちなみに、スズキは株主優待を実施していない。

スズキは、軽自動車や小型自動車、二輪車などを主力とする輸送機器メーカー。バギーや船外機、電動車いすなども手掛けている。2023年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高26.1%増、営業利益51.5%増、経常利益21.7%増、親会社株主に帰属する当期純利益18.5%増と好調(すべて前期比)。
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■スズキ
業種 コード 市場 年間配当額(予想)
輸送用機器 7269 東証プライム 未定
株価(終値)     最低投資金額     最低投資金額     配当利回り(予想)
5116円 100株 51万1600円  
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