三菱自動車は、2023年3月期の業績予想を修正し、前回予想比で「増収・増益」とする予想を、2022年11月2日の17時05分に発表した。この業績予想通りの着地となれば、"2期連続「増収・増益」"を達成することになる。
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三菱自動車は2023年3月期の業績予想を、
売上高:2兆5300億円
営業利益:1700億円
経常利益:1800億円
親会社株主に帰属する当期純利益:1400億円
とすると発表した。
前回予想比では、
売上高:+1800億円(+7.7%)
営業利益:+600億円(+54.5%)
経常利益:+600億円(+50.0%)
親会社株主に帰属する当期純利益:+500億円(+55.6%)
となり、前回予想比で「増収・増益」の見通しとなった。
三菱自動車によると、「半導体供給不足等の影響や船腹不足による販売台数減少や、原材料価格高騰等のリスクを織り込む一方、売価、販売費の改善、為替の好転などを反映」した結果、今回の「業績予想の上方修正」が決まった形だ。また、業績予想の前提となる為替レートは、1米ドル134円、1ユーロ137円を見込んでいるとのこと。
なお、前期比では、
売上高:+4910億9100万円(+24.1%)
営業利益:+826億6900万円(+94.7%)
経常利益:+790億3100万円(+78.3%)
親会社株主に帰属する当期純利益:+659億6300万円(+89.1%)
となり、前期比でも「増収・増益」となる見通しだ。
ちなみに、「業績予想の上方修正」などが発表されたことを受けて、三菱自動車の株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2022年11月2日)の終値522円より46円高い568円(+8.81%)を記録しており、祝日明けの株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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三菱自動車の過去5期の業績の推移は?
■三菱自動車(7211)の過去5期の業績の推移 | ||||
期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2019/3 | 2兆5145億円 | 1118億円 | 1198億円 | 1328億円 |
2020/3 | 2兆2702億円 | 127億円 | -38億円 | -257億円 |
2021/3 | 1兆4554億円 | -953億円 | -1052億円 | -3123億円 |
2022/3 | 2兆389億円 | 873億円 | 1009億円 | 740億円 |
2023/3 (予想) |
2兆5300億円 | 1700億円 | 1800億円 | 1400億円 |
三菱自動車は、2022年3月期に前期比で「増収・増益」となっているため、2023年3月期が業績予想通りの着地となれば、2期連続の「増収・増益」を達成することになる。
また、三菱自動車の業績の伸び具合も確認しておきたい。連続「増収・増益」が始まる直前の2021年3月期から2023年3月期までの2年間で、三菱自動車の売上高は1.7倍に増加している。
参考として、三菱自動車の株価も確認しておこう。三菱自動車の株価は、2021年3月の終値315円から、発表当日(2022年11月2日)の終値522円まで、65.7%上昇した水準で推移している。
■三菱自動車(7211)の株価チャート/月足・5年
三菱自動車の配当利回りは?
三菱自動車は2023年3月期の予想配当を「未定」としているため、配当利回りは算出不能。なお、2022年10月の東証プライムの平均利回りは2.31%(配当実施企業のみ)となっている。ちなみに、三菱自動車は株主優待を実施していない。
三菱自動車は、三菱グループに属する自動車メーカー。筆頭株主は日産自動車(7201)。2023年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高24.1%増、営業利益94.7%増、経常利益78.3%増、親会社株主に帰属する当期純利益89.1%増と好調(すべて前期比)。
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■三菱自動車 | |||
業種 | コード | 市場 | 年間配当額(予想) |
輸送用機器 | 7211 | 東証プライム | 未定 |
株価(終値) | 最低投資金額 | 最低投資金額 | 配当利回り(予想) |
522円 | 100株 | 5万2200円 | ― |
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