東映アニメーション(4816)は、2023年3月期の業績予想を修正し、前期比および前回予想比で「増収・増益」とする予想を、2022年10月21日の15時30分に発表した。この業績予想通りの着地となれば、"2期連続「増収・増益」"を達成することになる。
拡大画像表示
東映アニメーションは2023年3月期の業績予想を、
売上高:760億円
営業利益:235億円
経常利益:250億円
親会社株主に帰属する当期純利益:180億円
とすると発表した。
前回予想比では、
売上高:+60億円(+8.6%)
営業利益:+52億円(+28.4%)
経常利益:+61億円(+32.3%)
親会社株主に帰属する当期純利益:+45億円(+33.3%)
となり、前回予想比で「増収・増益」の見通しとなった。
東映アニメーションによると、第2四半期連結会計期間において、「映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』や『ONE PIECE FILM RED』が大ヒットしたことに加え、両作品の公開に伴い国内外の商品化権、ゲーム化権、並びに配信権販売が期初見込みを上回り好調に推移」したとのこと。通期においても、「国内外の版権事業や映像製作販売事業が好調を維持する」と見込んでいることから、今回の「業績予想の上方修正」が決まった形だ。
なお、前期比では、
売上高:+189億8000万円(+33.2%)
営業利益:+53億9300万円(+29.7%)
経常利益:+61億7800万円(+32.8%)
親会社株主に帰属する当期純利益:+51億8000万円(+40.4%)
となり、前期比でも「増収・増益」となる見通しだ。
ちなみに、「業績予想の上方修正」などが発表されたことを受けて、東映アニメーションの株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2022年10月21日)の終値1万4190円より1206円も高い1万5396円(+8.50%)を記録しており、来週の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
【※関連記事はこちら!】
⇒夜間取引(PTS取引)ができる証券会社を紹介! 株式市場が閉まった夕方や夜でもトレード可能なネット証券の「取引時間」や「売買手数料」を比較!
東映アニメーションの過去5期の業績の推移は?
■東映アニメーション(4816)の過去5期の業績の推移 | ||||
期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2019/3 | 557.0億円 | 157.4億円 | 162.6億円 | 113.7億円 |
2020/3 | 548.1億円 | 160.9億円 | 164.5億円 | 114.3億円 |
2021/3 | 515.9億円 | 155.0億円 | 160.4億円 | 110.6億円 |
2022/3 | 570.2億円 | 181.0億円 | 188.2億円 | 128.2億円 |
2023/3 (予想) |
760億円 | 235億円 | 250億円 | 180億円 |
東映アニメーションは、2022年3月期に前期比で「増収・増益」となっているため、2023年3月期が業績予想通りの着地となれば、2期連続の「増収・増益」を達成することになる。
また、東映アニメーションの業績の伸び具合も確認しておきたい。連続「増収・増益」が始まる直前の2021年3月期から2023年3月期までの2年間で、東映アニメーションの売上高は1.4倍に増加、営業利益は1.5倍に増加している。
参考として、東映アニメーションの株価も確認しておこう。東映アニメーションの株価は、2021年3月の終値1万1850円から、発表当日(2022年10月21日)の終値1万4190円まで、19.7%上昇した水準で推移している。
■東映アニメーション(4816)の株価チャート/月足・5年
東映アニメーションの配当利回りは?
東映アニメーションの2022年10月21日時点の株価(終値)は1万4190円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※東映アニメーションの配当利回り】
株価:1万4190円
年間配当額:99円
配当利回り:99円÷1万4190円×100=0.69%
東映アニメーションの配当利回りは0.69%。2022年9月の東証プライムの平均利回りは2.39%(配当実施企業のみ)なので、東映アニメーションの配当利回りは「低め」と言える。なお、東映アニメーションは、保有株式数に応じて「株主優待オリジナル『キャラクターQUOカード』」がもらえる株主優待を実施している。
東映アニメーションは、東映系のアニメ制作会社。映像制作・販売事業のほか、版権事業や商品販売事業なども手掛けている。2023年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高33.2%増、営業利益29.7%増、経常利益32.8%増、親会社株主に帰属する当期純利益40.4%増と好調(すべて前期比)。
【※関連記事はこちら!】
⇒「業績予想」を”上方修正”した銘柄を増加率順に紹介!【2022年10月版】営業利益が前回予想比+8100%のテラスカイ、同+220%のシリコンスタジオ等に注目
■東映アニメーション | |||
業種 | コード | 市場 | 年間配当額(予想) |
情報・通信 | 4816 | 東証スタンダード | 99円 |
株価(終値) | 最低投資金額 | 最低投資金額 | 配当利回り(予想) |
1万4190円 | 100株 | 141万9000円 | 0.69% |
【※東映アニメーションの最新の株価・配当利回りはこちら!】
|
|||
※株価などのデータは2022年10月21日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 |