岡山製紙(3892)は、2024年5月期の業績予想を修正し、前期比で「増収・増益」、前回予想比で「増益」とする予想を、2023年12月28日の15時に発表した。

岡山製紙は、創業100年を超える製紙メーカー。岡山製紙は、創業100年を超える製紙メーカー。
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 岡山製紙は2024年5月期の業績予想を修正し、
売上高:110億円
営業利益:15億円
経常利益:15億8000万円
当期純利益:11億600万円
とすると発表した。

 前回予想比では、
売上高:±0円(±0.0%)
営業利益:+7億8000万円(+108.3%)
経常利益:+7億8000万円(+97.5%)
当期純利益:+5億4600万円(+97.5%)
となり、前回予想比で「増益」の見通しとなった。

 岡山製紙によると、2024年5月期第2四半期累計期間において、「利益については、原料古紙や主な燃料であるLNGの価格は高い水準にあるものの、価格改定の効果等により大きく増益となる見込み」であるとのこと。また、2024年5月期通期の業績予想については、「基本的には第2四半期までの状況が継続するものの、板紙需要の先行きが不透明であることや、物流に関するいわゆる2024年問題で製品の運送費の上昇が見込まれること、下期に大型修繕工事が集中すること等を受け、利益率はやや下がるものと予想」しているとのこと。

 なお、前期比では、
売上高:+1億3000万円(+1.1%)
営業利益:+8億8700万円(+144.6%)
経常利益:+8億8700万円(+127.9%)
当期純利益:+6億1200万円(+123.9%)
となり、前期比では「増収・営業増益」となる見通しだ。

 ちなみに、発表当日(2023年12月28日)の18時50分時点では、SBI証券の夜間取引(PTS取引)で岡山製紙の売買は成立していない
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岡山製紙の過去5期の業績の推移は?

■岡山製紙(3892)の過去5期の業績の推移
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2020/5 100億円 13.5億円 14.0億円 9.7億円
2021/5 94億円 8.2億円 8.9億円 6.1億円
2022/5 100億円 6.8億円 7.5億円 5.9億円
2023/5 108億円 6.1億円 6.9億円 4.9億円
2024/5
(予想)
110億円 15.0億円 15.8億円 11.0億円

 岡山製紙は2023年5月期に前期比で「減益」となっているものの、2024年5月期が業績予想通りの着地となれば、前期比で「増益」となる見通しだ

 参考として、岡山製紙の株価も確認しておこう。岡山製紙の株価は、約1年前にあたる2022年12月の終値810円から発表当日(2023年12月28日)の終値1173円まで、1.4倍に上昇した水準で推移している。

■岡山製紙(3892)の株価チャート/月足・5年

岡山製紙の配当利回りは?

 岡山製紙の2023年12月28日時点の株価(終値)は1173円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※岡山製紙の配当利回り】
株価:1173円
年間配当額:中間9円+期末9円=18円
配当利回り:18円÷1173円×100=1.53%

 岡山製紙の配当利回りは1.53%。2023年11月の東証プライムの平均利回りは2.23%(配当実施企業のみ)なので、岡山製紙の配当利回りは「やや低め」と言える。

 なお、岡山製紙は、保有株式数に応じて「QUOカード」がもらえる株主優待を実施している。

岡山製紙は、創業100年を超える製紙メーカー。「中芯原紙」「紙管原紙」などを扱う板紙事業が主軸で、美粧段ボール事業も手掛けている。2024年5月期(通期)の業績予想は、売上高1.1%増、営業利益144.6%増、経常利益127.9%増、当期純利益123.9%増と好調(すべて前期比)。
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■岡山製紙
業種 コード 市場 年間配当額(予想)
パルプ・紙 3892 東証スタンダード 18円
株価(終値)     最低投資金額     最低投資金額     配当利回り(予想)
1173円 100株 11万7300円 1.53%
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