今やスマホで株式投資をするのは当たり前の時代。そこで重要になるのが「株アプリ」だ。証券会社によって「注文機能」や「投資情報」「通知機能」などのスペックや使い勝手に差があるので、自分にあった「株アプリ」を利用するのが「スマホ投資」時代の運用成績を左右する可能性も。

 そこで今回は、主要ネット証券8社(SBI証券楽天証券松井証券auカブコム証券マネックス証券GMOクリック証券DMM.com証券「DMM株」岡三オンライン)を対象に、日本株を売買できる9種類のスマホ用の株アプリをリサーチ。筆者がすべての株アプリを実際に使用し、それぞれについて「注文機能」「見やすさ(閲覧性・通知)」「投資情報」「チャート」といったポイントで採点を行った。

 各アプリの概要とおすすめポイント、採点結果は下の表のとおりだ。評点はあくまでも筆者個人が実際に利用してみた感想を元にしているのですべての人に当てはまるとは限らないが、どのアプリを使ったらいいのか悩んでいる人の参考にはなるだろう。

 なお、すべてのアプリはAndroid版とiPhone版が提供されており、また利用料は無料となっている。

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【証券会社おすすめ比較】
ネット証券8社(9種類)の株アプリの採点・評価

総合評価
(12点満点)
項目別評価(各3点満点) 取扱商品
注文機能 見やすさ 投資情報 チャート
SBI証券 株アプリ(SBI証券)
★★★★★
合計12点
3点 3点 3点 3点 日本株
【「SBI証券 株アプリ」のおすすめポイント】
銘柄探しから分析、発注まで総合的に使える日本株アプリ。注文機能は特殊注文から板注文、スピード注文まで一通りをカバー。視認性については、フォントや銘柄分析のビジュアル表示など、画面に表示された情報が非常に見やすい印象だ。また、登録銘柄の決算発表日や権利付き最終日などのスケジュールを、スマホのプッシュ通知で受け取れる機能も便利。投資情報としては「分析の匠」が好評価で、各銘柄に対するアナリスト評価や業績を「晴れマーク」「雨マーク」などの“お天気マーク”で表示するなど、初心者にもわかりやすい工夫がされている。
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iSPEED for iPhone/Android(楽天証券)
★★★★★
合計11点
3点 2点 3点 3点 日本株
米国株
CFD
【「iSPEED for iPhone/Android」のおすすめポイント】
日本株だけではなく、米国株やCFDも取引できる総合アプリ。注文機能はお手軽な「シンプルモード」と、逆指値などが使える「プロ注文モード」の2つのモードを使い分けるスタイル。また、特殊注文が充実しており、特に独自の「アルゴ注文」は他社ではできない複雑な発注にも対応している。情報収集に関する機能も優秀で、情報をカスタマイズできる「TODAY」ページと投資情報「Market Today」を活用し、株価の見通しやニュース、決算など、毎朝チェックしておきたい情報をまるごとキャッチアップできる。チャートは描画機能が充実しており、一般的なライン描画に加え、フィボナッチやギャン、テキスト入力まで可能。
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松井証券 日本株アプリ(松井証券 )
★★★★★
合計11点
3点 2点 3点 3点 日本株
【「松井証券 日本株アプリ」のおすすめポイント】
IPOや株主優待取り、貸株サービスなど、多彩な日本株の取引に対応する日本株アプリ。売買だけではなく資産管理も得意で、日本株に加えて投資信託や先物オプションも含めて管理できる。注文機能はスピーディな発注ができる「シンプル注文」と、高機能な取引ができる「詳細注文」を利用可能。優待クロス注文(現物買い+信用新規売り+清算注文)ができるのも便利だ。決算情報は「四季報」に加え、★マークによる銘柄評価と箇条書きで見やすい「ビジュアル決算」を利用可能。チャートはメインチャートとサブチャートの2つを表示可能なうえ、テクニカル指標の種類が20種類と多いのも高評価だ
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総合評価
(12点満点)
項目別評価(各3点満点) 取扱商品
 注文機能 見やすさ 投資情報 チャート
GMOクリック 株(GMOクリック証券)
★★★★
合計10点
2点 3点 2点 3点 日本株
【「GMOクリック 株」のおすすめポイント】
IT企業のGMOグループが立ち上げたネット証券だけあって、アプリも優秀。ウォッチリストに登録した銘柄を次々にチェックする「ブラウジングモード」や、通知をまとめて表示する「おまかせ通知」など、情報に気がつきやすい&見やすい工夫が高評価となった。また、チャート画面などさまざまな画面から発注ができるので、いざというときにタイミングを逃さず素早く注文ができる。さらに、チャート分析の機能も充実。チャート上の描画機能では、ラインを正確に描きやすいことに加えてフィボナッチも描画できる。最大3つまで登録した指標などをワンタッチで切り替えできる「テクニカル分析パターン」も便利だ。
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DMM株[ノーマルモード](DMM.com証券)
★★★★
合計10点
3点 1点 3点 3点 日本株
米国株
【「DMM株[ノーマルモード]」のおすすめポイント】
株初心者向けに操作がシンプルな「かんたんモード」と、多彩な機能を備えた「ノーマルモード」を切り替えて使うユニークな取引アプリで、自分の投資経験や投資スタイルに合わせてモードを選べるのは便利だ。今期予想を棒グラフで見せるなど、決算内容を視覚的に見せる「ビジュアル決算」は、決算書に慣れていない株初心者にもわかりやすくておすすめ。チャートは、テクニカル分析や4分割表示、トレンドライン描画など、基本的な機能を完備している。チャートから直接発注をする「チャート発注」機能も備わっているので、チャートを見ながら売買のタイミングを待つ短期トレーダーにとっても使い勝手はいいだろう。
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auカブコム証券 アプリ(auカブコム証券)
★★★★
合計9点
3点 2点 2点 2点 日本株
米国株
投資信託
先物・オプション
【「auカブコム証券 アプリ」のおすすめポイント】
2023年4月に登場した最新の総合取引アプリ。以前からauカブコム証券は特殊注文(自動売買)が充実しており、このアプリでも、約定価格などを基準に指値を設定する「±指値」「トレーリングストップ」など、他社にない注文方法も搭載している。取引情報や各種通知、さらにはお気に入り登録した銘柄の決済や業績修正といった情報を時間軸に沿って並べる「タイムライン」がわかりやすく、非常に便利。チャートは非常にシンプルで機能も限定されているが、直リンクで高機能チャートツール「EVERチャート」に飛ぶことができ、そちらでは66種類ものテクニカル指標を利用可能だ。デザイン面などが評価されて「2023年度グッドデザイン賞」を受賞。なお、2023年11月末から、国内株式(現物・信用)と先物・オプションの新アプリ「auカブコム証券 株・先物OPアプリ」が提供されている。
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総合評価
(12点満点)
項目別評価(各3点満点) 取扱商品
 注文機能 見やすさ 投資情報 チャート
マネックス証券アプリ(マネックス証券)
★★★★
合計9点
2点 2点 3点 2点 日本株
【「マネックス証券アプリ」のおすすめポイント】
アナリストによる業績予想や、20〜30年もの超長期のトレンドを確認できるチャート機能、書籍版「会社四季報」の内容の一部を発売前に読める「四季報先取り」など、銘柄分析の機能が充実しているのが特長。また、直リンクからWeb版の「銘柄スカウター」へ移動すれば、より詳しい情報を調べることも可能。さらにポートフォリオや資産推移をグラフ分析できるなど、長期投資向けの機能が充実したアプリと言える。一方、短期投資向けにはもう1つのアプリ「マネックストレーダー株式 スマートフォン」が向いているので、自分の投資スタイルに合わせて使い分けたい。
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マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券)
★★★
合計8点
2点 2点 2点 2点 日本株
【「マネックストレーダー株式 スマートフォン」のおすすめポイント】
日本株の短期売買向けの株アプリで、スピード注文や銘柄の連続チェック、チャート分析、信用銘柄検索などが得意。また、ランキング機能が充実しており、値上がり率ランキングだけでも「10分前比」「当日始値比」「気配値(寄り前時間込み)」などが利用可能なので、その日盛り上がっている銘柄を探すデイトレーダーには非常に便利だ。画面が見やすく、登録銘柄⇒銘柄情報(気配、チャート、銘柄詳細)⇒注文まで迷わずに遷移できるのもメリット。なお、長期投資をしたい人は、もう1つの「マネックス証券アプリ」がおすすめ。
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岡三 カブスマホ(岡三オンライン)
★★
合計6点
1点 2点 1点 2点 日本株
【「岡三 カブスマホ」のおすすめポイント】
岡三オンラインのPC版やWeb版の取引ツール「岡三ネットトレーダー」シリーズと登録銘柄を自動的に同期するのが便利。また、ランキングが92種類と非常に充実している一方、「四季報」などの銘柄分析に役立つ機能は弱いので、そうした投資情報をチェックしたい人は、スマホからWeb版のツール「岡三ネットトレーダーWEB2」を利用するといいだろう。板情報やチャート画面はフルスクリーン表示が可能で、テクニカル指標を複数段に渡って表示ができる。ただ、チャートにラインを描画する機能がない点は残念。
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※星の数と合計点数の関係は以下の通り。11〜12点⇒★★★★★、9〜10点⇒★★★★、7〜8点⇒★★★、5〜6点⇒★★、4点以下⇒★。

 主要ネット証券8社が提供する9のアプリを、項目別に採点・評価したが、総合評価としては1位が「SBI証券 株アプリ」、2位が「iSPEED(楽天証券)」、3位が「松井証券 日本株アプリ」という結果になった。

 ここからは、総合評価で「★★★★(合計9点)」以上を取った上位7つのアプリについて、「項目別評価」や取り扱い商品、注文機能などの「基本スペック」をまとめて紹介しよう。

★★★★★(12点)
【SBI証券】
唯一「12点満点」を獲得した優等生的なアプリ

 SBI証券は最大手の証券会社のひとつで個人投資家にも人気が高いが、今回の「株アプリ比較」では、日本株の取引アプリ「SBI証券 株アプリ」が満点の12点を獲得し、点数では見事1位に輝いた。

 「SBI証券 株アプリ」は、注文機能から情報収集、チャートまで、大手ネット証券らしく隙のない株アプリに仕上がっている。株アプリを使ったことがない初心者や、株アプリの機能や操作性に特別なこだわりがない人は、ひとまず「SBI証券 株アプリ」を使ってみるといいだろう。

SBI証券アプリアイコン
SBI証券 株アプリ
(SBI証券)
総合評価 ★★★★★(合計12点)






3


注文機能 3点
特殊注文から板注文、スピード注文まで完備。また、S株(単元未満株)を利用した「テーマ投資」なら「インバウンド」「半導体」などの投資テーマに沿って、5万円・10万円などの少額からポートフォリオを組むことができる。
見やすさ 3点
フォントや銘柄分析のビジュアル表示など、非常に画面が見やすい印象。「登録銘柄」は、通常のリスト形式のほかにもチャートボードや株価ボードで表示できる。また、登録銘柄の決算発表日や権利付き最終日などのスケジュールを、スマホのプッシュ通知で受け取れる機能も便利だ。
投資情報 3点
銘柄分析の「分析の匠」は、アナリスト評価や業績を「晴れマーク」「雨マーク」などの“お天気マーク”で表示するなど、初心者にもわかりやすい工夫がされているのが魅力。また、スマホで信用取引の在庫確認もできる。
チャート 3点
チャート上のトレンドライン描画は、分析位置がクローズアップできるのでラインが引きやすい。描き直しや修正がしやすい点も○。
取り扱い商品 日本株
注文機能 特殊注文:○/スピード注文:○
最大登録銘柄数 1万銘柄
その他の
スマホアプリ
・SBI証券米国株 アプリ
・かんたん積立アプリ
・SBI証券 FXアプリ
・SBI証券先物・オプションアプリ
・取引所CFD アプリ -くりっく株365
・SBI証券 スマートアプリ
その他の
ポイント
注文から分析まで総合的に使える日本株アプリで、「Push通知」や「分析の匠」(銘柄分析)により銘柄の情報をタイムリーにキャッチできる。
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★★★★★(11点)
【iSPEED for iPhone/Android(楽天証券)】
「日経テレコン(楽天証券版)が誰でも手軽に利用できる!

 楽天証券は、SBI証券と並んで個人投資家の人気が高い大手ネット証券。「見やすさ」の項目が惜しくも2点だったことで2位に甘んじる結果となったが、それでも十分に高評価だ。全体的に欠点が少なく、使いやすい株アプリと言えるだろう。

 「iSPEED(楽天証券)」の最大の特徴と言えるのが「日経テレコン(楽天証券版)」が利用できること。「日経テレコン(楽天証券版)」は、日本経済新聞社が提供するオンラインサービス「日経テレコン」の機能限定版。過去1年分の記事に関しては、記事検索も可能だ。

iSPEED for iPhone/Android(楽天証券)アプリ
iSPEED for iPhone/Android
(楽天証券)
総合評価 ★★★★★(合計11点)






3


注文機能 3点
1つのアプリで、お手軽な「シンプルモード」と、逆指値などが使える「プロ注文モード」の2つのモードを使い分けられる。楽天証券独自の「アルゴ注文」は多彩な発注が可能。最短ワンタップで発注できる「エクスプレス注文」や「板発注」もできる。
見やすさ 2点
「お気に入り」銘柄は表示モードが5種類も用意されている。銘柄ごとにニュースアラートを設定すれば、プッシュ通知から直接ニュース画面に飛べるのが便利。
投資情報 3点
毎朝チェックしたい投資情報「Market Today」がおすすめ。「日経テレコン(楽天証券版)」や、投資情報メディア「トウシル」が利用できるのも魅力だ。「四季報」は業績予想まで掲載されている。
チャート 3点
チャートはトレンド系、オシレーター系を各2種類まで表示可能。描画機能が充実しており、一般的なライン描画に加え、フィボナッチやギャン、テキスト入力まで可能。
取り扱い商品 日本株/米国株/CFD
注文機能 特殊注文:○/スピード注文:○
最大登録銘柄数 2000銘柄
その他の
スマホアプリ
・iSPEED for iPad
・iSPEED FX
・iSPEED 先物OP
その他の
ポイント
日本株から米国株、CFDまで取引できる総合アプリ。情報をカスタマイズできる「TODAY」ページと投資情報「Market Today」で、株価の見通しやニュース、決算、経済カレンダーなど、毎朝チェックしておきたい情報をまるごとキャッチアップできる。
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★★★★★(11点)
【松井証券 日本株アプリ(松井証券)】
銘柄探しや株主優待の権利取りを狙いたい人の強い味方に!

 「iSPEED(楽天証券)」と並び、同点2位に入ったのは「松井証券 日本株アプリ」。以前の株アプリ「株touch」と比較すると、株主優待検索、テーマ検索などの多彩な検索機能や、適時開示、決算情報などの銘柄情報の充実化など、大幅に機能がアップデートされた。

 他のアプリと比較すると、チャートで使えるテクニカル指標が20種類と多いのがメリット。また、ランキング数や銘柄検索(スクリーニング)機能が充実している。さらに、株主優待を狙う投資家にもおすすめ。株主優待検索はもちろん、「現物買い+信用売り+精算注文」が一度の操作でまとめて行える「優待クロス注文」が便利だ。

松井証券 日本株アプリ(松井証券)
松井証券 日本株アプリ
(松井証券)
総合評価 ★★★★★(合計11点)






3


注文機能 3点
スピーディな発注ができる「シンプル注文」と、高機能な取引ができる「詳細注文」を利用可能。「詳細注文」では、板入力に加え、チャートから価格設定をすることもできる。また、優待クロス注文(現物買い+信用新規売り+清算注文)ができるのは、松井証券ならではだ。
見やすさ 2点
株価ボードは「リスト」「詳細」「パネル」「チャート」の4つの表示方法を切り替えられる。ニュースは、決算や業績修正、特報、市況などで絞り込み可能。通知機能は株価や日経平均株価のみで、ニュース通知はないのが残念なポイント。
投資情報 3点
決算情報は「四季報」に加え、★マークによる銘柄評価と箇条書きで見やすいミンカブ社提供の「ビジュアル決算」を閲覧可能。目標株価やアナリスト分析もチェックできる。
チャート 3点
チャートはメインチャートに加え、サブチャートを2つ表示可能。テクニカル指標の種類が20種類と多いのも高評価。
取り扱い商品 日本株
注文機能 特殊注文:○/スピード注文:✕
最大登録銘柄数 2500銘柄
その他の
スマホアプリ
・松井証券米国株アプリ
・松井証券投信アプリ
・松井証券FXアプリ
・松井FP~将来シミュレーター~
・株touch
その他の
ポイント
IPOやNISA、株主優待取り、貸株サービスなど、多彩な日本株の取引に対応。資産管理も得意で、日本株だけではなく投資信託や先物オプションも含めてチェックできる。PC用ツール「ネットストック・ハイスピード」と同時起動により、PCとスマホ2台使いも可能
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★★★★(10点)
【GMOクリック 株(GMOクリック証券)】
「タイムリーな投資情報」と「すばやい注文機能」を備えた日本株アプリ

 GMOクリック証券は、インターネット企業のGMOグループ(9449)のグループ会社なだけに、早い段階から株アプリの開発に力を入れていた。

 「GMOクリック 株」は、ウォッチリスト画面に搭載された「ブラウジングモード」が便利。気になる銘柄のチャートや気配値、新着ニュースなどの情報をコンパクトにまとめて1画面で表示できるうえ、スワイプで次の銘柄に切り替えられるので、複数の銘柄の情報をすばやくチェックできる。

 さらに、チャート上の描画や分析パターンの登録など、チャート機能が非常に充実。チャート上からそのまま売買の注文ができるので、テクニカル分析をもとにトレードしている人には使いやすいアプリだろう。

GMOクリック 株(GMOクリック証券)
GMOクリック 株
(GMOクリック証券)
総合評価 ★★★★(合計10点)






3


注文機能 2点
特殊注文は逆指値しかないが、チャート画面など、さまざまな画面から発注ができる点は便利。貸株の申し込みもアプリから行える。
見やすさ 3点
「ウォッチリスト」で新着ニュースをマークで表示、「ブラウジングモード」で複数銘柄の情報チェックが簡単にできるなど、最新情報に気づきやすいのが強み。また「おまかせ通知」を利用すると、登録銘柄の新着ニュースなどがアプリのホーム画面に自動で表示される。
投資情報 2点
業績予想などは基本的に四季報の情報を掲載。レーティングやレポートはニュース欄でチェックする。
チャート 3点
チャート分析の機能が充実している点が高評価。チャートでの描画機能は、ラインを正確に描きやすいことに加え、フィボナッチも描画できる。組み合わせ自由の「テクニカル分析パターン」は、最大3つまで登録した指標などをワンタッチで切り替えできる。
取り扱い商品 日本株
注文機能 特殊注文:△/スピード注文:○
最大登録銘柄数 1000銘柄
その他の
スマホアプリ
・GMOクリック 株 for iPad
・GMOクリック FX
・FX Watch!
・GMOクリック CFD
・iClick外為OP
・GMOクリック 株BO
・iClick FX365
・FXroid365
その他の
ポイント
タイムリーな投資情報とすばやい注文機能を備えた日本株アプリ。ウォッチリストに登録した銘柄を次々にチェックする「ブラウジングモード」や、通知をまとめて表示する「おまかせ通知」など、情報を見やすくする工夫にも力が入っている。
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★★★★(10点)
【DMM株[ノーマルモード](DMM.com証券)】
「かんたんモード」と「ノーマルモード」の使い分けが便利

 1つのアプリで、株初心者でも使いやすいインターフェイスを備えた「かんたんモード」と、経験豊富な中上級者も満足する高機能な「ノーマルモード」を切り替えながら利用できるユニークなアプリ。ちなみにパソコン用の取引ツールも、シンプル画面で使いやすさにこだわったWeb版の「DMM株 STANDARD」と、プロ投資家顔負けの高機能なダウンロード型ツール「DMM株 PRO+」の2種類が用意されており、ビギナーからベテランまで、短期投資家から長期投資家まで幅広い層のユーザーが満足できる投資環境が提供されている。

 評価の「見やすさ」が低かった点については、登録銘柄リスト(ウォッチリスト)がリスト表示しかなく、各銘柄のチャートやニュースなどにアクセスするのに少し手間がかかったのが残念な点。ただ、その他の「注文機能」「投資情報」「チャート」は、どれも機能が充実しており高評価だった。

DMM株[ノーマルモード](DMM.com証券)
DMM株[ノーマルモード]
(DMM.com証券)
総合評価 ★★★★(合計10点)






3


注文機能 3点
スピード系注文は、板発注とスピード注文(最良気配を2本表示しての2WAY注文)、チャート発注(チャートを見ながらのスピード注文)が利用可能。特殊注文もOCOやIFDONE注文まで対応している。
見やすさ 1点
「お気に入り」画面は、一般的なリスト表示のみ。チャートやニュースのアクセスに少し手間がかかるので、複数銘柄をまとめてチェックする際に少し面倒に感じる人もいるだろう。
投資情報 3点
銘柄分析は「四季報」と「Minkabuレポート」を掲載。「Minkabuレポート」では、アナリスト予想に加え、AIによる株価診断も見ることができる。また、今期予想を棒グラフで見せるなど、決算内容を視覚的に見せる「ビジュアル決算」は、株初心者におすすめ。テーマ検索や決算検索など、ユニークなスクリーニング機能も搭載されている。
チャート 3点
チャートは、テクニカル分析や4分割表示、トレンドライン描画など、基本機能を備えている。スピード注文ではチャートが表示され、チャートを見ながら注文する「チャート発注」も可能だ。
取り扱い商品 日本株/米国株
注文機能 特殊注文:○/スピード注文:○
最大登録銘柄数 2000銘柄
その他の
スマホアプリ
その他の
ポイント
シンプル操作の「かんたんモード」と多機能な「ノーマルモード」を切り替えて使う取引アプリ。「かんたんモード」は株初心者向けで、銘柄検索や企業情報、注文機能など、基本的な機能がコンパクトにまとまっている。ただし「お気に入り」に登録した銘柄が同期されないので、長期的に株式投資を続けるなら「ノーマルモード」がおすすだ。
関連記事 「DMM.com証券(DMM株)」のメリット・売買手数料・取扱商品などを解説! 日本株と米国株に特化して、業界最安値水準の売買手数料と高機能ツールを実現!
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気になるアプリがあったら実際にダウンロードして触ってみよう!

 以上、主要ネット証券の日本株取引用アプリの機能比較と、筆者が実際に使ってみた評価をまとめてみた。あくまでも筆者個人による評価ではあるが、複数の株アプリを使って比べた経験がない株初心者の参考になれば幸いだ。

 最後に、各アプリの評価を再度まとめておこう。

 [2024年8月1日時点]

ネット証券8社(9種類)の株アプリを採点・評価

総合評価
(12点満点)
項目別評価(各3点満点) 取扱商品
注文機能 見やすさ 投資情報 チャート
SBI証券 株アプリ(SBI証券)
★★★★★
合計12点
3点 3点 3点 3点 日本株
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iSPEED for iPhone/Android(楽天証券)
★★★★★
合計11点
3点 2点 3点 3点 日本株
米国株
CFD
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松井証券 日本株アプリ(松井証券 )
★★★★★
合計11点
3点 2点 3点 3点 日本株
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総合評価
(12点満点)
項目別評価(各3点満点) 取扱商品
 注文機能 見やすさ 投資情報 チャート
GMOクリック 株(GMOクリック証券)
★★★★
合計10点
2点 3点 2点 3点 日本株
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DMM株[ノーマルモード](DMM.com証券)
★★★★
合計10点
3点 1点 3点 3点 日本株
米国株
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auカブコム証券 アプリ(auカブコム証券)
★★★★
合計9点
3点 2点 2点 2点 日本株
米国株
投資信託
先物・オプション
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総合評価
(12点満点)
項目別評価(各3点満点) 取扱商品
 注文機能 見やすさ 投資情報 チャート
マネックス証券アプリ(マネックス証券)
★★★★
合計9点
2点 2点 3点 2点 日本株
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マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券)
★★★
合計8点
2点 2点 2点 2点 日本株
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岡三 カブスマホ(岡三オンライン)
★★
合計6点
1点 2点 1点 2点 日本株
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※星の数と合計点数の関係は以下の通り。11〜12点⇒★★★★★、9〜10点⇒★★★★、7〜8点⇒★★★、5〜6点⇒★★、4点以下⇒★。

 アプリに限らず、取引ツールは個人投資家の情報収集や銘柄選び、ひいては投資成績にも関わってくる重要な要素なので、本記事を参考にして、自分の投資スタイルに合ったものを見つけ出してほしい。

 また、可能であれば、実際にいくつかのツールを使ってみて、本当に自分に合ったアプリを見つけ出すことをおすすめしたい。株アプリは口座開設しないと利用できないケースがほとんどだが、どのネット証券でも口座開設料やアプリの利用料はかからない。今回の記事を読んで気になるアプリがあれば、口座を開設して実際に触ってみるといいだろう。