重松製作所(7980)は、2023年3月期の業績予想を修正し、前回予想比で「増収・増益」とする予想を、2023年3月10日の15時に発表した。この業績予想通りの着地となれば、前期比でも「増収・増益」となる見通し。
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重松製作所は2023年3月期の業績予想を、
売上高:128億円
営業利益:10億円
経常利益:10億4000万円
当期純利益:7億2000万円
とすると発表した。
前回予想比では、
売上高:+7億円(+5.8%)
営業利益:+3億3000万円(+49.3%)
経常利益:+3億3000万円(+46.5%)
当期純利益:+2億7000万円(+60.0%)
となり、前回予想比で「増収・増益」の見通しとなった。
重松製作所によると、「感染症対策向けマスクの受注が引き続き好調に推移」しているほか、「主要顧客である製造業の受注動向も、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、生産活動の持ち直しを反映して堅調さを維持」しているとのこと。これにより、重松製作所は今回の「業績予想の上方修正」を決定した形だ。
また、前期比では、
売上高:+8億8200万円(+7.4%)
営業利益:+3億9500万円(+65.2%)
経常利益:+3億8700万円(+59.2%)
当期純利益:+1億3100万円(+22.2%)
となり、前期比でも「増収・増益」となる見通しだ。
ちなみに、「業績予想の上方修正」などが発表されたことを受けて、重松製作所の株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2023年3月10日)の終値845円より65円高い910円(+7.69%)を記録しており、来週の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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重松製作所の過去5期の業績の推移は?
■重松製作所(7980)の過去5期の業績の推移 | ||||
期 | 売上高 | 営業利益 | 当期利益 | 当期純利益 |
2019/3 | 107.4億円 | 0.9億円 | 0.9億円 | 0.4億円 |
2020/3 | 115.9億円 | 3.0億円 | 3.2億円 | 2.6億円 |
2021/3 | 126.9億円 | 8.2億円 | 8.5億円 | 6.5億円 |
2022/3 | 119.1億円 | 6.0億円 | 6.5億円 | 5.8億円 |
2023/3 (予想) |
128.0億円 | 10.0億円 | 10.4億円 | 7.2億円 |
重松製作所は、2022年3月期に「減収・減益」となっているものの、2023年3月期が業績予想通りの着地となれば、再び前期比で「増収・増益」となる見通しだ。
参考として、重松製作所の株価も確認しておこう。重松製作所の株価は、2022年3月の終値911円から、発表当日(2023年3月10日)の終値845円まで、7.2%下落した水準で推移している。
■重松製作所(7980)の株価チャート/月足・5年
重松製作所の配当利回りは?
重松製作所の2023年3月10日時点の株価(終値)は845円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※重松製作所の配当利回り】
株価:845円
年間配当額:15円
配当利回り:15円÷845円×100=1.77%
重松製作所の配当利回りは1.77%。2023年2月の東証プライムの平均利回りは2.30%(配当実施企業のみ)なので、重松製作所の配当利回りは「やや低め」と言える。なお、重松製作所は1000株以上の株式保有で、5000円相当の自社製品(マスク等)がもらえる株主優待を実施している。
重松製作所は、防塵マスクや防毒マスクといった呼吸用保護具の国内トップメーカー。防護服や防護手袋なども手掛けている。2023年3月期(通期)の業績予想は、売上高7.4%増、営業利益65.2%増、経常利益59.2%増、当期純利益22.2%増と好調(すべて前期比)。
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■重松製作所 | |||
業種 | コード | 市場 | 年間配当額(予想) |
その他製品 | 7980 | 東証スタンダード | 15円 |
株価(終値) | 最低投資金額 | 最低投資金額 | 配当利回り(予想) |
845円 | 100株 | 8万4500円 | 1.77% |
【※重松製作所の最新の株価・配当利回りはこちら!】
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※株価などのデータは2023年3月10日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 |