創刊111周年の「週刊ダイヤモンド」が30年ぶりにリニューアルし、「Diamond WEEKLY」として出発します。グローバルな視点を大胆に取り入れた経済メディアを目指します。ダイヤモンド編集部は、自らの存在意義と強みを再定義しました。そうして生まれたのが、次の三つの編集方針です。①データで“迫る”…データに基づいた独自分析、②忖度なしで“迫る”…権力や慣習にとらわれない報道、③企業・産業の最深部に“迫る”…ニュースの核心を突く深掘り検証。この三つの「迫る」をキーワードに、創刊当初から追求してきた「ビジネスと投資に役立つ」という原点は、これからも変わりません。

リニューアル創刊号の第一特集は、「ホンダ・日産　復縁の条件」です。4月1日、日産自動車では、イヴァン・エスピノーサ氏が新社長に就任し、新体制がスタートしました。エスピノーサ氏の前には、厳しい経営課題が立ちはだかっています。特に、前政権が策定した「ターンアラウンド（再生）計画」の見直しは避けて通れません。さらに、単独での生き残りが難しい日産にとって、経営課題の中でも最優先事項となるのがパートナー探しです。“世紀の統合”とまでいわれたホンダとの提携交渉は再開するのでしょうか。日産に残された再建シナリオの行方を追いました。

第二特集は、「日本製鉄の蹉跌」です。国内鉄鋼最大手である日本製鉄の進撃が止まりました。米USスチール買収が混迷を極め、先行きが見通せなくなっているためです。さらに、インドや東南アジアなどでも課題が山積し、グローバルで苦戦を強いられています。日の丸製造業の“巨人”は再び快進撃に転じることができるのか、世界鉄鋼市場を大解剖するとともに、日鉄の勝ち筋を解明します。

第三特集は、「暴君トランプ大迷惑」です。ドナルド・トランプ米大統領が世界秩序を破壊しています。関税の大幅増に脱・脱炭素、ウクライナの頭越しの停戦交渉……。「米国第一」を掲げ、他国への配慮なしに次々と政策を繰り出す姿は、まるで“暴君”です。激変する世界を乗り切るためには、トランプ氏の意図と今後の展開を読む必要があります。日本はトランプ氏がもたらす“大迷惑”を回避することができるのでしょうか。実力派のアナリストたちが分析します。

【特集1】
ホンダ・日産
「復縁」の条件

密室プロセスと“傀儡人事”に懸念あり　日産新社長「薄氷の勝利」で選出の全内幕
ホンダと復縁で大逆転？「打倒トヨタ構想」　日産に残された「6つの再建シナリオ」
（Column）トランプ関税で打撃　日産は営業赤字に転落
日産新社長は日本市場嫌い！　商品投入計画は欧米に偏重

【特集2】
日本製鉄の蹉跌

“2兆円ディール”が3兆円に膨らむ懸念も　USスチール買収「成功シナリオ」を大予測
「米大統領を提訴」で形勢逆転を狙う　USスチール買収への“訴訟戦略”
世界市場激変にトランプ関税が追い打ち　「1億トン・1兆円計画」に暗雲？
三井物産が鉄鉱石に8000億円、日本製鉄が石炭に3000億円　鉄鋼、商社で「原料権益争奪戦」が過熱
子会社の吸収合併で“天下り先”は減少　グループ再編は「攻めと守り」が混在
「ポスト橋本・今井」筆頭候補は？　日本製鉄で密かに進む次期社長レース
（Column）日鉄、JFE、神戸製鋼の不満投稿を徹底比較　鉄鋼大手の「組織風土改革」は道半ば

【特集3】
暴君トランプ大迷惑

創刊以来3回目、30年ぶりの新創刊に当たって
編集方針は「3大迫る」 企業・産業コンテンツを大強化
浅島亮子●「ダイヤモンド編集部」編集長

【News　Close-up】
ソーシャルレンディング最大手で“利権”発覚
投資家の出資金、実質オーナー関係会社に5.5億円還流

「数字は語る」
7723万7594人
マイナポータルの利用登録者数、2025年2月時点
榎並利博

「WSJ発」
トランプ氏顧問、影の実力者はこの人

「Diamondマーケットラボ」
次の利上げ「7月」が主シナリオ　正常化後、長期金利は2％台後半へ
鈴木明彦／金融・経済ウォッチャー
米国株「30年に1度の暴落」シナリオ　トランプ関税リスクの実態
神谷尚志／市場エコノミスト

「ダイヤモンド・オンライン発」
「仕事ができない人」なんていない…　「発達障害」解決による職場づくりの経済効果
ヒラ社員へ降格、20年以上も左遷…　『半沢直樹』みたいにはいかない「内部告発者」の現実

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資本政策の要諦と政策株の売却益の「使い道」
岡田健司●東京海上ホールディングス専務取締役グループCFO

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