「あの世」と「この世」をつなぐ お別れの作法
「あの世」と「この世」をつなぐ お別れの作法
書籍情報
- 矢作 直樹:著
- 定価:1430円(本体1300円+税10%)
- 発行年月:2013年02月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:240
- ISBN:978-4-478-02415-7
内容紹介
実体験から「あの世」といえるようなものの存在を確信した医師が、患者や肉親の死の現場に臨んで気づかされ教えられた、逝く人、見送る人のなすべきことを紹介する一冊です。肉体が死ねばすべて終わりではないという可能性に気づくことによって、現在の生を存分に生き、どう生きるかを見つめ直すことの大切さを説きます。
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目次
はじめに
第1章 お別れは必ず訪れる
死が不幸であるという誤解
「この世」と「あの世」をつなぐ三つの原則
輪廻転生の原則とは
常に隣り合わせで存在している生と死
自然死、平穏死、満足死
見えないものに、一番大切なものがある
霊心体が説く“魂”の存在
臨床と異なるエネルギー・ヒーリングを目撃して
最善を尽くすあまりに死は引き延ばされる
増えている延命治療を望まぬ人々
在宅死に関する理想と現実
逝く側、送る側、時間と感情の「受容プロセス」
臨死体験、体外離脱が示す、魂とあの世の存在の可能性
治療によって提供される、お別れのための時間
第2章 逝く人の作法
自分史を書くことで自分も癒される
伝えておくべきことは書き残す
思い出は、実感しながら整理する
すべては“学び”、書くことで感謝を捧げられる
思い出は「つながり」の再確認である
失敗にはメッセージがある
選ばなかった未来を悔やまないこと
やりたいことをやり、感謝も忘れずに
過去や未来でなく「今」を生きる
リビング・ウィルの重要性を知ること
リビング・ウィルに書いておくべきこと
最期をどう迎えたいか、の意思表明が家族の迷いを消す
余命の告知には時間をかけるしかない
あの世での幸せのコツは「執着」を手放すこと
最期を伝えてほしい人をわかるようにしておくこと
説明不能な現象に遭遇することもある
理解できないことが起こっても素直に受け止める
何かを伝えたい人には手紙を
死後の希望を身内に残しておくこと
輪廻転生を繰り返している事実を知る
第3章 送る人の作法
現世の卒業生に敬意を払う
逝く人との「歴史」を振り返る
時間を共有し、話を聞く
看取り、傾聴はなぜ重要なのか
「何かを一緒にやった」という思い出を
最期の時に伝えられた素直な気持ち
伝えておきたいことは手紙で伝えましょう
早い段階での意思確認が身内の揉め事をなくす
時には旅立つ人の側面を知る覚悟も
喪失感を一人で抱え込まないこと
成仏を心配するのはルール違反
自分を許すも許さないもない
祈りの力の強さを知る
絆を感じながら時々思い出すこと
第4章 幸せなお別れを約束する言葉
言葉は相手を救い、自分を救う
「ありがとう」深い感謝を伝え、意識と思考を変える
「助かります」相互扶助に感謝し、他者の学びも助ける
「おかげさまで」背景にある「大いなる存在」を知る
「大丈夫」安心感・信頼感を持つきっかけ
「頼りになるね」「楽しそうだね」「なのね法則」を上手に利用する
「やってみたら」心残りを消す言葉
「ホッとする」疲れを癒し、感謝を伝える
「それでいいんですよ」人生のさまざまな学びに対する感謝
「いいね」「さすがですね」生きる活力を増大させる
「何とかなる」恐怖感やマイナスのイメージが手放せる
「またね」「またお会いしましょう」「また」に込められた三つの再会
「幸せでした」人を素直にし、生きがい、やりがいを象徴する
「いただきます」命を頂戴する意味を知る
第5章 「あの世」を知れば、「この世」がわかる
あの世はこの世と似て非なるもの
亡き母が教えてくれた、あの世の様子
あの世のことは「何も心配いらない」
あの世を信じる人が増えている
霊性を学ぶための第一歩を知る
輪廻転生の前に「霊心体」を教えること
あの世を学ぶための書籍
不思議な現象には「あるかも」という態度で
人生という舞台のラストシーンを考える
謝辞
著者
矢作直樹(やはぎ・なおき)
1981年、金沢大学医学部卒業。その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、外科、内科、手術部などを経験。1999年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年より東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長。現在に至る。著書に、『人は死なない』(バジリコ)がある。