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金井 弓子

書籍編集局第一編集部
副編集長

金井 弓子

Yumiko Kanai

2016年11月入社

金井 弓子
出身学部 法学部(法律学科)
入社年度 2016年
社内での経歴 2016年~ 書籍編集局第一編集部 所属 2022年~ 書籍編集局第一編集部 副編集長
携わった主な書籍・雑誌 『せつない動物図鑑』 『わけあって絶滅しました。』 『やばい日本史』
メディア出演・取材歴 2022年 セブンルール(関西テレビ)の取材を受けました。

Q1

「わけあって絶滅しました」を考案した際、会社や金井様のその時の背景(状態)を教えてください。
また、「わけあって絶滅しました」の生まれたきっかけ(どうして思いついたか)を教えてください。

自分の「おもしろい」を、みんなの「おもしろい」に変える

『わけあって絶滅しました。』は、2018年に発刊した児童書です。第1巻がとてもよく売れたおかげでシリーズ化することができ、現在シリーズ計4冊、累計96万部のロングセラーとなっています。
本書の監修者で動物学者の今泉忠明先生と、著者で図鑑制作者の丸山貴史さんとは、前職で担当した『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)からのご縁。おふたりと次回作を相談しているなかで、丸山さんから「絶滅生物はおもしろいですよ」というご提案をいただきました。
詳しくお話を聞いてみると、「世界は弱肉強食とはかぎらない」という点を非常におもしろく感じました。生き物の繁栄や絶滅は、圧倒的に「環境の変化」に左右され、「強いから生き残る」わけでも「弱いから絶滅する」わけでもない。だからこそ、地球には多種多様な生き物が存在してきのだ、と。
しかし、わたしひとりが「おもしろい」と感じているだけでは、本は成立しません。わたしが感じているおもしろさを、どうすれば書店店頭の読者の方にお伝えできるのか。大いに悩み、書店で同じジャンルの本を何冊も買い、読み比べて研究しました。
その結果、「生き物が絶滅した“理由”」を切り口にしたらおもしろいかも……! というアイデアにたどり着き、「絶滅した生き物が、自らの絶滅理由を語って教えてくれる」という一風変わった本、『わけあって絶滅しました。』が完成したのです。

Q2

どのように本企画をブラッシュアップしていきましたか。
また、製作で困った事、苦労した事、それらをどう解決して進んだかを教えてください

いろんなプロの力を借りる

一冊の本を形にするまでには、文章を書く人、絵を描く人、デザインをする人、印刷・製本する人など、多くの人の力が必要です。いくらおもしろい企画を考えても、たくさんのプロに動いていただかなければ完成しません。
『わけあって絶滅しました。』にも、多くの人の技術とアイデアが詰まっています。たとえば本書では、紹介する絶滅生物を「ティラノサウルスさん」のように「さん付け」でよんでいます。これはデザイナーさんのアイデアによるもので、このひと工夫によって「絶滅生物が自らの絶滅理由を語る」という本書の切り口が、より一層際立ちました。
本づくりには絶対的な正解がないので、制作過程はトライアンドエラーの連続です。本書でも、「子どもがどんどん読みたくなる原稿にするにはどうすればよいか?」「この生き物の特徴がいちばん伝わるイラストの構図はどれか?」など、各工程でチャレンジと検証を繰り返し、ベストな形を探っていきました。

Q3

本作品を出版した後、ご自身のお仕事面、周囲の変化、意識面の変化などあれば教えてください

読者ハガキは宝物

『わけあって絶滅しました。』は、小学校入学前のお子さんから90代の方まで、幅広い読者の方に読んでいただくことができました。そのことは書店の売り上げデータからもわかっていましたが、「たくさんの方が読んでくれた!」とリアルに実感したのは、会社に届いた読者ハガキの山を見たときです。
読者ハガキというのは、本にはさんでいるアンケート・ハガキのことです。書籍の出版からしばらくは、切手を貼らずに投函することができるようになっています。
お気に入りの生き物の似顔絵を描いてくれる方もいれば、小さい文字でびっしりと感想を書いてくれる方もいました。なかには、孫に買ったつもりが、先に自分で完読してしまった、なんていう方も。シリーズをとおしてずっと本を買ってくれて、毎回感想をくださる方も複数いらっしゃいました。
一冊の本にこんなにも幅広い読者がいて、わざわざ書く手間、ポストまで行く手間をかけてハガキを送ってくれるという事実は、仕事をするうえで大きな自信になりました。

Q4

本作品への想い、製作した喜び、魅力など教えて下さい
また、最後に学生へのメッセージ(業界の愉しさ・ダイヤモンド社の風土などを踏まえ)で結んでください

おもしろい仕事をお探しの方、お待ちしています!

『わけあって絶滅しました。』は、1冊の本の可能性を教えてくれた本でもあります。複数の国で翻訳出版され、フィギュア化、グッズ化、リアルイベント化(『わけあって絶滅しました。展』)、漫画化(『わけあって絶滅しました。ビューティフル』)など、さまざまな展開をしました。
数年前までこの世に存在もしなかった本が、多くのファンを獲得し、コンテンツとして育っていくさまを最前線で見続けられたことは、編集者としてこのうえない幸せです。
これからも続く『わけあって絶滅しました。』の展開を見守りつつ、新たなおもしろい企画を送り出す準備もすすめています。
世の中には、すごい知識を持っている人や、とてつもない才能を持っている人がたくさんいます。わたしは、本というメディアをとおして、その「おもしろさ」を広げていきたいと思っています。
わたしは自他ともに認める飽き性ですが、出版業界はおもしろいことが多くて、10年以上まったく飽きていません。ダイヤモンド社はとても自由で、やりたいことに思い切りチャレンジできる環境があります。もし少しでも編集者という仕事に興味をもっていただけたのなら、ぜひ一緒に働けたらうれしいです。

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