ブックタイトルシックス　２０１８　ＳＰＲＩＮＧ

概要

シックス　２０１８　ＳＰＲＩＮＧ

067路面に不整があったとき、特にブレーキング時にゴムのストレスが最大限となっても、ステアリングホイールが左右に振られるようなセッティングではなくなっています。O　GT‐Rにはいくつかモデルがありますが、お勧めはありますか。M　「トラックエディション・エンジニアード・バイNISMO」か「ピュアエディション」。もっともスポーティか、もっともベーシックなもので素材のすばらしさが感じられると思いますから。O　GTといえばやはり毎年〝進化?しているポルシェ911がありますね。とくに走りの面ではトンガった仕様を追加するのがポルシェ流。たとえばGT3。ポルシェ911GT3は驚くほどスポーティだM　911ターボはスポーツモデルで、GT3はレーシングモデル。コアな部分は何と言ってもシャシー剛性ですね。軽合金を多用して軽量と剛性感の向上に努めています。サスペンションは当然、少し硬めなのですが、乗っていて不快に感じませんよね。速度が上がるとしなやかに動いて、突発的な挙動はほとんどありません。高ンが印象的ですよ。RSってアウディスポーツが手作りみたいに組み立てているんですよ。ああいうクルマはぜんぶを機械まかせには出来ない。大量生産できない技術を使っています。だから価格も高くなってしまう。でも欧州のひとはそれを分かっていて、お金を払う価値をそこに見出しますからね。O　高いからいいっていうのではない。クーペの話が出ましたが、日産GT‐R、評判高いですよね。新車とはいえませんが、毎年、年次改良でどんどんよくなっています。だからここで取り上げてもいいかもしれません。M　2017年から大幅に変わりましたねえ。エンジンルームの空気をサイドダクトから排出するようにして圧力を低くし、超高速域の冷却性を向上させたんです。ボディもダイキャストのパネルを装着して剛性を大幅に改善しましたね。でもGTという本来のキャラクターも忘れていません。サスペンションなんですが、これまでは突っ張ってゴツゴツしていたところがありましたが、路面からの入力に対して細かく動くようにしています。リアに取り付けられたパネルで振動を低減。高速走行時に速域ではシャシーが路面に吸い付くように走ります。O　リアエンジンで後輪駆動という基本的なレイアウトはずっと変えずに、よくぞここまで、というぐらい掘り下げていますよね。M 　リアエンジンは〝4人乗り?にこだわっているからですね。同じ形式のボディを50年以上も作っているわけですけれど、いまの991型になったときホイールベースが伸びてグランツーリズモ的な性格が強くなったように思いました。でもレーシングカー譲りの哲学も一方であるのですね。O　日本だとシビックの高性能版タイプRが日本発売されましたね。読者のかたにも勧めたいモデルですよね。M　ウィークエンドレーサーと呼ばれるジャンルですよね。週末にサーキット走行を楽しめるクルマ。日本が送り出す最高のハイパフォーマンスハッチバックですね。見どころのひとつはサスペンションのチューニング。すぐれたシャシー剛性によってサスペンションがじつにしっかりと動きます。ダンパーとスプリングでロール剛性を出しているんですが、乗り心地は悪くないですから。もうひとつ450馬力の2.9リッターV6ツインターボエンジンに、クワトロ4WDシステム。足回りやドライブトレインは通常モデルとは別もの。目がさめるぐらい速い。スポーツモデルを手がけるアウディスポーツ渾身の出来だ。高品質のスポーツウェアのような内装も好感が持てる。1257万円https://www.audi.co.jp/［ Audi RS5 Coupe ］CARBMWのコア技術のショーケースともいうべき高級セダン。パワフルな4気筒のプラグインハイブリッドあり、極上の回転フィールを持つ直列6気筒あり、みごとな出来のディーゼルあり、そして12気筒あり、といったぐあい。ドイツの大型セダンは贅沢なだけではないと知れる。1093万円～https://www.bmw.co.jp/［ BMW 7シリーズ ］2007年に発表され、連綿と改良が続けられているスポーツクーペ。全長4710ミリの車体に570馬力の3.8リッターV6エンジン搭載。4輪を駆動。「GT-R Track edition engineeredby nismo」は剛性アップした車体に600馬力エンジンや専用の足回りなどさらに特別。1023万840円～http://www.nissan.co.jp/［ 日産GT-R ］※車両価格はすべて税込