ブックタイトルシックス　２０１８　ＳＰＲＩＮＧ

概要

シックス　２０１８　ＳＰＲＩＮＧ

066ンがすごいですね。燃料噴射とバルブの開閉タイミングをこれでもかとまで精密にコントロールしていて、ものすごいレスポンスのよさ。それとオートマチック変速機の設定がいい。切れ目のない変速というより、あえて歯切れのよいステップアップにこだわったのでしょう。シフトアップすると一瞬エンジン回転が下がり、そこからもりもりっとトルクが出てくる。そのドラマチックなフィールはもうスポーツカーですよ。O　ドイツ車はクーペにも光るものが何台もありました。ひとつはメルセデス・ベンツのE4004マチッククーペですね。M　どの回転域からでも気持ちよく加速するV6ツインターボエンジンもさることながら、どんな状況でもラグジュアリーな乗り心地を作り出すマルチエアーチャンバーサスペンションに感心します。状況に応じて瞬時に減衰力やバネレートの変更。高速では燃費の関係で空力をよくするため車高を自動的に落とすんですが、乗り心地が悪化しないんですよ。あのエアサスペンションシステムは前後左右が独立しているので、それをどうやって統合制御するかが重要。5リッターエンジンよりパワーは上がっていますから。M　新しくなった4リッターV8エンジンは1気筒あたりの排気量を〝黄金キャパシティ?と言われる500ccにとどめてコンパクトな燃焼室にして、ターボチャージしながらも高圧縮にして効率を上げているんですね。かつAMGエンジンに使われたシリンダーコーティング技術を使って滑らかでシャープなエンジンになっているのに感心します。O　ライバルの7シリーズにも注目すべき追加車種がありましたね。直列6気筒ディーゼルエンジンの740d xDriveです。M　ディーゼルとは思えない静粛性にはじまり、安定した大きなトルクを繊細にコントロールできるアクセラレーション技術。6気筒を知り尽くしたといえる前後のバランスのよいハンドリングを体験して、もう驚きのひとこと。あれは小川さんが〝乗ったほうがいい?と言ってくれたんですよね。O　僕はタイヤ半転がしでやられました（笑）。一瞬で好きになれるクルマですよ。M　7シリーズはM760Liの6・6リッターV型12気筒エンジその制御がすごいんです。いってみれば、遠くへ遠くへと誘ってくれる、ロングツーリングに最適な最高のプライベートカーです。O　Sクラスに2018年3月に追加された3リッター直列6気筒エンジン搭載のS450もすごいクルマですよ。ぼくはドイツで乗ったことがあるんですが、超スムーズに回るエンジンに48ボルトのバッテリーで駆動されるスーパーチャージャーと、ツインスクロールのターボチャージャーが備わって、気持ちよくまわるうえに、あふれるようなパワー感。松本さんが言ったようなしなやかな乗り心地もあって、どうしたらこんなに上手にスポーティさとエレガントさのバランスをとれるんだろうと感心しました。ドライバーズカーですね。メルセデス・ベンツはこれから直列エンジンのほうにシフトするみたいですね。日産GT‐Rは今でも買うべきクルマだM　クーペでいうとアウディのRS5クーペもみごとな出来ですね。ありあまるぐらいの大パワーを、いとも簡単にというかんじで吸収してくれる、しなやかなサスペンショ2.2リッターディーゼルエンジン搭載の3列シートを持つSUVとして2017年秋に登場。アテンザとも共用するプラットフォームは改良を重ねられているし、フロアの剛性も高く車体の振動が抑えられている。大きなトルクを路面にうまく伝える4WDをとくに勧める。319万6800円～http://www.mazda.co.jp/［ マツダCX-8 ］世界各国で愛されているヘビーデューティトラック。2.4リッタークリーンディーゼルエンジンは最大トルク400Nmで運転しやすい。高速でも疲れない。全長5.3メートル、全高1.8メートルの車体で、荷台の最大床面長は1.6メートル近い。オトコのオモチャとして魅力的だ。326万7000円～https://toyota.jp/［ トヨタ・ハイラックス ］500馬力の4リッター水平対向6気筒エンジンに後輪駆動。サーキット走行を念頭に、クランクシャフトやコンロッドに強化型ベアリング採用など、特別な1台。「GT3カップチャレンジ」用車両と共用するエンジンでもある。PDK変速機も専用で、ポルシェの真髄がここに。2115万円https://www.porsche.com/japan［ ポルシェ911GT3 ］