ブックタイトル週刊ダイヤモンド15年11月14日号
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週刊ダイヤモンド15年11月14日号
想定していなかったようだ。「今後の出稿は、少し考えさせてもらいたい」 広告収入の落ち込みが続くフジに、追い打ちを掛けるように、三くだり半を突き付けようとしている広告主も現れた。 この広告主は、フジが1959年に開局して以来の付き合いで、電通など代理店すら仲介役として容易には入れず、50年以上にわたって間断なく支えてきた大手メーカーだ。 バラエティやドラマなど番組一つに対して、年間10億円単位でタイム広告費を払っているが、フジ側が説明していた想定視聴率の「半分も届かないことが続いている。お金をドブに捨てているようなものだ」(幹部)と憤る。 11月までの番組視聴率を見て、改善が見られないようであれば、50年以上続けてきたフジへの広告出稿をやめるという。 視聴率の低下↓広告収入の減少↓番組制作費の削減↓質の悪化による視聴率の低下、という負のスパイラルに陥りつつあるフジ。 15年4?9月期には初の営業赤字に陥るなど、かつての王者は、なぜここまで凋落したのか。その深層と業界全体を覆う構造的な問題について探る。とも痛手だった。開局以来の広告主も三くだり半 フジは現在、「日曜ファミリア」という番組名で、日曜午後7時から午後10時まで、3時間の特番を放送している。 9月に実施した番組改編説明会で、宮道治朗編成部長は「裏局(同じ時間帯で流れている他局の番組)との闘いを制すべく、かなり面白いラインアップが並んでくる」と意気込みを語っていた。 ただ、日曜夜は、日本テレビの「ザ!鉄腕!DASH!!」や「世界の果てまでイッテQ!」など、視聴率が民放トップを走るような番組がずらりと並ぶ時間帯だ。 そこに、フジは毎週内容が変わる特番で果敢に攻め入ったわけだが、代理店側の予想通り、視聴率は1桁台の低空飛行が続いてしまっている。 そもそも、広告主にとって毎週内容が大きく変わる番組は、年齢層など視聴者の顔が見えにくいため、敬遠しがちだ。 フジとしても、その点を十分理した上での編成だったのだろうが、代理店に見放されるとまではっはがるめ層内解53 週刊ダイヤモンド 2015/11/14広告収入の減少視聴率の低下番組制作費の削減JIJI、Siqui Sanchez/gettyimages、SCIENCE PHOTO LIBRARY/gettyimages特集誰がテレビを殺すのか