ブックタイトルダイヤモンドクォータリー(2018年秋号) 顧客創造の実学 DIAMOND Quarterly
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ダイヤモンドクォータリー(2018年秋号) 顧客創造の実学 DIAMOND Quarterly
S T R A T E G I C V I E W S39 DIAMOND Quarterlyす?図表?KDDI DIGITAL GATEでベースとなる3つのステップ?を参照?。ステップ1は?気づく・体感する?段階です。1、2時間かけて、KDDI DIGITAL GATEでつくられたプロトタイプや、VR?仮想現実?や5G、映像解析など最新のテクノロジーを体験することで発想の幅を広げ、同時に当社が歩んできたアジャイル開発のプロセスを体感いただきます。 ステップ2は?ユーザー体験のデザイン?です。Google Venturesが開発したデザインスプリントという、デザインシンキングをベースに、よりスタートアップ向けにカスタマイズしたフレームワークを活用したワークショップを行います。当社のワークスペースで、合計5日間のプログラムを5回に分けて、約1、2カ月間かけて取り組みます。ワークショップでは、個人作業とチーム作業を繰り返しながら、ユーザーが潜在的に抱える課題を洗い出して、答えるべき問いや、それを解決するソリューションを発見していきます。その後、顧客体験を体感できるプロトタイプをつくり、実際のユーザーに検証を行い、学習することで、サービスのMVP?MinimumViable Product?を決定していきます。?構築し検証する?ステップ3では、実際に動作するプロトタイプをアジャイルで開発していきます。お客様と当社のメンバーのスクラムチームで開発したものをエンドユーザーにご使用いただき、フィードバックをもらい、改良を加えていきます。実際に動作するものを開発するので技術的な実現性も検証できます。また、短期スパンでのリリースを実現する環境も構築します。最大で3カ月くらいかかりますが、このステップを踏むことで、ユーザーにとって価値があり、技術的実現性があり、ビジネス的にも継続する価値のあるサービスの方向性が見えてきて、アジャイルなサービス開発のノウハウも体得していただけるはずです。オープンにすることでよりよいものが生まれる そこではオープンイノベーションも支援してもらえるのでしょうか。 はい、KDDI DIGITAL GATEには、当社の変革をリードしてきたメンバーに加え、KDDI ∞?無限?Laboに集まるスタートアップ企業や法人のお客様などさまざまな人々でビジネス共創を目指します。プロフェッショナル集団によるセミナーや交流会も積極的に開催していきます。オープンイノベーション実行に際しては、ある程度、戦略や技術、ノウハウなどをさらけ出す気持ちを持っていただきたいと思います。オープンにする部分としない部分をはっきり決めることが、経営者の役割でもあるかと思います。 オープンソースというと、日本では、“タダで使える”ということが重視されがちですが、オープンにしてさまざまなフィードバックを得ることで、自分たちだけでは成しえない進化を遂げることに本来の価値があります。 アジャイルによるデジタル変革を推進するエンジンとして、KDDI DIGITAL GATEをぜひ活用していただきたいです。TAKAYUKI YAMANE2009年にKDDI入社以来、法人向けサービスの企画に従事。2013年には、アジャイル開発チーム立ち上げに企画メンバーとして参画し、2017年までスクラムのプロダクトオーナーとして従事。2018年4月に経営戦略本部に異動、KDDI DIGITALGATEの立ち上げに参画し、同年9月より現職。