ブックタイトル住宅ローンはこうして借りなさい 改訂6版
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住宅ローンはこうして借りなさい 改訂6版
321%を切る変動金利は「借りすぎ」の危険が! 仕組みをしっかり知る 金利が「0・625%」と、1%を切る変動金利型ローンが人気を集めています。何となく「金利はまだまだ上がらないだろう」と深く考えずに利用している人が多いと思いますが、仕組みは他の金利タイプに比べ複雑で、使いこなすのは簡単ではないのです。金利は半年ごとに見直しされますが、金利の変動があっても、なぜか返済額は5年間変わらないので、金利が上がったことを実感しにくい側面を持ちます(これはデメリットです)。 金利が上がると、利息額は増えますが、返済額は変わりませんから、元金に充当する金額が少なくなり、ローン残高の減りは当初より鈍くなります。 現在の変動金利型は史上最低の金利で、長い返済期間の間には金利上昇があると考えるのが自然でしょう。つまり、最低の金利のときに借り、その返済途中で金利上昇があると、当初借りた返済期間では残高はゼロにならないということ。どこかで繰上げ返済するか、最終回に残額を一括返済しないといけません。 また、「変動」金利のため、定年時のローン残高の試算がしにくい難点もあります。「全期間固定金利型」でない限り同じ問題はありますが、10年固定金利なら、10年間は金利が固定されるため、安定的に残高が減るので、変動金利型より将来の残高予測は現実的です。 もう一つの落とし穴は「借りすぎ」です。毎月返済額を11万円弱とすると、金利0・625%の変動金利型だと4000万円も借りられます(35年返済)。35歳で借りると、金利上昇を楽観的に見ても60歳時に1000万円以上のローンが残ります。世帯年収600万円前後の会社員なら4000万円は借りすぎ。毎月返済額だけでローンを組むのは危険です。変動金利の落とし穴①「変動金利型」が気になるなら複雑な仕組みとリスクを知りなさい魅力の金利が約束されているのは半年間だけ。金利が上がれば返しても残高が減らないうえ、気付きにくいリスクが!