ブックタイトルなぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?
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なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?
が戦ってもまったく歯が立たない巨人のような何かが襲ってくるのではないのか? といった《漠然とした不安》を持っている気持ちが、うまく表現されているように思えるのです。アニメの主題歌の〝家畜の安寧 虚偽の繁栄〟という歌詞は、すごく的確な表現で、私の心に刺さりました」「たしかにそうかもしれませんね」「さらに言うと、人類が巨人から身を守るために壁が三重になっているのです。いちばん内側で安全なウォール・シーナには、王政府や裕福な人間が住んでいて、主人公たち若者はいちばん外側でいちばん危険なウォール・マリアの内側に住んでいる。この設定が、現在の格差や既得権益に不満を覚える若者の潜在意識をとらえているのではないでしょうか」「あっ、それも、きっとそうですね」「どうですか。面白いですか?」「すごく面白いです。こんな考え方って初めてです」「よかったです。人々が自然に行動した結果を観察すると、世の中の真実が見えてくるものなのですよ。マンガが売れる、というのはその一例です。では、さきほど言った《漠然とした不安》って、いったい何から生じているか考えてみましょう。どうでウォール・シーナ『進撃の巨人』において、人類が巨人から身を守るために築き上げた三重の巨大な城壁のひとつで、王城と首都がある最も内側の壁になります。他に「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」があります。020