ブックタイトルなぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?

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概要

なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?

Seminar No.1『進撃の巨人』はなぜ売れたのか?のかよくわかります」「その映画なら知っています。ホマキがかわいかったです」「そのころの日本は、敗戦から必死に立ち上がり東京タワーを建設し、技術の粋を集めて新幹線を作り、東京オリンピックを招致して先進国に復帰した時代です。科学技術が庶民の生活を豊かにし、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫が〝三種の神器〟と言われそれを買うことが一般庶民の目標でした。『ALWAYS 三丁目の夕日』を見ると、テレビが鈴木家にやってきて町内の人がみんな集まって一大イベントになるなど、科学技術の発展がどんなふうに人々を豊かにしていったのかがよくわかります。科学の発達した未来は、便利で豊かな世界になるに違いない。と人々は夢見ていたのです」「なるほど、そんなことが読み取れるんですね」絵玲奈は素直に感心した。「そして、70年代後半には『サーキットの狼』というポルシェやランボルギーニ・カウンタックといった高級外車に暴走族が乗って公道でレースをするという、少々、非現実的なマンガが流行して、これがスーパーカーブームを巻き起こします。このマンガはさすがに知らないですよね?」「ごめんなさい。知らないです」三丁目に暮らす人々の温かな交流を描くドラマで、建設中の東京タワーや上野駅、蒸気機関車C62、東京都電などミニチュアとVFX(CG)で忠実に再現された昭和の風景に、日本が元気だった“古き良き”時代のノスタルジーを感じる人は多いのではないでしょうか。三輪自動車ミゼット、家電、店内の商品などはほとんどが各地から集められた本物が使われていて、細部にわたってのこだわりがすばらしい作品です。ホマキ女優・堀北真希の愛称です。『サーキットの狼』マンガ家の池沢さとし氏が1975年(昭和50年)から1979年(昭和54年)にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載したマンガ作品です。スーパーカーブームという社会現象の火付け役となり、017