ブックタイトルたった7日で株とチャートの達人になる! 改訂版

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概要

たった7日で株とチャートの達人になる! 改訂版

&株価チャートの〝つくり?をマスターしよう?? 日目16株価は売買が成立した価格のことですから、その株を買った人のコスト(買い値)です。したがって、5日移動平均というのは、過去5日にその株を売買した人たちのおおよその平均買いコストにもなるわけです。となると、5日移動平均線より株価が上にあるなら、過去5日にその株を買った人の多くは儲かっている状態になりますし、逆に、株価がその下にあるなら、過去5日にその株を買った人の多くは損をしている状態になります。儲かっている人が多いかどうかは、株の需給(13ページ)にも影響します。儲かっている人が多ければ、「この株はイケる! もっと買おう!」と強気の人が増えるからです。移動平均線が「平均買いコスト」になる、ってどういうこと?ローソク足に寄りそう線「移動平均線」は重要だ!移動平均線は、「株価の動きを平均化して、大まかな株価トレンドを示した線」です。ほとんどの株価チャートでは、ローソク足と一緒に移動平均線も描かれています。移動平均線には、5日移動平均線や13週移動平均線など、さまざまな期間のものがありますが、5日移動平均線を例にとって、移動平均線の描き方を見てみましょう。まず、左ページの図のE地点について、その日を含めて過去5日間の終値を足して5で割って平均値を出します。翌日以降も同じようにして、過去5日間の終値の平均値を計算します。これを毎日やってつないでいけば、「5日移動平均線」のできあがりです。ただし、実際に移動平均線を確認するためには、自分自身でこのような計算をする必要はなく、ネット証券の株価チャートでもポータルサイトの株のページなどでも、簡単に見ることができます。上昇トレンド時の特徴として、①移動平均線が上を向いている②株価が移動平均線より上にあるなどが挙げられます。逆に、下降トレンド時の特徴として、′ ①移動平均線が下を向いている′ ②株価が移動平均線より下にあるなどが挙げられます。また、移動平均線はトレンドを示すとともに、その期間にこの銘柄を買った投資家の平均買いコストでもあります。そのために投資家が意識する水準、つまり、節目となり、下落してきた株価がそこで反発したり、上昇してきた株価がそこで反落するポイントになりやすいのです。なお、移動平均線はさまざまな期間のものが描けますが、一般的に使われるものは、日足チャートの場合は5日、25日、75日、週足チャートの場合は13週、26週、52週などの線です。これらの線は、期間が短いものほど速く、期間が長いものほどゆったりと動きます。つまり、上昇トレンドの時には、株価がまず上昇し、その後を追いかけるように期間の短い移動平均線から上昇します。その結果、チャート上では、上から、①株価、②5日移動平均線、③25日移動平均線、④75日移動平均線の順番に並ぶことになります。しかし、トレンドが「上昇→下降」と転換すると、まず、株価が5日移動平均線を下に抜き、続いて、5日移動平均線が25日移動平均線を、25日移動平均線が75日移動平均線を下に抜くという形で、位置が入れ替わり、最後には先ほどの①?④の順が逆になります。このように、短期間の移動平均線が長期間の移動平均線を下抜くことを「デッドクロス」といい、逆に、短期間の移動平均線が長期間の移動平均線を上抜くことを「ゴールデンクロス」といいます。トレンドは移動平均線の「向き」と「並び」で判断する大まかな値動きの流れがわかる