ブックタイトル2014-2015 世界のマネーは米国に向かう

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概要

2014-2015 世界のマネーは米国に向かう

8③ 世界情勢や政策経済以外の要因も、マーケットに大きな影響を与えることがある。市場に影響を与える世界情勢の要因として代表的なものは、中東戦争、湾岸戦争、イラク戦争など、軍事情勢である。特に中東では、第二次大戦後も大きな戦争が相次ぎ、それが石油危機などエネルギー価格の大きな変動をもたらすきっかけとなった。1990年代は、IT革命をリード役に先進国が好景気に沸いた。しかし新興国では、アジア危機、ロシア危機、中南米危機など、通貨危機、金融危機、財政危機が頻発した。ただし同時にこの間、新興国の経済改革が進み、21世紀に入って花開いた。その結果、2000年代はBRICs (ブラジル、ロシア、インド、中国)を中心とする新興国が世界経済の成長を牽引し、2000年代はBRICs が世界の株価を牽引した。政権交代や強力なリーダーシップを持つ政治家の登場も、市場に大きな影響を与える。2001年に登場した小泉純一郎内閣は、慶應義塾大学の竹中平蔵教授を経済閣僚として政権の中核に据え、大胆な経済改革を行った。不良債権処理、郵政公社や高速道路などの民営化、IT戦略、都市再生など、大きな実績を上げた。たとえば、巨大なビルが林立する東京駅周辺は、国鉄や郵政の民営化と小泉政権時の規制緩和によって、様変わりした。こうして、小泉政権時代に不動産や金融株が大きく上昇した。