ブックタイトル2014-2015 世界のマネーは米国に向かう

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概要

2014-2015 世界のマネーは米国に向かう

10ト」というと、「立派である」とか「素晴らしい」というニュアンスがある。しかし、英語のニュアンスとしては、「歴史的な」という感覚である。つまり、グレート・ローテーションとは、歴史的な資金シフトという意味を持つ。「100年に一度」とまではいかなかったが、戦後最大級の不況となったリーマン・ショックの後遺症は、長く、厳しいものだった。このため、世界の主要国は、大規模な財政、金融政策を実施した。ようやく2012年からその効果が現れ始めて、緩やかながら世界的な景気拡大の兆しが出てきた。これが、グレート・ローテーションを生んでいる。10年単位で、株式の時代と債券の時代が入れ替わることがある。2010年代は、債券から株式へのグレート・ローテーションが起こりつつある。2010年代は株式投資の時代となるだろう。湾岸戦争以降、1990年代は世界を揺るがす大きな危機は発生せず、冷戦終結による平和の配当とIT革命の恩恵を受けて、世界経済は順調に成長した。そして、株価も大きく上昇した。それが2000年以降は、大きく変わった。多くの危機が発生したため、世界の株価は激しく乱高下した。金融市場の大型化やグローバル化に金融規制が対応できず、ITバブル崩壊、リーマン・ショック、ユーロ危機が発生した。また、冷戦終結後は新しい世界秩