ブックタイトルファーストコールカンパニー宣言

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概要

ファーストコールカンパニー宣言

28事業戦略とは顧客価値の創造「事業の目的とは顧客の創造である」。マネジメントの父、ピーター・ドラッカーの言葉だ。この定義を「モノ余りでコト不足の時代」に合わせるなら、「事業戦略とは顧客価値の創造である」と再定義したい。 現代の事業戦略は、モノづくりの技術以上に、コトづくり、つまり顧客価値づくりの技術で成否が決まる。日本語はうまくできている。「事業」という言葉は「事(コト)」の「業」と書き、「物」を「造る」とは書かない。 モノ余りでコト不足の時代は、「本物4」ではなく「本質4」を追求する時代なのである。今のトップや幹部社員は、社会の「コト不足」から顧客価値を創造する技術を磨く必要があるのだ。成功体験の罠││強みが強みでなくなる日 創業一三〇年超の歴史を誇った米コダックは、二〇一二年に米国連邦破産法一一条の適用を申請し、経営破綻した。従来からの事業だった写真フィルムへの依存体質により、デジタルカメラや他事業の立ち上げが遅れたことが原因と報じられた。歴史の長さは会社の寿命を保証しないという実例だ。