金融緩和で日本は破綻する

金融緩和で日本は破綻する page 8/10

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8ている当座預金の口座に振り込まれる。これにより、銀行の日銀当座預金残高が増える。すると、銀行がコール市場(金融機関同士が短期資金の貸借を行なう市場)で資金を調達する必要が少なくなる。このため、コール....

8ている当座預金の口座に振り込まれる。これにより、銀行の日銀当座預金残高が増える。すると、銀行がコール市場(金融機関同士が短期資金の貸借を行なう市場)で資金を調達する必要が少なくなる。このため、コール市場において資金需要が減り、コール金利が下がる。なお、債券の売買に応じるかどうかは、民間金融機関の自由であり、金融機関の申込金額が入札予定額に達しないこともありうる。こうした状況は、「札ふだ割われ」と呼ばれる。このように、日銀は、資産で国債保有を増やすことによって、負債項目である日銀当座預金を増加させ、マネタリーベースを増やせるのである。「お札を刷って国債を購入する」ということの実際上の意味は、これだ。信用創造によって預金が増える第二段階は、マネタリーベースの変化によってマネーストックが変化する過程である。これは、信用創造によって実現すると考えられている。「信用創造」とは、銀行の貸出行動によって、マネーストックが増加する過程のことである。いま、銀行が預金者から預金を受け入れたとする。払い戻し要求に応えられるように、銀行は預金の一定率を日銀当座預金として持つことを義務づけられている。この準備金のことを「法定準備預金」と言う。なお、銀行は、これを超えて日銀当座預金を持つこともある(これ