新版 マンションはこうして選びなさい

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36碓井民朗碓井建築オフィス代表失敗しないモデルルーム見学設計図書は情報の宝庫、できれば専門家にチェックを依頼しなさい!通常、モデルルームのある販売センターにはそのマンションの「設計図書一式」が備え付け....

36碓井民朗碓井建築オフィス代表失敗しないモデルルーム見学設計図書は情報の宝庫、できれば専門家にチェックを依頼しなさい!通常、モデルルームのある販売センターにはそのマンションの「設計図書一式」が備え付けられています。これは間取りや構造、内装設備などに関する「情報の宝庫」であり、マンションの詳しいチェックに欠かせません。設計図書を読みこなせる人は少ないのではないでしょうか。専門家に頼む際は「建築」「設備」に通じているか確認 では、どうするのか。お勧めは専門家にコンサルティングを依頼することです。モデルルーム見学の際などに同行してもらい、設計図書をチェックさせるのです。専門家に頼むともちろん費用がかかりますが、せいぜい数万円でしょう。何千万円もする買い物で失敗を避けるためには、決して高くないと思います。 ただし、専門家に頼む際には、その専門家がどの程度マンションの「建築」や「設備」に通じているかを確認してください。中には、不動産販売の経験はあっても建築は素人だったり、建築現場の経験はあっても設計図面に疎い“専門家”もいます。できれば、マンションの設計や施工に相当期間、関わったことのある建築士を選んだほうが、費用が無駄にならずにすむと思います。何百枚もの図面や表から構成 設計図書とは、建築確認申請に用いた設計図のほか仕様書等詳細な図面を整理したものです。大きく分けて4種類あり、すべて合わせると何百枚もの図面や表から構成されます。たとえば、「意匠」関係の中にある矩形(かなばかり)図を見ると、階かい高だか、天井高、床や天井の仕上げ(二重床、二重天井か)などが分かります。あるいは、「構造」関係の設計図書を見ると、地盤の状態を調べたボーリング図、コンクリートの強度や柱の鉄筋の太さなど、耐久性に関する情報が得られたりします。 ただし、設計図書はもともと工事関係者が使うためにつくられたものであり、建築について素人の人が見てもチンプンカンプンでしょう。そのため、せっかく販売センターに備え付けてあっても、設計図書を見る購入者はほとんどいません。販売担当者でも、