新版 マンションはこうして選びなさい

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30碓井民朗碓井建築オフィス代表失敗しないモデルルーム見学モデルルームとはあなたを「買う気にさせる」場所である新築マンションを買う場合、モデルルームへ行き、おしゃれにコーディネートされた室内にマイホーム....

30碓井民朗碓井建築オフィス代表失敗しないモデルルーム見学モデルルームとはあなたを「買う気にさせる」場所である新築マンションを買う場合、モデルルームへ行き、おしゃれにコーディネートされた室内にマイホームの夢が膨らむもの。しかし、ただ舞い上がっているだけではいけません。用意されるのはせいぜい2?3タイプの住戸 新築マンションの多くは、建物が完成する前に販売を開始します。法律上は「建築確認」という公的なお墨付きが出れば工事を始められ、販売もできるのです。 しかし、何千万円もする商品を実物も見せないで売るというのは、いささか無謀です。そこで、実物のイメージを伝えるためにモデルルームをつくるのですが、用意されるのは100戸程度までのマンションなら1タイプのみということが少なくありません。もっと規模の大きなマンションでも2?3タイプまで。それも、最上階や妻つまがわ側の住戸がほとんどです。 本来、モデルルームは一番戸数の多いタイプ、つまり中なか住じゅ戸うこで用意するのが、購入者に対しては親切なはずです。なぜ、そうしないのでしょうか。モデルルームの演出に騙されてはいけない 理由は簡単です。多くのマンションでは、一番戸数の多い中住戸はプランに特徴がなく、他のマンションとの違いが全くといっていいほどありません。その点、最上階や妻側の住戸なら多少個性的なプランをつくることができるので、アピールしやすいのです。マンション全体の5?10%しかないこうした特殊なプランでできたモデルルームを漫然と見ても参考になりませんし、むしろコーディネート用の備品や各種オプションが満載で、標準仕様とは全く雰囲気が違っていたりします。いざ完成して住んでみたら、モデルルームとの差に驚くことになりかねません。 モデルルームの演出を楽しむことがいけないとは言いませんが、そのマンションについての客観的な情報やデータを集めることを忘れないようにしてください。