新版 マンションはこうして選びなさい

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38碓井民朗碓井建築オフィス代表失敗しないモデルルーム見学モデルルームで売主の企業体質が分かるサインはこれ!専門家に設計図書のチェックを依頼しても、不動産会社の中にはなぜか重要な図面を出さないところがあ....

38碓井民朗碓井建築オフィス代表失敗しないモデルルーム見学モデルルームで売主の企業体質が分かるサインはこれ!専門家に設計図書のチェックを依頼しても、不動産会社の中にはなぜか重要な図面を出さないところがあります。実物がまだできていないまま何千万円もする商品を販売するのに、こうした姿勢は許されないと思います。が表れています。おそらく、全部見せると完成後、「ここが違う」とクレームになるのを避けようとしているのでしょう。また、無理なコストダウンをしており、売買契約が済むまではそれがバレないようにしたいという心理が働いているのかもしれません。 こういう企業ほど、販売担当者の姿勢も契約の前と後でコロッと変わります。「契約が済んだら、なんだかよそよそしいな」と思ったときはもう手遅れです。 なお、特に重要な図面というのは「意匠」関係では「特記仕様書」「仕上表」「平面図」「立面図」「矩形図」「住戸平面詳細図」および「建具表」の7つです。「特記仕様書」は、意匠、構造、電気設備など工事の種別ごとのまとまりの一番最初に綴じてあり、材料の指定や工事の細かい方法などが具体的に書いてあります。「矩形図」などについては、37ページを参考にしてください。 私は購入前の「現地同行チェック」サービスを行う場合、依頼者から事前に売主の不動産会社に対し、抜けや省略のない「設計図書一式」を用意しておくよう頼んでもらっています。多くの不動産会社は特に問題なく用意し、閲覧させてくれるのですが、中には重要な図面を省いて製本している不動産会社もあるので注意が必要です。 青田売りのマンションの場合、設計図書を販売事務所などに備え付け、購入予定者に閲覧させることになっていますが、どのような図面を見せるかまでは決まっていません。そのため、こういう企業は「当社の方針でこの図面しか見せられません」と平気で言うのです。 しかし、本来の設計図書一式には必要な図面は全部入っています。それをそのまま見せればいいのに、わざわざ重要なものを省くところに「都合の悪いことはなるべく隠そう」という企業体質