セコム その経営と真髄 page 5/12
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47 第1章 創業者・飯田亮の生い立ちと、創業に至るまでも発揮し続けている。実は、これらの三大条件のうち一つが欠けている経営者は少なくないのだが、驚いたことに3つともない人が社長の椅子に座っていることも....
47 第1章 創業者・飯田亮の生い立ちと、創業に至るまでも発揮し続けている。実は、これらの三大条件のうち一つが欠けている経営者は少なくないのだが、驚いたことに3つともない人が社長の椅子に座っていることもある。なぜ、高額な報酬と高い社会的地位を得ることができるのか不思議だが、それも現実の一側面である。それだけに、三大条件をすべて満たした経営者に会うと感動する。 筆者のように経営者に会う機会が多い者でも、第三者、外部の人間として接するので、「代表者」として素晴らしい人でないと記憶に残らない。まずは、その発言や理念、性格などに興味を覚え、続いてリーダー、設計者の素顔を探ることになる。インタビューという行為からスタートすると、こういうプロセスが一般的である。 一方、数字から企業や経営者を研究し始める経営学者は、近年増えてきた。定量的分析を優先しなくては、学会(界)受けしないからである。多くのインタビューを重ね、手間暇をかけ難しい内容を読みやすいストーリーに仕立て、経営者自身から高い評価をいただいても、定量的分析で食べている人にとっては面白くないのだろう。誤解をしてもらっては困るが、数字を軽視しているとは一言も言っていない。「代表者」として輝いている存在を、人間臭い諸側面からアプローチすることにより、リーダー、設計者としての資質も見えてくる。これら三大条件は、密接にリンクしているのである。 飯田氏の言葉を借りれば「艶っぽい会社にしたい」そうだが、筆者には、飯田氏が「艶っぽい経営者(創業者)」に見える。艶っぽさに興味を持ったことで「セコム研究」が始まった、と言