僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。 page 15/16
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3 第1章 問題と、自らの無知を知るということ 希望に満ちた将来につながるはずのその地で見た現実は、自分の幼い目を大きく開かせるものだった。バ....
3 第1章 問題と、自らの無知を知るということ 希望に満ちた将来につながるはずのその地で見た現実は、自分の幼い目を大きく開かせるものだった。バングラデシュには小麦もコメもあふれるほどあった。しかしそれにもかかわらず、子どもたちは栄養失調、大人たちは貧困にあえいでいた。 このときの経験によって、後に僕は自分が敷いた人生のレールを、自ら降りることになる。しかしそのことが結果的に、「ミドリムシ」をテーマとする会社、ユーグレナの起業へとつながっていき、僕の人生は予想もつかない方向へと転がっていく。 ユーグレナの話を始める前に、まずはなぜ僕が「世界を救う」ビジネスを探し求めるに至ったか、そしていかにして「きっかけ」をつかんだか、語ってみたい。訪問したバングラデシュにて。僕はこの地で、一生を賭ける問題と出会った。