僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。 page 14/16
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2人生を変えたバングラデシュでの1か月 1998年の夏、18歳の僕は、バングラデシュにいた。 グラミン銀行のインターンとして、その地を訪れた僕は、当初、....
2人生を変えたバングラデシュでの1か月 1998年の夏、18歳の僕は、バングラデシュにいた。 グラミン銀行のインターンとして、その地を訪れた僕は、当初、希望に満ちあふれていた。そこで過ごす1か月は、僕にとって素晴らしい未来への第一歩になるはずだった。 何不自由ない家庭で、何不自由なく育った僕にとって、貧困や飢餓で苦しむ人がこの世界にいることは、「誰かが解決しなくてはならないこと」だった。 そのために自分ができることがあれば、人生を賭けてみたい。 それこそが、当時18歳の僕の、まぎれもない将来の目標だった。 そして、その目標を叶えられる世界で唯一の機関だと信じて疑わなかったのが、国連だった。国連が貧困層に対してどのような支援活動を行っているのか、間近で見ることができる。これこそが、バングラデシュへ行くことの最大の楽しみであった。 しかし──。