再生資源の宝庫 廃車が生まれ変わる page 6/10
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18再利用できない部分も、そのほとんどが原材料として資源循環されているのである。 読者の皆さんは、車を構成する部品のほとんどが再利用またはリサイクルされていることをイメージいただけただろうか。また、解体....
18再利用できない部分も、そのほとんどが原材料として資源循環されているのである。 読者の皆さんは、車を構成する部品のほとんどが再利用またはリサイクルされていることをイメージいただけただろうか。また、解体業者が廃車を買い取れる理由がおわかりいただけただろうか。そうなると、読者の皆さんの関心は、それでは自分の車はいくらで買い取ってもらえるかに移るだろう。 廃車の査定方法は解体業者によってそれぞれ異なり、一概には言えないが、一五〇〇cc超の車で二万円、一五〇〇cc以下は一万円、軽自動車五〇〇〇円といった具合に、エンジン排気量別に一律買取価格を設定しているのが一般的である。それに対してわが社では、車一台ごとに使えそうな部品が何点あるかチェックしたうえで、査定価格を提示することにしている。そのため、車種や廃車時の状態によっては小型車でも査定価格が一〇万円を超えることもあれば、反対に大型車であっても二万円そこそこの場合もある。 正直に言って、部品一点一点きちんとチェックするのは時間と手間がかかるので、人件費がかさむのは事実である。しかも、的確な査定をするには、中古部品のマーケット情報と金属相場が頭に入っていないといけない。日本の主要な乗用車メーカーは八社あり、ドイツ車だけでも五社の車が輸入されている。その一三社が販売しているモデル数は一〇〇