震災死 page 6/10
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0184つめは外圧によるもの。たとえばがれきが頭に当たり、脳挫傷などになり死亡したことが考えられる。ここで、私は尋ねた。震災直後から新聞で「消防団員が避難を呼びかけている最中、ハンドマイクを握ったま....
0184つめは外圧によるもの。たとえばがれきが頭に当たり、脳挫傷などになり死亡したことが考えられる。ここで、私は尋ねた。震災直後から新聞で「消防団員が避難を呼びかけている最中、ハンドマイクを握ったまま、亡くなった」と報じられていた。本当にこのようなことが起きるのかを知りたかった。高木氏はこう答えた。「推測ではあるが、2つの理由が考えられる。1つは、即死。プールなどでの溺死ならば手足を動かし、もがくから、手に持っているものも放す。今回は、堤防を破壊するほどの水圧で押し寄せてくる津波だった。あの波が直撃すると、心臓や肺など循環器に障害が起きて即死になることは想像できる」「もう1つの理由は、即そく時じ死し後ご硬こう直ちょく。死後に体が硬くなる、いわゆる死後硬直は息を引き取った後、2?3時間で始まる。しかし、今回は非常に強い、精神的なストレスにより脳に障害が起き、死の瞬間に硬直した可能性がある。それにより、たとえばハンドマイクを握ったままの姿で亡くなったとも考えられる」遺体の姿は場所によって違う私は、こんな問いかけもした。「丸太につかまったまま、死んでいた遺体があったと報じ