次なる経済大国 page 2/10
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20レードセンター)に衝突したぞ、と言う。全貌がつかめないまま、我々は会議を続けた。数分後、ニューヨークのスタッフたちは突然立ち上がると、無言で画面から消えた。その後、ロウアー・マンハッタンで何が起きた....
20レードセンター)に衝突したぞ、と言う。全貌がつかめないまま、我々は会議を続けた。数分後、ニューヨークのスタッフたちは突然立ち上がると、無言で画面から消えた。その後、ロウアー・マンハッタンで何が起きたかは、周知のとおりだ。続く何日かの間に、ニューヨークで会ったばかりの友人や同僚からメールを受け取った。講演の聴衆で、実際にはほとんど知らない人たちが、あのとんでもない朝の恐怖や混乱の様子を教えてくれた。動転していたのか、講演で用いた図のコピーをほしいというメールまであった。各国の同僚とこれほどたやすく語り合える力を与えてくれたテクノロジーはまた、テロリストが引き起こした惨状の恐ろしい現実を伝えていた。我々は、ツインタワーが燃え上がり、崩壊するのをリアルタイムで目にしている。通信技術の進歩によりもたらされた即時性が、世界中を恐怖に巻き込んでいた。メディアの特質は、テロリストにも明らかに理解されている。グローバリゼーションは、「アメリカ化」か2001年の9・11同時多発テロをきっかけに、キャリアを積む過程で漠然と考えていたことが、明確な形であらわれ始めた。それらは、グローバリゼーションの光と影に関連している。世界の経済成長について考えるために、もっとすぐれた方法はないものか。誰もが受け入れ、共有できる、ナショナリズムを超えるアイデアはないものか。私は考えをめぐらせた。私には、グローバリゼーションが、アメリカナイゼーションと同義になっているように感じ